エリア-179 カラバサス事後報告




 
──鳴り止まないアラーム。ここが生存に適した場所ではないことを告げるけたたましい音。

有毒ガスの類は垂れ流しで、道路は隆起して損傷が激しく、燃え盛る火が止まることは無い。

嘘のように静まり返った世界で、牙をむく自然の猛威とSCiPの残滓だけが賑わいになっていた。

重苦しい過剰な程に頑丈な保護服が、この地獄の中でも命を生き長らえさせていた。






SCP-2317の収容違反が発生しました! 担当職員は──



 
エリア-179に残されていた僅かな音声ログから得られたのは破滅までの一部始終だった。

初期は慌ただしく動き回る職員たちの奮闘、そして積み上がる死体の数々。

中期はいよいよ財団だけでは手に負えず、O5が先導に立って自らのヴェールを脱ぎ世界に告白することによって始まった。

あらゆる国家、機関、そして要注意団体。使えるものは全て動員してXKという進行する滅亡に抗おうとする姿勢が見えた。

いや、O5の面々は最初からこうなると分かっていた筈だ。あれだけ大盤振る舞いした核兵器の悉くがあの怪物には通用しなかった。あの瞬間の絶望と言ったら、老若男女どころか大統領からスラムの掃き溜めに至るまで等しく同じ感情を抱いた。

にも関わらず、O5は淡々と敗北宣言を出し雲隠れした。




 

〈O5評議会からの最終通達〉

──我々は手を尽くした。あとは好きにしたまえ。

 





エリア-179。かつて超大国と言われた国のペンシルバニア州に建設された施設。
その徹底した安全装置の数々と、異様だと感じる程に堅固な造りをしたその施設には、ごく僅かな数のオブジェクトが収容されていた。

その一つが世界を股にかけ、人類の歴史に終止符を打ったあのSCP-2317だ。
あれ一つでもこの頑丈さに納得がいくというものだが、今見ているのは同じくエリア‐179に収容されているSCiPだ。



神の御名に於いて、斯くの如く再び宣言する。アメリカ合衆国大統領 ████████ 20██年



各時代の為政者の名が刻まれ、過去と未来の災厄を警告する黒曜石の石碑、SCP-1050だ。

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