SCP-XXX-JP 御好味焼輝
rating: 0+x

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは一定の範囲から移動しません。そのため、周囲、店内に監視カメラ及び録音装置を設置し、その行動を監視してください。SCP-XXX-JPが監視カメラを不審に思っている様子を見せた場合は、防犯用の監視カメラであると説明してください。

一般人のSCP-XXX-JPが経営するお好み焼き専門店への入店を阻止することは困難であるため、基本的には通常の店として運用させます。異常性が発生する午後6時以降は周囲の封鎖を行ってください。封鎖の際、周囲の住民にはカバーストーリーを流布し、SCP-XXX-JP本人には虚偽の情報を教えてください。

説明: SCP-XXX-JPは30代の日本人男性のような外見的特徴を持つ人型実体です。SCP-1134-JPは大阪府██市に存在する「お好み焼き 超助」という看板が掲げられたお好み焼き専門店の中に滞在しており、この建築物の外に出ることは基本的にありません。また、SCP-XXX-JPは閉店後消失し、開店時間になると出現します。

SCP-XXX-JPの異常性は「お好み焼き 超助」の店内に客(以降対象と表記)が一名のみであり、時刻が午後6時1を上回っている時に発生します。条件を完全に満たすとSCP-XXX-JPは対象に対し、空腹か否か尋ねます。対象が満腹であると答えた場合は何も発生しませんが、対象が空腹であると答えた場合、SCP-XXX-JPは対象に対し、異常なお好み焼き(SCP-XXX-JP-Aに指定)を提供します。この際SCP-XXX-JPは店内で最も高級な材料を使用しますが、対象に対して金銭の請求はしません2

SCP-XXX-JP-Aは以下のような特徴を持ちます。

  • 材料は通常のお好み焼きと同様だが、完成した時点で「対象が好んでいる物」が混入する3。この際対象は違和感を抱かない。
  • 混入した物に関わらずSCP-XXX-JP-Aは非常に美味であり、摂食・消化が可能である。
  • 対象の元の嗜好や、味覚的好みに関わらず、対象はSCP-XXX-JP-Aに対して強い食欲と肯定的な感情を抱く。

これらの特徴によりほとんどの対象はSCP-XXX-JP-Aを完食します。

以下はSCP-XXX-JP実験の抜粋リストです。

実験記録SCP-XXX-JP-3 - 20██/█/█

対象: D-XXX-JP-3

実施方法: 条件を整えた上で、対象を入店させ、出されたSCP-XXX-JP-Aを確認する。対象には標準的なカメラを持たせ、SCP-XXX-JP-Aを撮影させる。また、今回対象にはあえて、金銭の支払いをさせる。

結果: 通常のお好み焼きに、チョコレート、イチゴ、金平糖、小説「世界よろず甘味の旅」4が混入しました。また、ソースではなくメープルシロップがかけられていました。金銭の支払いは、15分間におよぶ言い合いの後、失敗しました。

分析: 「好きな物」が混入するというのは間違っていないようだが、SCP-XXX-JP-Aに関して金銭は受け取らないようだ。──左沢博士

実験記録SCP-XXX-JP-5 - 20██/█/█

対象: D-XXX-JP-5

実施方法: 条件を整えた上で、対象を入店させ、出されたSCP-XXX-JP-Aを確認する。対象には標準的なカメラを持たせ、SCP-XXX-JP-Aを撮影させる。また、今回対象には、出されたSCP-XXX-JP-Aを残させる。

結果: 通常のお好み焼きに、一万円札、アルコール類、タバコ、女性の[編集済み]が混入しました。また、SCP-XXX-JPは対象がSCP-XXX-JP-Aを残したことについては特に反応を示しませんでした。実験終了後、D-XXX-JP-5の自己申告により、D-XXX-JP-5が「小麦アレルギー」を患っていたことが判明しましたが、今回の実験でD-XXX-JP-5はアレルギー反応を示しませんでした。

