アイテム番号: SCP-001-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-001-1及び-2は常に財団と連携中のGol-1644(スシアカデミア)に収容されています。常にGol-1644における収容房内部にはスシブレード競技の訓練を受けた武装職員3名を常駐させて下さい。SCP-001-JP-3の収容房の周囲には常にSCP-001-JP-Aから派遣された人材を配置して下さい。SCP-001-JP-3の内部から何かしらの反応があった場合直ちにSCP-001-JP-A及びGol-1644に連絡をして下さい。
説明: SCP-001-JPはSCP-001-JP-Aを元としたオブジェクト群です。SCP-001-JP-1からSCP-001-JP-3までによって構成されています。
SCP-001-JP-1は584ページからなる本です。表紙は革製であり、金箔で未知の装飾文字が記載されています。製本時期は不明ですが、少なくともSCP-001-JPが出土した地層より、████帝国が全盛期であった紀元前[削除済]年には存在していたと考えられています。
SCP-001-JP-1は███・█████教の経典として使用されていた事が判明しており、内容は概ね神話となっていますが、その多くが「Sushvu-sin」と呼ばれる宗教器具に関連するものです。以下はその一部抜粋です。
偉大なる大Svau Gvau、星々の間に散らばる塵をその御手により掻き集め、その手合わせて開いた時、そこにSushvu-sin命受けりけり。大Svau Gvau、その2つの使いでSushvu-sin挟み込み、その聖杯でその頭叩けば、Sushvu-sin太陽の向きに輪廻し、そこに嵐産みけり。
SCP-001-JPに描写されるSushvu-sinの挙動はSCP-1134-JPにより伝授される競技「スシブレード」及びSCP-1134-JP-1に類似した部分があります。
現在SCP-001-JP-1はGol-1644にて重要な歴史的文献として厳重に管理されており、条約によってこの管理に財団の干渉が認められています。
SCP-001-JP-2はGol-1644(スシアカデミア)に保管されているスシブレーダー捜索用AI「Baran」です。SCP-001-JP-2にはスシブレーダー捜索時のみ異世界を観測する機能が付随しています。
現在SCP-001-JP-2はGol-1644にて管理されています。条約により起動は年に3回、異世界を含む捜索はしないと締結されています。
SCP-001-JP-3はSCP-001-JP-Aによって開かれた異世界へのゲート群及びその内部世界です。SCP-001-JPから繋がる世界については以下の通りです。
ゲート番号 |
異世界 |
SCP-001-JP-3-α |
この異世界はナノマシンによって人類が死滅した世界です。その効果は今尚健在であり、調査の際はドローンが用いられます。 |
SCP-001-JP-3-β |
この異世界における財団は倫理感、秘匿義務などを無視して業務に取り組んでおり、一般的にディストピアと言われる状態となっています。その為この世界の財団との接触は一部の有益なオブジェクトの奪取などを目的とした侵攻を招く可能性から禁止されています。 |
SCP-001-JP-3-γ |
この異世界は1998年に大規模な収容違反が発生、それに追随する形で多くの要注意団体がインシデントを発生させた結果、財団は大衆への秘匿義務を果たせなくなり、財団は人類の守護に多くのリソースを割いています。その為大衆に多くの異常が認知されており、異常性が多様性、異常物品がテクノロジーとして受け入れられています。 |
SCP-001-JP-3-δ |
この異世界には生物の死が存在しません。この世界の住人は「死」を1つの休息として捉えておりこちらの世界では死亡出来る事から、他の世界よりも比較的交渉を優位に進める事ができます。 |
SCP-001-JP-3-ε |
この異世界への侵入はSCP-001-JP-A及びGol-1644との条約により禁止されています。 |
SCP-001-JP-AはGol-1644の最高責任者であり、自らを「スシアカデミア校長」と名乗ります。SCP-001-JP-1の発見、SCP-001-JP-2の制作、SCP-001-JP-3の開放は全てSCP-001-JP-Aによるものです。
補遺1: 2024年3月██日、SCP-001-JP-3-ε内部から大きな揺れを確認。報告を受けたSCP-001-JP-Aが協議の元SCP-001-JP-2を起動し、「全世界最強」の条件で検索。名前欄は空白でしたが所在をSCP-001-JP-3-εと特定。その結果を持って緊急の会談を要請されました。
以下はその内容です。
日本支部理事「獅子」(以下「獅子」):我々は今回の揺れについてのご説明が出来ると聞きました。同時に非常に緊急性の高い事案の発生だとも。
SCP-001-JP-A(以下「学長」):率直に言ってしまえば、このままではこの世界は破壊され尽くします。たった一人のスシブレーダーの手によって。
「獅子」:一人のスシブレーダーですか?貴方達のようなただのスポーツマンに、世界を滅ぼす力があるなどとは信じられませんが…?
