特別収容プロトコル: SCP-2XXX-JPの収容は不可能或いは困難であり、また収容の必要はありません。必要に応じて機動部隊が出動し、宗教神話に影響された幻覚等のカバーストーリーを用いてSCP-2XXX-JP-1の隠蔽工作を行います。
SCP-2XXX-JP-Aはサイト-3304の機械アノマリー収容ユニットに収容されます。SCP-2XXX-JP-Aから得られるデータはGoI-0051("神秘主義終焉のための無神論者協会")1の調査のための参考データとして活用されます。
説明: SCP-2XXX-JPはGoI-0051に所属している人物(以下、対象と呼称)が下記の条件を満たした際に稀に出現する異常な奇跡論的実体です。SCP-2XXX-JPの外見は出現ごとに変化するものの、いずれの場合においても何らかの宗教的存在を模した姿をしています。これらの実体が姿を変えただけの同一個体であるのかは不明です。現在までにキリスト教、仏教、神道、見えざるピンクのユニコーン2、壊れた神の教会、第五主義、オルトサンなどにまつわる存在を象ったSCP-2XXX-JPが確認されています。SCP-2XXX-JPは対象に死が差し迫っていて、かつ対象がそれを自覚している時に出現します。GoI-0051の組織的性質から対象のほぼ全ては無神論者であり、また対象の知識、出身地、家族や知人の信教はSCP-2XXX-JPの姿に関連しません。しかしながら、出現時の対象の感情(後述)とSCP-2XXX-JP実体の神話内での役割には明確な関係性がを見出せます。
SCP-2XXX-JPは出現後、疑似的な宗教的事象(以下、SCP-2XXX-JP-1と呼称)を引き起こします。この事象の多くはSCP-2XXX-JPが模している存在が関わった逸話と関連がありますが、その詳細は一般的な偏見や錯誤に基づいたものから一般には明らかになっていない宗教的事実を反映したものまで多岐に渡ります。対象はSCP-2XXX-JPの出現後に予測されている通りに問題なく死亡しますが、SCP-2XXX-JP-1を目撃せずに死亡した対象は確認されていません。これが単なる偶然なのかは不明です。
SCP-2XXX-JPは対象の第六生命エネルギー(EVE)を補給することにより行動しています。SCP-2XXX-JP-1の規模により変化するものの出現してから対象が死亡するまでの間に対象からは約30年分ほどの生命エネルギーが強制的に放出され、それらは全てSCP-2XXX-JPにより吸収されます。このプロセスは通常ならば対象に致命的な問題を与えるものの、SCP-2XXX-JP-1に次いでもたらされる対象の即座の死亡によりこの問題は解消されます。
SCP-2XXX-JP-2はSCP-2XXX-JPを出現させていると考えられている奇跡論-戦術神学論的複合波形放射装置です。その原理及びエネルギー源は不明ですが、SCP-2XXX-JP-2はどこからかEVEを吸収或いは生成し、それを指向性を持ったアキヴァ放射に変換し全世界に放送しています。(調べる)
我ら無神論者の論理に従えば、霊魂というものは存在せず、また来世で人々の罪を裁く者も存在せず、人生の価値というのは当人がどれほどの快楽を得たかによって決定される。無論個々人が己の本能に従い快楽を貪る行為は人類全体のために、最大多数の最大幸福のためにある程度までは咎められるべきであり、それ故人類の文明に法律は欠かせないものとなっている。そして、古代において法は「神」の意志に沿うように制定されていた。
私はこの協会に属してこそいるが、宗教というものが絶対的な悪だとは思っていない。宗教は盲目の時代において、聡明な者が無知な人々を正しい方向へ導くための仮の論理として極めて優秀に機能していた。しかし技術が発達するにつれ愚昧で貪欲な者共が死せたる開祖の志を歪曲し、或いは開祖の優秀すぎた雄弁に惑わされ、律法を通じて説かれていた倫理よりも何の価値もない一節に重きを置いた。そしてあまつさえ教祖までもを教化し、彼らの崇高な志は狂信的な民衆と伝道者にかき消されて最早歴史にはその欠片も残っていない。
しかしながら、宗教にはまだ1つ当時の科学では救えぬものを救う役割が残っていた。それが心だ。結局のところ、自分のすべてを神に差し出して帰依することは最も無責任な行為であると同時に心のために最も合理的な行為だ。その過程や結果がどうあれ、実際に彼らは恐るべき精神力で神が包み込む十字の範囲を広げ、海の向こうまでも開拓した。
それこそが宗教の偉大性であり、絶対的な目的を持たないままに世界を形作っている科学論には絶対に担えない役割だ。ゆえに、我々は科学の目を曇らせないように細心の注意を払いながらも、最も効果的に、最も合理的に、神という栄光に触れなければならないのだ。科学は人の心を癒すのに向いていない。医学、薬学、心理学、哲学、こういったものは正しい道を進む人々に癒しを与えるが、地球を省みずに資源と命をむさぼるこの時代において正しい道を進める意志を持つものはごく僅かだ。
私は改革者ではない。ただ、この世で沈黙しながらも生き続ける善人の人生の快楽を、幸福を、少しでも増やしてやりたいと願っているだけだ。そしてその場合、人々が最期まで真実を知り得ないのならば、私は偽りの神の微笑みさえも肯定する。いや、そもそもそれこそが過去のあらゆる信仰の預言者たちがやってきたことだ。当事者が真実を知り得ず、なおかつその救済が他の人々を媒介として歪みねじれ悪影響を与えることもなくなる瞬間とはいつか?その答えは死ぬ間際以外に存在しない。
対象:
死因: (略)処刑
感情: 憎悪
結果:
ページコンソール
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- portal:6321361 (14 Apr 2020 06:12)