MizinNus-30--9828

理論の構築が完了した。後は素体を回収すれば良い。検討はついている。
日奉一族。彼らは代々"神をその体に降ろす"という偉業を成していた。彼らと我々とでは降神の先にある目的に相違が存在するが、その躰の持つ特性は我々の目的に合致している。
我々は、先日ようやく日奉の末裔を発見した。名を、日奉 彩[イサナギ アヤ]という。
回収方法は言って終えば誘拐である。身寄りがなく児童養護施設で生活している彼女にとっては、降神によって救済を行うことは幸福であるに違いない。

—救済のために罰を背負う者、小早川 幸紀

今回我々は再現による降神を行うことにした。その名の通り、神の誕生と同じ状況を再現することによって神を招来する。
日本の神の誕生は殆ど場合が神による出産だ。だがこれは再現が難しい。
では簡単に再現できるような神の誕生はあるだろうか。答えはYesだ。古事記では弥都波能売神、日本書紀では罔象女神と呼ばれる神だ。権能は水。
もし彼女によって水の安定した供給ができたなら、世界の水問題は解決するのではないだろうか?まあ神話のスケールは日本国内で止まっているため、世界を救うためには1柱では足りないだろうが。
とりあえず、今は成功することが大事なのだ。成功こそが、前に進む大きな原動力になる。
この神の誕生を簡単に記すなら「女性器を火傷した女神がした尿から生まれた」となる。簡単だろう?
これに基づけば、「我々の中の女性メンバーが女性器を内部まで焼き、そしてそこから尿を出し、集積した尿に素体を沈め、呪言を行う」という手段で降神ができるだろう。まあもっと細かい手段は存在するが大体こんな感じでいける筈だ。

—その身を焼き救済の助力を成す者、小早川 幸紀

久しぶりにこの手記を書いている。汚点も記してこそ偉業を成せる。
では結果を記そう。我々は神を降ろすことはできなかった。できたのは、尿を垂れ流すだけのただ少女だ。無限の水源であることに変わりはない。だが、これは神の御業ではない。
何故降神は成功しなかったのだろうか。彼女の素質は十分だったはずだ。我々の理論も完璧だったはずだ。一体何が足りなかった?
ここには一種の結界を貼ってある。もしこれが読めているなら、君は相当こちら側に踏み込んでいるのだろう。ぜひこの問いを解明してほしい。この失敗作はそれを助けるための置き土産だと思ってくれ。
これから、我々は別の地、別の文化に根付く神を降ろしに行く。これ以上ここで目立った活動をして、財団に察されても怖いからね。君も注意してくれ。

—夢破れて尚諦めない物達の1人、小早川 幸紀


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