「学長」:そう思うのも無理はありません。貴方達が知る現代のスシブレードは単純なるスポーツでしかありません。しかし、かつてスシブレードは世界を円滑に進行する為の重大な儀式にして決闘でした。1つの世界のルールでした。貴方達がSCP-001-JP-1とお呼びするあの古文書に記された内容。アレを信仰していたのは████帝国が始まりではありません。もっと古い、人間ですらない種族。我々はその者共のリーダーを「貪る者」と呼んでいました。奴は多くの敗北で多くのスシを貪り、その敗北を糧としていました。
「獅子」:その種族と世界の危機にどの様な関係が?
「学長」:奴らは何よりも儀礼を重んじる性格でした。その点においては奴らの美徳と言えます。しかし、「貪る者」は我々が奴らの支配から逃れる為に決闘を申し込んだ所、奴は世界を回し始めました。知っているでしょう、闇寿司が使うスシの概念を付与することで、スシでない物を回すアレです。試合は我らのリーダー、KESHPETHが有利に進めました。常に二人の間に手加減などはありませんでした。間違いなく、アレは誰も悪意を持たずに起こったのです。試合も終了間近となった所、「貪る者」の妻の内の一人が気づきました。この試合に「貪る者」が敗北した場合、奴は回している世界を食らう事となるでしょう。皆が世界を失いたくはありませんでした。故に妻の一人はその身を鎖に変え、敗北と同時に奴を縛り上げました。そしてKESHPETHが自らが使っていたカッパエリケッシュ、我々の名前を冠したスシブレードです。その中に「貪る者」を閉じ込めました。
「学長」:もうお分かりでしょう?この閉じ込められた世界と言うのが、あのSCP-001-JP-3-εから繋がる世界なのです!この揺れは、奴の目覚めの前兆なのです。私はこれから奴が完全に目覚めるまでに奴を止めなくてはなりません。奴を我々の力で殺す事は出来ません。しかし正当な決闘としてのスシブレードバトルで勝利した場合、奴はこちらの要求を間違いなく飲むでしょう。私が勝利し、これから先この世界を食らう事の放棄を要求します。
「獅子」:わかりました。ただしその作戦には我々も協力させていただきます。これは貴方達の後始末ではありません。我々人類の明日を勝ち取る為の戦いです。
この会談の後、当インシデントへの対抗策としてプロジェクト・スシワンが計画されました。
現在確認されているSCP-001-JP-3の内部、及びこちらの世界から、最も強いとされるスシブレーダーをSCP-001-JP-2によって捜索しました。以下はそのリストです。
出身世界線 |
名前 |
経歴 |
使用スシブレード |
要求 |
現行世界 |
E-1028 |
財団による最初のスシブレード確認事例、SCP-1134-JPとの接触での対戦で勝利を収めました。現在SCP-1134-JPとの接触により更生し、財団のGol-1134(闇寿司)への対抗策として雇用されています。 |
バーニングウルトラウトサルモン |
財団のバックアップの元、SCP-1134-JPが滞在していた回転寿司店「勝」の経営 |
現行世界 |
『闇』 |
Gol-1134の最高幹部であり、SCP-1134-JPの襲撃イベントの元凶と言えます。スシブレードの実力には問題無しと判断されましたが要注意団体の代表である事から当初は作戦に非協力的な可能性がありました。本人へのコンタクトを取ったところ、世界の危機であれば協力を惜しまないと要請に応えました。 |
ラーメン |
Gol-1134の一部活動の黙認 |
現行世界 |
SCP-001-JP-A |
スシアカデミアの校長であり、かつて「nemesushi」との戦いに臨んだKESHPETHの配下の一人です。この作戦において唯一過去に「nemesushi」を目にしており、情報アドバンテージと実力から十分な戦力になるとみなし、本計画の責任者として参加しました。 |
カッパエリケッシュ |
nemesushiの封印 |
SCP-001-JP-3-α世界 |
クニヒコ |
SCP-001-JP-α世界におけるスシブレードの第一人者であり、アンドロイドです。スシブレードを広める事によりあちらの世界での争いを全てスシブレードバトルで決定する風潮を1個人で作り上げています。 |
