名前
GoI番号
別名/俗称
活動範囲
活動規模(所属人数)
概要/目的
歴史
指導者
外交関係
組織構造
関連用語
関連人物
主要記事/雰囲気をつかむのに分かりやすい記事
図書館は用語集に
蛇の手(Serpent's Hand)
庭園は蛇の場所だ
GoI番号
GoI-α-019
別名/俗称
蛇、手、開示フリーク
活動範囲
放浪者の図書館を中心として、多くの多元宇宙にメンバーが存在する。後述するが、放浪者の図書館はほぼ無限の本を収蔵した図書館として機能する単一の宇宙である。
また、後述する青大将のようにあまり図書館を利用しない派閥もある。
活動規模(所属人数)
不明。蛇の手のメンバー自身もどれほど所属人数がいるか知らないと思われ、またそもそも加入条件が緩いためによく変動する。
概要・目的
蛇の手は図書館内のいちグループとして存在しているが、異常存在を秘匿すべきではないという信念によって統一されている。しかし以前は財団やGOCと似た秘匿主義のオカルト組織だったようで1、それが理由でしばらくの間蛇の手は放浪者の図書館を出禁になっていた。
また、図書館での知識の収集や異常物品についてのカタログ作成も行う。これが蛇の手のGoIフォーマットとなっている。
歴史
19世紀後半(放浪者の図書館/オリエンテーション)、または1824年頃(タフトの提言 - 緋色の王)から存在していたようである。その後いずれかの時点で図書館への出入りを禁止され、1967年に再び入場が許された。
1981年12月ごろには財団が放浪者の図書館の初期収容を行おうと試みたとされている。
指導者
いない。強いて言うならL.S.がいるが、彼女も単なる有力者にすぎない。放浪者の図書館を管理している存在については「関連用語」で述べる。
外交関係
基本的には、図書館を害さない者を拒否することはない。
GOCは図書館カードを保有していた利用者を殺害したため出禁となっている。蛇の手の間では「焚書者」と呼ばれている。
財団も初期遭遇時に色々と無礼を働いたが、利用者の殺害まではしなかったため例外的に機動部隊シグマ-3("書誌学者")のみが入場を許されている。しかし図書館との取り決めのために彼らは財団に敢えて情報を渡さず、超常存在を解放することさえある。それが許されているのは、財団の志を持った人員の一部が図書館に出入りできるということがそれ以上の価値を持つからである。蛇の手の間では「看守」と呼ばれている。
ゲーマーズ・アゲインスト・ウィードの人員の一部は図書館を利用している。JJ(jockjamsvol6)は常連客であり、エスター(lesbian_gengar)とpolaricecrapsを含む数人は図書館カードを持っている。多くのメンバーのカード作成は蛇の手のミスター・イッヌのエントリー作成とおよそ同時期だと考えられる。蛇の手の間では「愉快な雰囲気作りメリーメーカー」と呼ばれている。
放浪者の図書館ではまだ足りないで述べられている通り、堂守連盟は放浪者の図書館の知識の宝庫としての万能性に異を唱える人々の集まりである。しかし図書館とは敵対していないし、むしろ利用している者もいる。
吊られた王は古き時代の図書館の利用者であり図書館から危険な知識を奪い逃亡したとされているが、未だ図書館の入館権を握っているともされており事実は謎に包まれている。
壊れた神の教会の信徒は図書館に一定数存在する。彼らの宗教的に熱心な姿勢そのものが咎められることはないが、敵対者(特にナルカ、つまりサーキック)への中傷などの時にはあまりいい顔はされない。蛇の手の間では「敬虔者」と呼ばれている。
ナルカ(サーキック)については不明。全面的な否定はしていないが、おそらくはその見た目への生理的な嫌悪感に基づく発言が散見される。
第五教会及び三ツ月イニシアチブに対しては「理解し難いもの」として距離を置き、また軽蔑している。
黒の女王について、L.S.はSCPwikiの初期時代は無名なただのいち図書館利用者とされていたが、現在では彼女は黒の女王の内の1人(或いは複数、図書館での名前に重複が許されているのか複数人で同一の名称を使っているのかもしれない)として名を馳せている。図書館にあまり出入りしない「青大将」(後述)のメンバーでさえ、彼女を「蛇の手で最も強力な魔術師」と称している。L.S.はLittle Sisterの略。
