戦場よりも彼岸に近い職場から、愛を込めて。

「はい、こちら特殊清掃課です」

 長く続いた梅雨のジメジメした空気も終わりに差し掛かろうとした6月24日の午前。サイト-81██の一室に一本の業務連絡が入る。電話を取った作業服姿の女性、金沢特殊清掃員は無機質というには明るく声色であり温もりがあるというには淡々とした口ぶりで電話を取る。

「……はい、サイト-8163ですね。業務内容は、……消臭と清掃に破損個所の応急処置ですね。現場に異常性の残存は……なしですか。SCP-2299-JPの報告書閲覧は可能ですか? ……はい、……はい。分かりました。……同意書は御所特任研究員の方へお願いします。……13時頃には到着します……はい、失礼します」

 業務内容は簡潔にメモしてから電話を切り、それまでとは一転して明朗快活とした声で同僚を叩き起こす。その喧しさに堪らず起き上がった広坂特殊清掃員は、ぼさぼさになった髪を乱雑に掻くと悪態をつきながらも準備を始める。

「喧しいんだよ金沢。寝てたっつっても電話が掛かってくる事態で、大方は察しが付くし。分かったらその椅子揺らすの止めろ」

「こうでもしないと広坂が準備始めないって一緒になってから時間経ってるから分かるんだよ。幸いにもそんなに重い仕事じゃないからごねるよりも先に手を動かす!」

ERROR

The sbjt_coffeemilk's portal does not exist.


エラー: sbjt_coffeemilkのportalページが存在しません。利用ガイドを参照し、portalページを作成してください。


利用ガイド

  1. portal:6360224 ( 22 Apr 2020 03:01 )
layoutsupporter.png
Unless otherwise stated, the content of this page is licensed under Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 License