オートロマシーン・オブ・ピースフル |
人類復興を目的とした一部Safeクラスオブジェクトの限定的な使用許可 |
SCP-001-JP-3-β世界 |
比良彼 桐目 |
SCP-001-JP-β世界における財団へのレジスタンスに所属。スシブレードの実力のみで5度の軽優先度サイトへの襲撃、1度の重要サイトへの襲撃を成功させています。また、現在財団が未収容のオブジェクトによって特殊な寿司を握る事が可能になっています。 |
マスカレイド・ヒラメント |
財団における重要なオブジェクトの情報 |
SCP-001-JP-3-γ世界 |
天国 石見 |
SCP-001-JP-3-γ世界における世界最高峰の鍛冶師の家系である天国家の跡取りであり、最新のスシブレード世界大会での優勝者です。この大会での決勝戦の相手は直前で持病が悪化し試合を辞退、不戦勝となりました。 |
ハザワラグレイブ |
SCP-500 1錠 |
SCP-001-JP-3-δ |
灰原 朱雨 |
SCP-001-JP-3-δ世界で初めてのスシブレーダー。寿司ネタが死亡せず魂を宿している事に気付き、心を通わせた魚をスシとする事で高レベルの操作を可能とする「心綱寿司操術」を編み出し、現行世界におけるスシアカデミアを設立。非常に多くの弟子を持っています。 |
ヘイムダル・ブリンカー |
財団の所有する死に関するオブジェクトによる死亡 |
上記の人材に財団の提示できる最大限の報酬で協力を取り付け、SCP-001-JP-3-ε内に休眠中と見られる実体「nemesushi」の無力化を目的とした機動部隊カッパ-1「スシ七銃士」として組織し、業務に当たらせる。
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日本支部理事緊急提言
提言:
プロジェクト・スシワンの施行
評議会投票概要:
是 |
非 |
棄権 |
獅子 |
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升 |
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鳳林 |
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鵺 |
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若山 |
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千鳥 |
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稲妻 |
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理事コメント:
ただのスポーツで世界が滅ぶなど通常なら信じられる事ではない。しかし我々の世界はそれ程までに脆弱なのだ。故にいかなる時も我々は油断してはならず、我々に敗北は許されない。-獅子
補遺2:2024年7月██日、日本支部理事の承認の元プロジェクト・スシワンを施行しました。以下は施行中のSCP-001-JP-3-ε世界で撮影された映像記録です。
<記録開始>
[カッパ-1がSCP-001-JP-3-εへと侵入する。]
nemesushi:何者だ。
E-1024:俺たちは機動部隊カッパ-1。単刀直入に言う。世界を喰らうのを止めてもらおう。 nemesushi:それは出来ない。我は敗者としての義務を果たさねばならぬ。敗者として、負けたスシの魂を背負い、更なる高みへと到達せねばならぬ。
E-1024:チッ。交渉決裂だな。どうやら、俺たちスシブレーダーが分かり合う道はひとつしか無いようだな。スシブレードバトルで俺たちが勝ったら、世界を喰らうのを止めてもらおう。
nemesushi:良かろう。だが我が勝った場合は、我は自らの義務を果たす。
E-1024:交渉成立だな。俺たちとお前、どちらが世界を背負うに相応しいか、この場で決定してやる!
nemesushi:さあ来るがいい!我は我が道を行く!いくぞ!