分析: 食べ残しについて反応を示さなかったのは意外だ。今回複数のデータが取れたのは大きいが、今後の人員は慎重に選ばなくてはいけないだろう。──左沢博士

実験記録SCP-XXX-JP-8 - 20██/█/█

対象: D-XXX-JP-8

実施方法: 条件を整えた上で、対象を入店させ、出されたSCP-XXX-JP-Aを確認する。対象には標準的なカメラを持たせ、SCP-XXX-JP-Aを撮影させる。また、対象のD-XXX-JP-8はアメリカ人のため、「お好み焼き」を知らない。

結果: 通常のお好み焼きの上に、トマトソース、サラミ、バジル、大量のチーズがのせられました。SCP-XXX-JPはSCP-XXX-JP-Aを提供する際、終始真顔でした。

分析: 対象が「お好み焼き」を知らない場合でも、異常性は発現するようだ。それにしても、ここまで対象の文化に影響されるとは思っていなかった。──左沢博士

実験記録SCP-XXX-JP-10 - 20██/█/█

対象: D-XXX-JP-10

実施方法: 条件を整えた上で、対象を入店させ、出されたSCP-XXX-JP-Aを確認する。対象には標準的なカメラを持たせ、SCP-XXX-JP-Aを撮影させる。また、今回対象にはSCP-XXX-JP-Aが完成した後、「やはり、満腹だ」と、SCP-XXX-JP-Aを食すことを拒否させる。

結果: 通常のお好み焼きに、大量の写真5と壊れた███社製のカメラが混入しました。SCP-XXX-JPは対象がSCP-XXX-JP-Aを拒否したことに、憤慨し、言い争いに発展しました。

実験から、三日後。SCP-XXX-JPの収容を担当しているサイト81██にSCP-XXX-JPが出現しました。SCP-XXX-JPは左沢博士等の職員数名に謝罪の言葉をのべ、瞬間的に消失しました。SCP-XXX-JPが出現した地点には三枚の「お好み焼き無料券」が残されていました。

分析: 実験結果は概ね予想通りだが、SCP-XXX-JPの移動範囲をもう一度見直す必要がある。──左沢博士

補遺1: SCP-XXX-JPに対してインタビューが行われました。以下はその記録です。

対象: SCP-XXX-JP

インタビュアー: 左沢博士

付記: このインタビューはSCP-XXX-JPへの情報収集を目的に行われています。

録音開始, 20██/██/█

[左沢博士が入店する]

SCP-XXX-JP: おお!いらっしゃいます。左沢さん。また来てくれたんですね6

インタビュアー: ああ。たまたま近くに寄ったのでね。もう6時だが、来てみたんだ。

[左沢博士が席につく。その後しばらく談笑するため、割愛]

SCP-XXX-JP: そういえばこの前、何か聞きたいといっていましたが。

インタビュアー: ああそれなんだが……今日は店長にいくつか質問をしたいんだ。いいかな?

SCP-XXX-JP: 質問……ですか。私に答えられることなら何でも聞いてください。……それと……左沢さん。お腹、空いてます?

インタビュアー: とっても空腹だよ。仕事が忙しくて、お昼を食べてないんだ。

SCP-XXX-JP: それは良かった。ちょっと待っててください。[SCP-XXX-JPがSCP-XXX-JP-Aを作り始める]

インタビュアー: それで……最初の質問なんだが、店長の名前は何だったかな?いつも、店長と呼んでいるもんで。

SCP-XXX-JP: あれ……?言ってませんでしたっけ。私の名前は"神田 超助"ですよ。店の名前にもあるでしょう。

インタビュアー: ああ。そうだったな。思い出した。……次の質問なんだが、店長はここに住んでいるのかい?何か……他に家とか、そういったものは?

SCP-XXX-JP: 私ですか?私は……ここに住んでます。この店から離れることは、あまりありませんね。家については……実家はありますが、もうずいぶん帰っていません。

インタビュアー: なるほど。後質問は……ん?

SCP-XXX-JP: どうぞ。左沢さん。お金は要りませんよ。

[SCP-XXX-JP-Aが提供される。外見上は通常のお好み焼きに見える]

インタビュアー: おお。これは美味しそうだ。店長。本当に食べてもいいのかい?

SCP-XXX-JP: ええ。冷めないうちに召し上がってください。きっと左沢さんの好きな味ですよ。

インタビュアー: ……それは楽しみだ。[左沢博士がSCP-XXX-JP-Aの写真を撮り、SCP-XXX-JP-Aを食べ始める]ん?……これは……味も、香りも普通のお好み焼きだが、何か……懐かしい?

