忠臣最後の場所
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老朽化した雑居ビルの一室。特に注意しなければ、ただの老人がトランプをして座っているとしか思えないような7人の男が座っている。

彼らのそれぞれに大きな物語がある。プラスチック製の薬で、早撃ちの銃で、彼らは異常性によって道を切り開いてきた。香港には牛の数と同じくらいの数の三合会組織があるが、それでも彼らは、より秘密主義かつ複雑でリスクが高い鉄線の内側で、己の生き残る場所と方法を見つけていた。

しかし、その一人一人が重々しい表情をしている。実際にはこの部屋には、まさに坐堂1と6人の二路元帥2がいるが、要塞が取り壊され、最後の空き巣が移されることになった。鉄線は常に鉄線であり、それが揺らぐのは必然なのである。

座っている坐堂は「いっそのこと、台西市に移転しちまえ。誰が賛成で、誰が反対だ?」と言った。

残った5人の二路元帥は、第八処や香港の他の黒道との間で話題になっていることを知らないわけではないが、これが必死の行動であることに頷いた。また、このあからさまな移籍で実際に油と水を取ることはできず、むしろ生き延びるための一縷の望みをかけて戦っているだけだということも理解していた。

しかし、6人目の二路元帥は、まだ怒りを抑えきれずに叫んだ。

「俺は反対だ!」

「どうやってそんな契約ができんだ? どうやって縄張りを移しゃいい? それなら明るい世界ではなくいつまでも闇の世界にいたい。なんで今、自分や兄弟達が誰かの部下になりゃいけねえんだよ。俺たちは和朝義だぞ!」

しかし、このような自信に満ちた叫びはあまり支持を得られることはなく、その男は坐堂の重い左フックを受けただけで、すぐ全身が地面に崩れ落ちた。坐堂はその後、写真を大量に投げつけて言い放つ。

「てめえ、自分のやってること考えてみろ。お前が敵連中がやってる店で飲んでることは誰もが知ってんだぞ。外の奴らと結託して、私兵どもを訓練して反乱を起こすつもりか? ずっと我慢してきたんだぞ、この裏切り者が!」

動かない彼の顔に、坐堂はさらに2回の平手打ちをする。内心、殆どの写真は偽物だと分かってたが、彼はそれを実行しなければならかった。なぜなら、組織にはもはや叫ぶだけの過激派を受け入れる余地はないからだ。彼が必要とするのは二路元帥の地位に頼っている忠臣ではなく、組織のために決断を下す方法を知っている軍事顧問なのだ。

「お前ら、この野郎を引きずり出せ!こいつの女房と娘を連れて行くのも忘れるな!」

叫び声とともに、残った5人の二路元帥は彼らと10数年共に戦ってきた忠実で剛直な昔の戦友と会えなくなることに溜息をつく。たとえ忠誠を誓ったとしても、和朝義の掟の中で最も厳しく残酷な罰、つまり死ぬまで終わりのない罰を受けることになること。和朝義の副官である通称「霸王強」は世間から完全に姿を消し、同時に、永遠に存在し続けることになることを知っていたからである。

悲鳴に次ぐ悲鳴で、声がだんだん消えていくまで、姿形が見えなくなっていくまで、セメントが乾いていくまで……。


香港の元朗にある村の空き家は和朝義が所有しており、年中2〜3人から4〜9人の見張りがいる。近所の人は何の動きもなく、中には誰も住んでいないと思われているが、毎晩12時になると、その村の家の台所の場所では…..。

そこでは、いつも握り拳でセメントを叩くような音が少しずつ聞こえてくる。

説明:高さ50cm、幅2mの旧式の調理用コンロで、その開口部は全てセメントが流し込まれ完全に密閉されている。そこから、現地時間の午後9時から午前12時までの間、毎晩のように原因不明の「ガリガリ」「バンバン」という音が聞こえてくる。注がれたセメントを実験室で調べたところ、数人の人間の遺灰が含まれている。

回収日:10/3/2008

回収場所:香港・元朗にある異常な三合会組織「和朝義」の小さな拠点で発見。

現状:現在はサイト-ZH-25にて保管。

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