[カッパ-1構成員全員とnemesushiが一斉にスシブレードを構える。]
カッパ-1とnemesushi:3!2!!1!!!へい、らっしゃい!!!!
『闇』:フン!私のスシの道に神など不要!ましてこのような神を倒すなど私1人で十分!やれ!ラーメン!ゼロ距離スープ・バースト・ショット!!
[『闇』のラーメンがnemesushiのスシブレードへと急速に近づき、スープをnemesushiのスシブレードに向けて飛ばす。]
『闇』::貴様にもだ!
[『闇』のラーメンのスープがnemesushi自身の頭部へと飛んでいく。]
『闇』:なっ…!?
[nemesushiとそのスシブレードは一連の攻撃の命中にも拘わらず一切のリアクションを示さない。]
nemesushi:随分と手荒な歓迎だな。確かに、お前のスシの攻撃には魂が込められている。だがお前のスシは些か独りよがりだ。このままで我が魂達を越えられると思うな!!吹き飛ばせ!エンシェント・サルモニウム!
[『闇』のラーメンがnemesushiのスシブレードから発せられた衝撃波により5m程吹き飛ぶ。]
『闇』:フン…。このままでは確かに勝ち目はないか。一旦は協力しよう。
E-1024:協力ありがとうよ。『闇』。それじゃあまずはあの堅牢な守りを何とかするところから始めるか。
SCP-001-JP-A:私にいい案があります。さっきの攻撃時、一瞬だけ小型のスシが本体から出てきた後、シールドのようなものを貼り、それで攻撃を防いでいるのが見えました。まずはあのシールドを展開しているスシブレードを私がおびき出します。その後、『闇』さんとタカオさんは本体を叩いてくだされ。
[E-1024と『闇』はこれに同意する。]
nemesushi:作戦会議は終わったか?さあ、我にその力、見せるがいい!!
SCP-001-JP-A:では私の魂、とくとご覧に入れましょう。
[SCP-001-JP-Aのスシブレードがnemesushiのスシブレードへと接近し、ぶつかり合う。]
SCP-001-JP-A:さて、そろそろですかな。これが私の新たなる希望への道!神への抵抗!喰らいなされ!ネオ・スシピン!
[SCP-001-JP-Aのスシブレードから数本の針が生成され、射出される。]
nemesushi:何をしたかと思えば、ただの針をぶつけただけではないか。これでは我に届かぬ。
SCP-001-JP-A:ただの針ではございません。これは存在の曖昧なスシを現世に一時的に留めるものでございます故。
[数秒後、nemesushiのスシブレードから本体と比べて小型のスシブレードが2つ飛び出し、個別に回る。]
nemesushi:何ぃ!?
SCP-001-JP-A:今です!お2人は本体に攻撃を!クニヒコ殿はそのサポートを!比良彼殿と灰原殿は右側のスシを!天国殿と私は左側のスシを無力化致します!あのスシ達が本体に再結合する前に終わらせますぞ!
比良彼:任された。
灰原:同じく。
天国:了解した。
クニヒコ:承知致しました。プロトコル・ケプラーを実行します。
比良彼:いくぜ!さあ、縦横無尽に舞え!ヒラメント!
灰原:私も若造には負けてられませんな。いきますよ!心綱寿司操術-力!
[灰原のスシブレードが強く激突することによりnemesushiの盾型スシブレードが1m程吹き飛ぶ。そこに飛び上がった比良彼のスシブレードが強襲する。]
比良彼:よっしゃ!アレのシールドがかなり弱まってきた。そろそろキメるか?灰原さんよ。
灰原:ですな。心綱寿司操術-飛!!
[灰原のスシブレードが上にnemesushiの盾型スシブレードを10m程打ち上げる。それと同時に比良彼のスシブレードも飛び上がる。]
比良彼:さあ、お楽しみの時間だ!今偽りの仮面破り、反逆の刃、突き立てろ!マスカレイド・スラッシュ!!
[nemesushiの盾型スシブレードが比良彼のスシブレードの攻撃により地面に勢いよく着地した瞬間、nemesushiのスシブレードが切り刻まれる。]
比良彼:何だ、この程度か。
灰原:あなたも、私と同じような心綱寿司操術が形は違えど出来るようで。私も見習わねばなりませんな。いつ、どの時代でも若者のエネルギーは力をくれるものですから。さて、少々話しすぎましたな。天国さん、そちら側は今どうなってますかな?