カオス・インサージェンシーやSAPHIRとは非友好的な関係にあり、彼らが図書館に入ることは歓迎されていない。蛇の手の間ではそれぞれ「狂人たち(狂人ども)」「否認者」と呼ばれている。
ファクトリーとの関係は不明だが、少なくとも不快感を示している人員はいる。蛇の手の間では「泥棒男爵団」と呼ばれている。
組織構造
ほとんど組織化されておらず、時たま互助組織としての役割を果たしたりカタログを作成したりする以外はそもそも公的な集会といったものが存在するかどうかも疑わしい。なお、カタログ作成の際は自らのイニシャル或いは短いコードネームを用いてコメントを残す。そんな言及は見たこともないが、もしかしたらそのイニシャルが蛇の手のメンバーの重要なアイデンティティになっているかもしれない。
ただし、日本と朝鮮には比較的結束の堅い分派が1つずつある。分派といっても信念に関わる論争に負けて去ったわけではなく、図書館に入り浸る蛇の手の人々と普通に交流しカタログ作成にも参加する。
関連用語
放浪者の図書館
放浪者の図書館はその通り次元内全体が図書館として機能している次元であり2、誰もが本や情報を利用できるようにするために存在している。ただし必要な措置として特定の団体や個人に対し入場を禁じることもある。
図書館に行くには特殊な「道」を通る必要がある。「道」を通るには儀式が必要で、その方法には「影にむかってくしゃみをしたり、合い言葉を暗唱したり、妖精と友達になったり、ペットの猫の後をついていったり、羊を殺したり、戸口を通り抜ける時にハーモニカを吹いたり」といったことが挙げられる。この儀式を完了することで図書館である宇宙へと行くことができる。図書館と特定の宇宙をつなぐ「道」は、図書館側の裁量で切り離すことができる。
図書館の管理者の存在は明らかではなく、図書館の維持のほとんどは強制的に従事させられている「司書」によって行われている。司書は数種に分類でき、案内人でありルールに対する処罰を与えることもある口のない「ガイド」、椅子に縛り付けられた状態で記録管理を行う目と脚のない「記録保管人(アーキビスト)」、本を棚に戻す「従者(ページ)」、及び自発的に図書館管理に従事している人々がいる。ルールを破った人間は強制的に司書に変えられ、その罪に応じた長さだけ図書館に従事させられる。ボランティアとしてなのか特別な役割を持っているのかは不明だが、理知的な司書が登場することもある。また「司書長」と呼ばれる存在もいるようである。
いくつかの作品では図書館のトップとしての「蛇」が登場する。蛇はある記事では生命の樹と知恵の樹を作った存在であり(DJ・カクタスの提言III - テン)、別のある記事ではサタンと呼ばれる神である(絨毯についた泥)。「蛇」は司書長であるとされることもある(蛇の拘束 \\\ 証拠提示)が、なんにせよ図書館に君臨する蛇が実在するということは広く知られてはいなくともそこまで高度な機密ではないようである。
このサイト(http://scp-jp.wikidot.com)上で特定の存在の暗示として使われる「蛇」の語には主に蛇の手及びそのメンバー、図書館の蛇、そして壊れたる神の3つの意味がある。特に後2つは神性や知への愛などの点で類似しておりいくつかの記事(絨毯についた泥など)ではその関連も示唆されているが、混同には十分注意すべきである。
放浪者の図書館には図書館カードが存在し、各人の借りた本はそれに記される。このカードには利用者の真名が書かれており、図書館は事実上利用者の生殺与奪の権を握っていると言って構わない。図書館カードを作るのは極めて骨が折れるとされているが、オタクの集まりであるGAWのメンバーは見たところ容易にカードを作っている。彼らにはすでに図書館カードを持っている協力者がいたことが関係しているのかもしれない。図書館カードを保有している人間には「加護」が与えられるらしく、カードを持った者を殺したGOCは出禁にされた。しかし、カードを紛失する、或いは盗まれるといったことは起き得る。
