下書き SCP-XXX-JP 求愛球 改稿

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アイテム番号:SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス:Euclid

特別収容プロトコル：SCP-XXX-JP及びSCP-XXX-JP-A-1は標準人型収容施設に収容してください。SCP-XXX-JP-A-1が死亡した時、SCP-XXX-JPを早急に確保するため、SCP-XXX-JP-A-1を収容している部屋の近くにD職員を常時1名配置してください。

説明：SCP-XXX-JPは直径5cmの金属製の赤い球体です。黒闇の空間の中でも薄く赤く光るという特徴を有しています。

SCP-XXX-JPは人間の身体に埋め込むような形で取り付き、その人間に対してその人間が好意を抱いてる人間への感情を一定期ごとに昂らせます。その人物は次第に理性的な判断や行動ができなくなると考えられています。
また取り付かれた人間は好意を抱いている人間と一緒にいることでSCP-XXX-JPが徐々に人間の体内へと入っていきます。SCP-XXX-JP全体が体内に入りきると取り付いている人間は死亡すると考えられています。取り付く個所は決まっていません。

SCP-XXX-JPは現在日本人男性（以下SCP-XXX-JP-A-1と呼ぶ）の手の甲に3分の1埋まるような形で取り付いています。取り付いていた人間が死亡した後、近くにいる人間へと取り付いていきます。取り付いた人間が死亡する以外で、SCP-XXX-JPが移動することはないと考えられています。

SCP-XXX-JP-A-1は幻覚や妄想などの発症しており、SCP-XXX-JP-A-1と会話を行うことは困難となっております。

+収容されてから4日後のSCP-XXX-JP-A-1とのインタビュー 

対象：SCP-XXX-JP-A-1

インタビュアー:██博士

＜記録開始＞

██博士：こんにちは、今日はよろしくおねがいします。

SCP-XXX-JP-A-1：はい、お願いします。

██博士：ではまずあなたがSCP-XXX-JPに取り憑かれた経緯をおしえてくれますか？

SCP-XXX-JP-A-1：███¹は幼馴染だったんですけど、彼女が突然告白してくれたんです。とても嬉しかった。

毎週休みには一緒にデートしました。付き合ってから2週間くらいしてから彼女がずっと何かを我慢しているような感じがして・・・何があったのか聞いても答えてくれませんでした。

██博士：そのころからSCP-XXX-JPの影響が起きていたんですね。それで？

SCP-XXX-JP-A-1：それから彼女に襲われるような形で性行為をしました。終わった後に彼女が泣きながら謝ってきましたが、色々慰めて一緒に寝ました。

朝になったら彼女の身体が冷たくなってて²・・・それで私の手の甲にこのボールが着いていました。

██博士：なるほど、それはとても辛かったでしょう。

SCP-XXX-JP-A-1：ええまあ、彼女と付き合えたのは１ヶ月くらいでした。でもこの球のことはあんまり憎めないんです。

この球のおかげで███と付き合えましたから。この球がいてくれるおかげで私は彼女を忘れることができません・・・それがとても嬉しいんです。

(SCP-XXX-JPを撫でている様子)

██博士：そうですか・・・今日はこの辺で終わりましょうか。ありがとうございました。

＜記録終了＞

補遺1:インタビューの内容から、取り付いた人間に対してSCP-XXX-JPには外部から守らせようとする認識災害があると考えられています。

補遺2：SCP-XXX-JP-A-1の恋人は亡くなっているため、SCP-XXX-JPがこれ以上体内へ入っていくことはないと考えられています。

Footnotes

1. SCP-XXX-JP-A-1の元恋人、SCP-XXX-JP-A-1に取り付く前には彼女に取り付いていた

2. 背中には5㎝の穴が開いていた

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