天国:天国だ。現状支障なし。加勢は不要。そっち側はもう終わったんだな。俺らもそろそろ片をつける。
灰原:了解しました。幸運を。
天国:よし。それじゃあ校長、ちょっとあのスシの動きを鈍らせてくれねぇかな。俺の大技の起点にしたい。
SCP-001-JP-A:了解致しました。食い込みなされ!スシ針!
[SCP-001-JP-Aのスシブレードから射出された針がnemesushiの盾型スシブレードに食い込むように刺さる。]
天国:まだ刺さっただけで何にも起こってないが…。
SCP-001-JP-A:今に分かりますよ。
[刺さった針が爆発していく。スシブレード内部からの爆発により、動きが鈍くなっていく。]
天国:グッドだ校長!準備は整った!桜花の下に眠るがいい!爆刃鰆桜一閃!
[nemesushiの盾型スシブレードが無力化される。辺りには爆発の余波により黒くなった桜の花びらのようなものが舞っている。]
SCP-001-JP-A:こちらの方、完了致しました。タカオ殿、そちらは?
E-1024:相手のスシは盾が無くなってるからかな、結構攻撃的になってるぜ。まあこちらの攻撃が通ってるのも事実だ。この3人で何とかしてみせるぜ。
nemesushi:あまり無駄口を叩くなぁ!丁度いい。我が力、見せてやろう!やれ!サルモニウム!月影蛇縛!
[nemesushiのスシブレードはE-1024のスシブレードを集中して攻撃している。E-1024のスシブレードの回転力が弱まっていく。]
『闇』:タカオ!
E-1024:ぐっ!クソッ!サルモンと感覚を共有しているが故か…。だがまだだ!まだいける!今の攻撃で俺を倒せなかったのを後悔するんだな。
クニヒコ:プロトコル・ケプラーの準備が完了しました。タカオさんのスシの回転力を増大させます。
E-1024:それ頼むぜ。
クニヒコ:了解しました。プロトコル・ケプラー、実行。
[クニヒコのスシブレードが緑色に光る曲刀のようなもの1本を展開しながらE-1024のスシブレードに急速に接近していく。E-1024のスシブレードがクニヒコのスシブレードから展開されたそれの刃の内側に入り、金属音のような音がした後、E-1024のスシブレードは高速で逆回転する。]
E-1024:こりゃすげえ!これでまだまだ戦える!反撃の時間だぜnemesushi!!
『闇』:スシを超高速で逆回転させることによる回転力の増大。スシ運動量保存の法則を利用したものか。考えたな。AIも捨てたもんじゃない。
[3人のスシブレードとnemesushiのスシブレードがぶつかり合う。nemesushiのスシブレードの回転力が徐々に弱まっていく。]
E-1024:いいぞ!勝負の運はこっちに味方している!
クニヒコ:プロトコル・レッドシャムシール実行。そろそろ潮時です。
[クニヒコのスシブレードから展開されていた曲刀のようなものが赤く光り、nemesushiのスシブレードを斬り付ける。nemesushiのスシブレードは数秒、自転を維持したまま動かない。]
クニヒコ:プロトコル・レッドシャムシール完遂。隙を作りました。畳み掛けて下さい。
『闇』:隙を見せたなnemesushi!やれ!ラーメン!爆雷のヒート・エッグ・ボム!!
[『闇』のラーメンから数個の煮卵がnemesushiのスシブレードへと発射される。]
[『闇』が指を鳴らす]
[置かれた煮卵が爆発し、nemesushiのスシブレードが大きく吹き飛ばされる。]
E-1024:これで終わりじゃないぜ!いけ!サルモン!ビッグバン・サルモン・ファイアー!!
[nemesushiのスシブレードが炎に包まれる。]
E-1024:やったか!?
[炎に包まれていたnemesushiのスシブレードから白い光が漏れる。]
E-1024:なっ…!
nemesushi:お前たちの意志と力!とくと見た!ならば!我もそれに応えるのが筋というもの!サルモニウムよ!真の姿を現すがいい!!