図書館に入場する権利と図書館カードを持つ権利、即ち本を借りる権利が同値であるかは不明。いわゆる一見さんお断りの仕組みと同じ、完全招待制の可能性が高い。或いは、前述の「道」を偶然通ってしまい図書館に迷い込んだ一般人がさながらそういう小説の如く図書館の利用者にエスコートされて蛇の手のメンバーになるかもしれない。ようは書き手の好きにしていい。
図書館の人員の一部は(SCP-4840によると)単一の蛇を崇拝している。この蛇はプロジェクト・パラゴンシリーズに登場するIS是と同定される。
赤斑蛇の手
朝鮮半島を拠点とする蛇の手の「支部」。起源は1568年、組織としての成立は1919年であり、1970年に蛇の手に加盟した。ハブを見れば分かるが、かなり組織立った団体として存在している。
メンバーは十数人程度であり、一つの宇宙での朝鮮半島を中心に活動している。拠点はその宇宙(彼らにとっての「基底次元」)から切り離された異次元空間として存在しているもののメンバーの多くは半島内に自宅を持っている。
SCP-9533が大きく関わっており、1568年に羽士"田禹治老士が彼女をSCP-159-KO4に封印した。これを以て赤斑蛇の手の「象徴的な創設」としている。
1919年に前身である綾蛇社5が発足し、1950年の朝鮮戦争で一度瓦解、1970年に再建して蛇の手に加盟、赤斑蛇の手と改名した。
現在の指導者はSCP-953と"羽士"田禹治の娘である狐也ホヤ、イニシャルはHx.。作品群を読む限りではかなり気性が荒く、特に自分の出生について、つまり妖狐についての話題には敏感。自らの妖狐の性質を憎んでいるが、自身が人間として生きておりこれからもそう生きていくことを意識するために自らの名には「狐」の字が入っている。
アナルコサンディカリスムを支持しているらしい。私は現実の政治思想については知らないのでWikipediaを参照してもらいたい。ハブによれば、敢えてアナルコサンディカリスムについて調べメンバーにそれに沿った言動をさせるまでする必要はなく、言わなそうな言動を言わせない程度でいいそうだ。狐也が日本の超常領域で逮捕された際には極左暴力団員呼ばわりされ、異常が公然のものとなった世界線では赤斑蛇の手は極左的武闘派無政府組合主義政治団体と称され韓国での革命を主導している。
IJAMEAがSCP-2953を扱った際に生み出された人造妖狐こと「タマモノマエ」を回収し、最終的に日本の蛇の手である青大将と協力して日本の遠野妖怪保護区へ輸送した。この顛末を描いたのが「狐のサットル」シリーズであるが、実はこのシリーズはリアルにおいてもシリーズ内のそれぞれの記事がEN・JP・KOのwikiを原語版として書かれている6ある種の国際交流となっていると思われる。
例によって財団やGOCとは敵対的、日本軍人を憎んではいるが現代の日本人に対する反感はあまりない。むしろ上述の通り日本の青大将と協力もしている。所属メンバーの関係からフィンランドとアイルランド(ハイ・ブラジル)にもコネクションがある。また、『日本改造法案大綱』で有名な北一輝との直接的な関係もあったらしい。
青大将
日本の蛇の手の分派。アオダイショウは蛇の種類。赤斑とは対照的に戦闘を避け、長期的目的というよりは相互互助のための組織の側面が強い。蛇の手らしく国内での超常知識の流布も目的の一環に入っている。ロゴは狐也が作成した。
青大将はあまり図書館を利用せず、積極的に蛇の手の一員を自称することも少ない。これはリーダーであるアオの異常と図書館の叡智への畏怖に由来する。
首領(「大将」と呼ばれるのは嫌がる)はアオという女性で、旧日本軍の超常組織であるIJAMEAの将軍7の曾孫。青大将を再建したのも彼女である。狐也と違って如何にも指導者らしい堂々さと深い思いやりを合わせ持ち、メンバーからも慕われている。一方で、青大将のカタログは本文は普通のそれと変わらないながらもコメントからはある種の緩さが感じられることもある。
