RAISA所属: 輪島主任の講義 平等性原理による不平等的評価と、それに伴う解釈の齟齬から来る二律背反的投票結果について
「本日は私の講義に参加いただき誠にありがとうございます。RAISAで主にSCiP報告書ではない、不定形の体裁で書かれた文書を管理しております、輪島と申します。以後お見知りおきを」
およそ20人前後しか入らないであろう小さな会議室には、ある機動部隊の隊長やサイトの管理官、さらにある支部の理事クラスの人間までセキュリティクリアランスで言えば4以上の人間のみが集まった講義。
それを主宰するのが記録情報セキュリティ管理室──RAISAで主任を務めている輪島という男だ。男の頭は過去に被爆したオブジェクトによって異常性を帯びており、日ごとに絶滅した哺乳類の頭部に置換される。今日は、パラケラテリウム。ある部下の話では、一番落ち着いている時のパターンだという。
- portal:6360224 ( 22 Apr 2020 03:01 )

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