[炎から白く輝くスシブレードが現れる]
nemesushi:さあ!打ち破って見せろ!そして見せてみろ!お前たちの真の力を!さあ、サルモニウムよ!我が魂の力を解き放て!
E-1024:皆怯むな!そして回転を止めるな!生き残るんだ!
[カッパ-1全員がこれに同意する。]
nemesushi:まずは全員蹴散らしてくれる!さあトルネード・サルモニウムよ!嵐を纏い、尽くを消し飛ばせ!無我青嵐!!
[カッパ-1のスシブレード全てがフィールドの中心にある巨大な竜巻により吹き飛ぶ。竜巻の中心にはnemesushiのスシブレードが見える。]
E-1024:クソッ!とても近づけない!これじゃあ回転力を奪われるだけだ!
天国:いいや!まだ策はあるぜ。俺があの嵐を切り裂く。
比良彼:ほーう、面白ぇ。俺も同行しよう。さあ、俺の世界では満足出来なかったんだ!お前なら満足させてくれるよなぁ!いくぞ!
[天国と比良彼のスシブレードがそれぞれ刃を展開し、竜巻へと向かっていく。]
[2人が唸り声を上げる。]
天国:切り裂け!ハザワラグレイブ!!
比良彼:ぶった斬れ!ヒラメント!!
[竜巻に徐々にX字型の切れ目が入る。]
nemesushi:何ぃ!!
天国、比良彼:嵐を斬り裂き、神をも越えたその先を掴め!!グランドクロス・シャインブレード!!!
[竜巻が4つに切られ、それぞれ消滅する。]
[nemesushiのスシブレードの動きが鈍くなり、隙ができる。]
比良彼:今だ!今のうちに俺ら以外の5人で奴を叩け!俺ら2人はこれ以上ぶつかったら敗走しちまうからな!
天国:まだまだ斬り足りないが、あとは頼んだぜ。さあ早くいけ!
E-1024:2人の作ってくれたチャンス、無駄にはしない!総攻撃だ!!
[各々のスシブレードがnemesushiのスシブレードへと向かっていく。]
SCP-001-JP-A:私が刺し!
灰原:私が吹っ飛ばし!
クニヒコ:プロトコル・スシライフル実行。撃ちます!
『闇』:私が爆破し!
E-1024:そして俺が燃やす!!
5人:これが、俺たちの足掻きだ!!!ジェネレーション・オーバー・クラッシュG・O・C!!
[nemesushiのスシブレードが攻撃に包まれる。回転の勢いはかなり弱くなっている。]
nemesushi:まだだ!まだ我は諦めん!我のために散っていったスシ達の魂を!我の未熟さを!我は全て背負っていかねばならぬ!!!ここで我が負けたら、我がスシに顔向けすらできぬ!!!
[nemesushiが唸り声を上げる。nemesushiのスシブレードの回転力が周囲のスシ・エナジーを取り込むことによって回復し、真っ黒なスシブレードと化す。]
nemesushi:これが我が意志の力だ!!我は一度世界を喰らい、新たなる世界を創る!!!そして全てを背負う!我はこの道を進まねばならぬのだ!!!これが我が究極の力だ!常闇を纏い我がスシは更なる高みへと!ダーケスト・ヴォイド・サルモニウムよ!我に立ち塞がるかのスシブレーダー共を蹴散らすがいい!!サルモニック・ヴォイド!!
[上空にnemesushiのスシブレードが作り出したと思われる黒い塊が形成されつつある。]
nemesushi:これが完成した瞬間!我はこのスシ共を一掃し、世界を喰らう!!我が世界を、散っていったスシ達の魂を背負うのだ!!!
E-1024:違う!この苦しみはお前1人が背負うものじゃない!!この苦しみを!俺も一緒に背負ってやる!!!皆!俺に力を貸してくれ!俺がやつを止める!!