青大将自体は1950年に"エルダー"と呼ばれる蛇の手の一員によって創設されたらしいが詳細不明。アオはGOC8に追われているところを彼に保護されて図書館に匿われ蛇の手のメンバーになったが、その後は図書館ではなく日本を中心にして彼の青大将を再建し活動し始めた。今は引退しているが、コンタクトは取れるようだ。
外部との交流はR.円.が担当している。「蛇の巣」と呼ばれる本家蛇の手の二次団体との関わりを持っているらしいが詳細不明。
関連人物
赤斑蛇の手と青大将のメンバーについてはそれぞれのハブを、L.S.については黒の女王ハブ(といつか書かれるであろうこの解説の「黒の女王」欄)を参照してもらいたい。
ミッドナイト
イニシャルはM.。「蛇の巣」という団体の代表を務めているが詳細不明。メスの猫の見た目をしている。GOCのとある教授に猫の形を与えられた遣いまであり、彼の怪死後に図書館に加入した。赤斑蛇の手及び青大将とも関わりを持っている。
ティルダ・ムース管理官
蛇の手に追放され財団に亡命してきたタイプ・ブルー(妖術師)。現在は最大規模の財団サイトであるサイト-19の管理官を務めつつ、蛇の手や奇跡論についての講義を行っている。
浮雲
無尽月導衆に属す忍者であり、図書館の中では新参。正規の方法で利用権を得たのかは不明。[ミッション・インビシブルネタバレ反転]彼以外にも既にMole.とフラッシュライトという2人の協力者を潜入させている。先祖が持っていた巻物を探しているらしい。[反転終わり]
雲居の鯉
鯉である。少し古い言葉遣いをしており、彼の言葉は図書館の他のメンバーから詩的で哲学的だと評されることもある。他の鯉ともども図書館の利用権を持っているようだ。
その他の人員
ネブリン
イニシャルはN.。壊れた神の教会とナルカについての記事で幾度か登場している。
機動部隊サンピ-6("虚数") マイケル・フラミア
財団職員。財団には「オカルティスト団体に属していた」としか知られていないが、過去に図書館と関係を持っていた。現在はSCP-5024の無力化に際し行方不明となっている。
ローリー
魚類関連のカタログで度々登場する。人工的な龍の門の主著者。シャーキーという食いしん坊の鯉を飼っていた。何故か現在シャーキーは図書館の利用権を持っている。
スピーカー
ローリーと共に魚類関連のカタログで度々登場する。シャーキーに指を食べられた。神格実体の顕現によって傷を負った1998世界のスペインへ赴き、財団に手を貸している。
その他複数回登場しているキャラクターは何人かいる。フギンとムニン、Jol/T、エスター、サイクロイド等。
オススメ記事
SCP-2950
SCP-2950は座った被験者に対し、構造と型が同様の椅子では得ることができない、高いレベルの快適さを与える異常な影響を有しています。
この上なく座りやすい椅子。しかしその裏では財団と蛇の手による協定が存在し──
SCP-5024
(“ クラシック・オブ・ミュージック ”と“ 預言者ヒエラリアスの第七宇宙 ”が“ E.T. II ”の死骸から飛び出す。“ 預言者ヒエラリアスの第七宇宙 ”は速やかに銃撃で鎮圧されるが、“ クラシック・オブ・ミュージック ”は装甲板で覆われているため、耐久性が顕著に高い。)
無限の図書館を超越する試みには無限を超越した能力が必要である。当然そんなものは存在し得ないため、誰かが壊滅して放浪する朽ちた図書館の尻拭いをする必要がある。
否認者たち
既に疑問に思った読者もいるでしょうが、彼らはこの世界の真実を何も分かっていません。
過激派超常無神論者団体兼元108評議会所属団体、SAPHIRについてのカタログ。SAPHIRはまさしく蛇の手が毛嫌いするような輩のため、カタログ全体を通じてヘイト感情が強い。
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アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:6321361 (14 Apr 2020 06:12)
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