古の決闘

聖なる財団では、度々遺跡 ──大いなる収容違反の前には"サイト"と呼ばれていた── を探索することがある。その中では聖遺物や失われし収容典礼書の一部が見つかることがあるからだ。そして今日も、エージェントたちが聖遺物を持って教会へと訪れた。

「神父殿、今回の遠征にて、興味深いものを発見しました。こちらです。」そう言って彼は、馬に積ませた大量の箱を持ってきた。

「ふむ…私は長年この教会に仕えているが、このようなものは見たことがないな。ここにS██-█C█-█P-█と書かれているが、これは古き神殿の合言葉だ。君は、この物品はなんだと思うかね?」

「私が思うに、これは簡易化された古の典礼書かと。その証拠に、これには様々な"削除済み"が描かれています。それも、失われし画法である"写真"で。」エージェントは、そこに刷られていた魑魅魍魎を指して言う。

「だが、だとすると、これは聖なる財団の探訪に大いに貢献することになるだろう。Dカーストでの実験の後、私はこれから枢機卿たちにこれを持っていってみるよ。」そう言って、神父は教会の外へ駆け出して行った。


「Dカースト3996991438554、その中身を取り出し、私に見せなさい。」神父は指示する。Dカーストはそれを切れ込みから破って掴み──

その瞬間、彼は豹変した。


「枢機卿、ただいま新規聖遺物の試験中の第七聖財団教会にて、小規模な事件が発生しました。事件を引き起こしたのは先日デール神父から報告のあった無番-725、この事件により追加の試験をもって"削除済み"への認定が為される予定です。」

「分かった。だが、おそらく危険性からして地下に放っておかれることになるだろ──「待った。」そこまで言いかけたところで、裏から声が響いた。

「そのオブジェクトについて、もう少し詳しく教えてくれないか?」幕の裏より、我らが現人神が語り掛ける。

「主よ。仰せのままに致します。しかし、なぜ?」カーテン越しに膝をつき、枢機卿は言う。

「ああ、私の予測によると、そのブツは世界を理想的なものに変える力を持っている。この未だに蒸気機関の1つも発展していないような世界よりずっとな。」枢機卿には「蒸気機関」の意味は分からなかったが、ともかく使いに命じ、数時間後には全ての箱が主なるブライトのもとに届けられた。

「やはりコレか。諸君、これより君たちは世界の変わり目を見ることになるぞ。」主なるブライトはそう言い、新人職員に悪戯をするときのように厳粛な声で十三人評議会にこう命じた;「ブライトの名をもって命じる、誰一人としてこの大聖堂に入れるな。そして、この都市の全ての民を集めて、聖堂の前にもってこい。世紀の神託の時間はもうすぐ始まる。」そう言って、扉を閉じた。

「ハハッ、誰もSCP宗教戦争など予想してなかったろう!」ブライト博士は持ち込まれたものの外殻を破り、地下で火薬と拡声器の準備をする。

「ひたすらあの13人のO5もどきの野郎どもに詰められてた時間より、よっぽどマシになる。私はこれより主じゃない、王だ。これは冗談じゃないぜ。俺はかつても王者だったんだ。勝者、決闘者、世界を貪るクソ猿。」ご機嫌に独り言を口ずさみ、ブライト博士はウクレレとショットガン以外が何一つとして合ってない絵画を見ながら、"クレフによる福音書"を閉じる。

用意ができた。
















爆発!聖なる財団の総本山の天井をぶち破り、そこに主なるブライトが現れる!風邪吹き荒れざわめく街に「SCP-TCG-JP-J」と書かれた神を大量にばら撒き彼は叫ぶ!

「我はアルト・クレフ、ヤハウェの子アダム、嘘吐きの父、堕天使の頭ルシファーなり!ジャック・ブライトは乗っ取った!彼を取り戻したくば戦乱に勝ち、決闘者の王になるのだ!」

主なるブライトがそう宣言したこの瞬間!世界はデュエリスト時代の幕を開けた!あるものはカードから得られる"削除済み"の情報を集めるため!あるものはジャック・ブライトを取り戻すため!そしてあるものは世界を自らのものにしようとする野心のため!ブライト博士の言う"たのしいせかい"が始まった!

「それじゃ、主なるブライトの仕事はやり終えたことだし、悪役ムーヴに徹せさせてもらうよ。」そういって、ブライト博士は「"アルト・クレフ博士"」と「SCP-963 不死の首飾り」のカードを握りしめ、どこかへ去っていった。

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