[カッパ-1全員が同意する。]
[カッパ-1のスシブレードから出現したスシ・エナジーがE-1024とそのスシブレード、及びnemesushiとそのスシを繋ぐかのように流れる。]
[E-1024が唸る。]
E-1024:伝わってくるぜ…。お前の今までの苦しみが、責任が、お前のスシ達の記憶が、魂が…。辛かっただろう…。さあ、俺はもうお前を背負う覚悟はできてるぜ!!いつでも来い!nemesushi!!!
nemesushi:ああ…。これが我の求めていたものだったのだ…。世界は我一人で背負うには重すぎる…。この期に及ぶまで気づかなかったなんてな…。ありがとう、タカオ…。我はここに魂の安らぎを得よう。
E-1024:決まったようだな。スシ・エナジーよ!!俺とnemesushiの魂をひとつに!!!
[E-1024の肉体にnemesushi及びそのスシブレードがスシ・エナジーの流れを介して吸収される。]
E-1024:さあ、あとはあのデカい塊を何とかするだけだ!皆!そしてnemesushi!俺に、俺のサルモンに今一度力を貸してくれ!!
[スシ・エナジーの流れがE-1024のスシブレードに集中し、赤と白に輝く炎のようなオーラを纏う。]
E-1024:これが、俺たちの魂の結束の力だ!!!いけ!ギャラクシー・カオス・サルモン!ギャラクティック・ヘヴンズスシフィスト!!!!!
[E-1024のスシブレードが天井の黒い塊とぶつかり合う。E-1024のスシブレードが黒い塊を貫通する。黒い塊が霧状のスシ・エナジーとなり、光り輝く。]
<記録終了>
この戦いの後、機動部隊カッパ-1は全員無事帰還しました。この戦いによって「nemesushi」は無力化された物とされ、隊員全員の要求を叶えた後に再度協力を要請する可能性を伝えつつ帰還させました。
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中編
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長編
事前知識不要
フォーマットスクリュー
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シリーズ-JP所属
JPのカノンや連作に所属しているか、JPの特定記事の続編の下書きが該当します。
シリーズ-Other所属
JPではないカノンや連作に所属しているか、JPではない特定記事の続編の下書きが該当します。
世界観用語-JP登場
JPのGoIやLoIなどの世界観用語が登場する下書きが該当します。
世界観用語-Other登場
JPではないGoIやLoIなどの世界観用語が登場する下書きが該当します。
ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史
任意
任意A任意B任意C
ERROR
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エラー: |
ryoumyouのportalページが存在しません。利用ガイドを参照し、portalページを作成してください。 |
利用ガイド
SCP-001-JP-Aがなんであるかが説明されるのが遅く、読んでいて非常に負荷がかかりました。こういったナンバリングされたものの説明や定義は、できるだけ早い段階で出すのがよいでしょう。
ここの改行は消すか、段落分けするなら段落と段落の間に一行空行を設けてください。
突然nemesushiという謎単語が出てきて驚きました。後から説明がありますが、上で述べた通り初出の語を出すときはまず説明してください。
映像記録ですが、空行がないせいで死ぬほど読みにくいです。一行ごとに空行を入れたほうがいいと思います。
dvです。SCP-2317=スシブレーダーはかなりぶっ飛んでいるんですが、それゆえにちょっと受け入れがたいです。特に映像記録の部分はよくあるスシブレードTaleですね。よくわからない技+少年漫画的展開とテンプレート感が否めませんでした。読んだ感覚だとこの記事の魅力の9割がたは映像記録だと思います。ただし、この映像記録自体に前述の通り目新しさがないので、高い評価はできません。
映像記録部分をTaleとしてみると、どうしても薄っぺらさが否めません。nemesushiの心変わりが早すぎてちょろすぎますし、登場人物がかなり多いので状況が捉えにくく、また掘り下げも足りないです。上述のテンプレート感も薄っぺらさを加速させています。つまり、登場人物がテンプレートに沿うように無理やり動かされている感じが否めないです。物語性で評価するとしても、001にくるならばもっと練られた面白い物語を求めたいです。
トンデモ設定はスシブレードの魅力だと思いますが、001に置くと考えると少し難しいものがあると思います。場のノリを間違っているというか、少なくとも僕の中でこれが001に置かれているのを想像できません。
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