歩きスマホ撲滅看板の試し用下書き

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**アイテム番号: ** SCP-XXXX-JP

**オブジェクトクラス: ** Safe

**特別収容プロトコル: ** SCP-XXXX-JP周辺地域をフェンスで封鎖し、民間人の侵入を禁止してください。実験時以外にスマートデバイスを使用する場合は必ず移動をやめ、完全に停止した状態で使用してください。

**説明: ** SCP-XXXX-JPは、アメリカのペンシルベニア州のフィラデルフィア市にある歩きスマホに対する注意喚起の看板で、構成素材は今のところ不明です。SCP-XXXX-JPへのいかなる損傷は与えられませんでした。

SCP-XXXX-JPはスマートデバイスを使用した状態で半径20m以内に入った際に異常性が発現します。範囲内にいるスマートデバイスを保持している人間がその場から消失し、GPS等の反応が途絶えます。その際大規模な現実改変が行われ、消失した人間の記憶が世界中の人間全員から消失します。しかし、写真や映像記録、消滅した人物本人が書いた文書などの情報に関しては消滅せず、そのままの状態で残ります。また使用していたスマートデバイス自体はそのまま消滅した地点に残ります。また、その際に通話等をしていた場合、通話は切断されます。

SCP-XXXX-JPは2014/█/█に「いきなり道路にスマートフォンが出てきた」という通報を受け、フィラデルフィア警察署に秘密捜査員として潜入していたエージェント█████が現場に調査に行ったところ、██個のスマホを発見しました。これに対して何らかのSCPが付近に存在している可能性を示唆したエージェント█████は、SCP-XXXX-JPから20mの範囲内でスマホを使用し財団職員にそのことを電話で報告しました。その際に範囲内で数m歩いたため、そのままエージェント█████は通話途中のまま消失しました。その際に通話していた財団職員が不審に思い通話記録を確認した結果、通話相手がエージェント█████だったこと、及びSCP-XXXX-JPがフィラデルフィアの███████にあることが判明しました。その後収容部隊が出動し、収容に至りました。その際現場には合計███個のスマートフォンが落ちていました。周辺にいた民間人にはAクラス記憶処理を施しました。その後、SCP-XXXX-JP付近の監視カメラの映像により、SCP-XXXX-JPの範囲内にいる人全員が幾度か消失していることが判明しました。

実験ログXXXX-1
担当者: 戸口研究員
内容: D-XXXX-1にスマートフォンを持たせ、電源を付けない状態でSCP-XXXX-JPの範囲内の道路を通過する。確認はSCP-XXXX-JP付近の監視カメラを使用して行う。

結果:異常性は発現しなかった。

分析メモ:スマートフォンを保持した状態で範囲内に入ることは異常性の発現には関係がないようです。また、発見時の記録によると範囲内のスマートフォンを保持していた人全員が消失していたため、2人以上の人間が範囲内に入っている場合は、歩きスマホをしている人以外の範囲内にいるスマートフォンを保持している人も消失する可能性があります。引き続き調査を続けます。

実験ログXXXX-2
担当者: 戸口研究員
内容:D-XXXX-1にスマートフォンを持たせ、電源を付けて画面を見ない状態でSCP-XXXX-JPの範囲内の道路を通過する。その際に、D-XXXX-1にGPSをつけた状態で実験を開始する。前回同様、確認はSCP-XXXX-JP付近の監視カメラを使用して行う。

結果:異常性は発現しなかった。

分析メモ:電源をつけていても、画面を見ていなければ消失しないようです。

実験ログXXXX-3
担当者:戸口研究員
内容:D-XXXX-1とD-XXXX-2にスマートフォンを持たせる。D-XXXX-2に電源を付けて画面を見た状態でSCP-XXXX-JPの範囲内の道路で待機させる。その後、D-XXXX-1に電源を付けて画面を見ない状態でSCP-XXXX-JPの範囲内の道路を通過させる。

結果:異常性は発現しなかった。

分析メモ:今回の実験で異常性が発現しなかったことから、恐らくSCP-XXXX-JPの範囲内で歩きスマホをすることがSCP-XXXX-JPの異常性の発現の原因となっている可能性が高いです。

実験ログXXXX-4
担当者: 戸口研究員
内容:D-XXXX-1にスマートウォッチを持たせ、電源を付けて画面を見た状態でSCP-XXXX-JPの範囲内の道路を通過させる。また、前回同様D-XXXX-1にGPSをつけた状態で実験を開始する。前回同様、確認はSCP-XXXX-JP付近の監視カメラを使用して行う。

結果:D-XXXX-1が消失。GPSの反応は消失した。また、スマートウォッチはD-XXXX-1が消失した地点にそのままの状態で残った。

分析メモ:スマートウォッチを使用した状態でも消失したことから、SCP-XXXX-JPはスマートデバイス全般を使用した人間を消失することが確認されました。また、GPSの反応が消失したことから、消えた人間がどこに行ったかは不明です。

実験ログXXXX-5
担当者: 戸口研究員
内容:D-XXXX-2にイヤホンが付いた状態のスマートフォンを持たせ、画面を見ないでイヤホンで音楽を聞いた状態でSCP-XXXX-JPの範囲内の道路を通過させる。

結果:異常性は発現しなかった。

分析メモ:イヤホンを付けた状態でも消失しないことから、画面を直接見ない限りは異常性は発現しないようです。


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