SCP-2560-JP 改訂

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クレジット

タイトル: SCP-2560-JP - 2560
著者: ©︎taka-ryuu
作成年: 2020

アイテム番号:SCP-2560-JP

オブジェクトクラス:safe2560

特別収容プロトコル:SCP-2560-JPは通常の人型オブジェクト規格の密室条件である収容用個室に収容してください。SCP-2560-JPには日に3回の食事を与え、2個以上の監視カメラで24時間監視してください。

SCP-2560-JPの周囲5m範囲内には、何らかの手段によって「2560」の称号を与えられた職員以外立ち入らないでください。SCP-2560-JPの「2560」に関する要求は、可能な限り実行してください。「2560」のオブジェクトクラスは、SCP-2560-JPにのみ適用されます。

説明:SCP-2560-JPは、7歳程度に見える日本人の男性です。知能指数は通常よりやや高いようです。
戸籍や記録が一切なく、身元や親族の特定には至っていません。DNAはどの人物とも類似性がなく、遺伝子も一致しませんでした。

SCP-2560-JPは、異常なまでに「2560」という数字に固執し、逆にそれ以外の数字を激しく嫌悪します。明確な理由は判明していません。SCP-2560-JPの顕著な異常性は、周囲5m範囲内に、何らかの手段によって「2560」の称号を与えられていない生物が立ち入る、またはSCP-2560-JPの「2560」に関する要求が拒否された際に現れます。前述の事象のいずれかが起こった場合、SCP-2560-JPは幼児が癇癪を起こすように感情的になり、周囲の物質を未知の原理によって触れることなく水に置換し始めます。
この異常性は一般に認知される全物質に有効であり、この異常性はSCP-2560-JPの完全な収容を妨げる要因になりえます。この水は、いかなる物質を置換しても水道水と全く同じ成分で構成されており、特に異常性は見られませんでした。
以下は、SCP-2560-JPの異常性の引き金になりうる事象を調査した際の結果です。

実験記録2560-1 日付20██/██/██

対象:
SCP-2560-JP
実施方法: SCP-2560-JPに、D-1297を接触させる
結果: D-1297がSCP-2560-JPの5m範囲内に近づいた時点でSCP-2560-JPは地団駄 を踏んで激怒。D-1297を水に置換
分析: 予想していた結果だ。

実験記録2560-2 日付20██/██/██

対象: SCP-2560-JP

実施方法: SCP-2560-JPに、D-2560を 接触させる
結果: SCP-2560-JPは笑顔でD-2560と 談笑、別れ際にまた来るよう要求
分析: 危害を加えないのは予想の範疇だったが、あそこまで友好的になるとは・・・

実験記録2560-3 日付20██/██/██

対象: SCP-2560-JP
実施方法: SCP-2560-JPの血液を、職員番号3621のオオハラ博士に採血させる
結果: オオハラ博士がSCP-2560-JPの5m範囲内に近づいた時点で、SCP-2560-JPは半ば泣き叫ぶように激怒。採血器具もろともオオハラ博士を水に置換
分析: あくまで「2560」が怒りの鍵のようだが・・・今回の怒り方はいささか狂気的ともいえるな。

実験記録2560-4 日付20██/██/██

対象: SCP-2560-JP
実施方法: SCP-2560-JPの血液を、職員 番号2560のタカダ博士に採血させる
結果: SCP-2560-JPは採血という行為自体に嫌悪を示したが、おとなしく採血を受けた。タカダ博士には全く嫌悪感を抱かず
分析: 彼が2560に固執する理由は、まだまだ分かりそうにない。

実験記録2560-5 日付20██/██/██

対象: SCP-2560-JP
実施方法: SCP-2560-JPに、D-12560を接触させる
結果: D-12560がSCP-2560-JPの5m範囲内に近づいた時点で、SCP-2560-JPは頭を抱えて苦しみ出す。泣き叫び怒りながらD-12560を水に置換
分析: 一部に2560が入っている程度では駄目らしい。私には、SCP-2560-JPが2560以外の数字を恐れているようにも見えてきた。

実験記録2560-6 日付20██/██/██

対象: SCP-2560-JP
実施方法: SCP-2560-JPにオブジェクトクラスの概念を説明、SCP-2560-JPのオブジェクトクラスはsafeだと伝える
結果: SCP-2560-JPは涙を流し、自らのオブジェクトクラスを2560にするよう要求。壁面が水に置換され始める。担当職員はその場しのぎの承認をする事でSCP-2560-JPの感情を沈めた。
分析:この実験の後、SCP-2560-JPのオブジェクトクラスを「2560」にする正式な決定がなされた。数字でないものにも2560を要求するとは思わなかった。

補遺: 20██/██/██、SCP-2560-JPが収容されている個室内に、突如トレンチコートを羽織った中年程度の男性が出現。5秒程SCP-2560-JPと接触後弾かれるようにして消失しました。その際SCP-2560-JPは男性を父親だと主張、また男性から手紙を受け取っていました。

SCP-2560-JPはその手紙を職員が検閲することを快く承諾しました。手紙の内容は以下を参照して下さい。

+ 手紙の内容を表示

[何よりも大切な君へ

まずは、すまなかった。あの夜、お前に怖い思いをさせてしまった。本来背負わなくていい重すぎる運命を、お前に背負わせてしまった。何より、1人にさせてしまったね。

あの夜、お父さんとお前だけの家に入ってきて、二人の思い出に火をつけた男は、父さんの仕事仲間だ。信頼していたんだが・・・間違っていたようだ。お父さんは少し、いけない仕事をしていたんだ。お金が必要だったんだ。

決して許されないことを繰り返した。そのツケが、あの夜回ってきたのかもしれない。あいつは、あの夜こう言った。覚えているかい？

そうさ、「2560」は父さんのナンバー、仕事仲間の間の、あだ名みたいなものだ。

お前は火を消そうとした。それだけを強く願ったんだろう。あいつは消えた。水になった。お前の願いのおかげでね。
まだ迎えには来れないんだ。まだ終わってない。でも、全て終わったら・・・いや、ずっと後の話になるだろう。

自分を捨てるな。いつか報われるよ。

お前の父さんより]

男性の目的、行方、SCP-2560-JPとの詳細な関係性は、未だ判明していません。

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  yzkrt 22 Apr 2020 14:09

  アイテム番号:SCP-2560-JP

  コロンの後には半角スペースを挿入してください。ほかの見出しも同様です。

  2560に固執するという異常性にそもそも新規性を感じませんでした。同様の異常性を持ったオブジェクトとしてSCP-999-JPやSCP-233等の先行作品があります。バックストーリーも必要ですが、まずはこちらの異常性の差別化から始めた方がよいでしょう。

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