SCP-XXX-JP(1991)
特別収容プロトコル:
説明: SCP-XXX-JPは1850年代以前に遼寧省で鋳造されたと推測される、重量約32.6gのベリリウム銅製龜鈕印です1印面には「羿稜令印」の四文字が篆書、陰文で彫刻されており、その書体は武帝以後の後漢時代の様式と類似しています。また、縁部分には金属研磨具で付けられた引っ掻き傷が複数存在しており、製作時に経年劣化を意図的に再現しようしたものと推測されます。これらの特徴から、SCP-XXX-JPは「羿稜」なる地方行政区2長官職の印綬の贋作であると考えられます。
SCP-XXX-JPの異常特性は、任意の文字列が印刷された紙媒体にSCP-XXX-JPを用いて捺印した際に発現します。文字列はダエーバイト(Daevite)なる存在とそれに関連すると推察される一連の事象に言及する文章に変換されます。また、同時にSCP-XXX-JP周囲の内部ヒューム値が上昇し、その言及と現実との整合性を担保するように現実改変現象が発生します。現実改変は文章内に直接言及される範囲に限定して発生するため、結果として新たに生じる不整合は
発見時に付属していた木製の箱の裏蓋部分には「怪奇部門備品」の墨書と、滲んで判別不能になった落款が押されていたとされています。現在、この元箱は紛失していているため、この記述の真偽は不明です。
SCP-XXX-JPは辛亥革命時に日本に亡命していた羅振玉が体調を害して帰国する際、大谷瑩誠に譲渡した852個の銅印に含まれていたと推測されています。1964年に大谷大学が刊行した『中国古印図録』にSCP-XXX-JPは掲載されておらず、収蔵資料目録では数年前の時点で収蔵庫から紛失していることが確認されます。その後暫くの期間、SCP-XXX-JPは逸失していましたが、1990年5月に京都府亀岡市内の旧家を解体している際に再発見されました。同月24日未明、同市内の個人宅で広告に捺印されたことで異常特性が発現し、結果として近隣のスーパーマーケットと滞在していた██人に対して不可逆的な有機的改変プロセスが実行されました。
脚注
参考文献
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アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:6354336 (20 Apr 2020 22:12)
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