SCP-XXX-JP: ええ、私も最初おかしいと思ったんですがね。左沢さん。あなたならわかるんじゃないですか?

インタビュアー: ……思い出した。これは私が幼い頃。父に作ってもらったお好み焼きだ。[小声で]こういうパターンもあるのか……。

SCP-XXX-JP: たいてい"このお好み焼き"を作ると、人となりが透けたり、食べられなさそうな物が出来るんですがね、左沢さん。あなただから、こうなったんですよ。

インタビュアー: ……ふむ。これは良いものを作ってもらった。ところで店長。こんな技術をいったいどこで?完成したときの光といい、普通のものでは無いでしょう?

SCP-XXX-JP: このお好み焼きですか?これは……とある店で修行したんですよ。私の技術は師匠の足元にも及びません。

インタビュアー: とある店?師匠?それはいったいどこなんですか?

SCP-XXX-JP: それは……是非ともご自身の足で探していただきたい。……強いて、ヒントを言うならば……私のお好み焼きが「超常的」なら、師匠のお好み焼きは、お好み焼きの最終形態……言うなれば「極」でしょうか。

インタビュアー: お好み焼きの「極」……か。それは是非ともいつか行ってみたいな。

[その後、特筆すべき点はないため割愛]

録音終了, 20██/██/█

終了報告書:

補遺2: SCP-XXX-JPに対する12回目の実験が行われました。この実験は単純にSCP-XXX-JP-Aのパターンを記録するため、行われましたが、D—XXX-JP-12の自発的な行動により、SCP-XXX-JPの例外的な行動を観測しました。以下はその記録です。

録音開始, 20██/██/█

[D-XXX-JP-12がSCP-XXX-JP-Aを完食する]

D-XXX-JP-12: ふぅ。旨かったな。本当にいいのか?タダで。

SCP-XXX-JP: ええ。私はまだ修行の身なので……。

D-XXX-JP-12: そうかい。ところで……少し聞きたいことがあるんだが。

SCP-XXX-JP: ……最近は写真を撮ったり、質問をしてきたり変わったお客さんが多いですね。いえ、独り言なので気にしないでください。聞きたいことは何ですか?

D-XXX-JP-12: ああ、それなんだが……。あんた……店長でいいか。店長は"これ"作らないのか?

SCP-XXX-JP: どういう意味ですか?

D-XXX-JP-12: この……好きな味になるお好み焼き?店長が"自分に向けて"作ったらどうなるのかな……って思ったんだよ。いや、出すぎた質問なら無視してくれ。

SCP-XXX-JP: そうですね……試したことはありませんでした。ここに店を構えてから█年。ずっとお客さんの好みになるようお好み焼きを作ってきましたから。

D-XXX-JP-12: ふーん。……なあ、作ってみるってどうかな?店長の好きなお好み焼きを。オレ、少し気になってさ。[小声で]それに新しいデータもとれるだろ。

SCP-XXX-JP: そう……ですね。今日はもう閉店にしようかと思ってましたが、せっかくの提案です。作ってみますか!

D-XXX-JP-12: おお。そうこな来っちゃ。

[SCP-XXX-JPがSCP-XXX-JP-Aを作り始める。──完成する]

D-XXX-JP-12: おお……出来たが……これは……。

SCP-XXX-JP: 失敗……ですね。好みの味になるどころか、黒ずんで食べられた物じゃない。今まで、失敗なんてなかったのに。

D-XXX-JP-12: まあ、気を落とすなよ。もう一回作ってみたらどうだ。

SCP-XXX-JP: ……はい。

[その後もSCP-XXX-JP-Aを作り続けるが、全て失敗する]

D-XXX-JP-12: ま……まあ、そういう日もあるよ。気を落とすなって。

SCP-XXX-JP: いや、こんなところで終われません。料理人として完璧な物を作らなくては。それに……こんな……こんな物7を自分が作ったなんて……あまりにも。

D-XXX-JP-12: そうか……。

[SCP-XXX-JP-Aを作り続けるが、全て失敗する]

SCP-XXX-JP: くそ!なんで上手くいかないんだ?私に好きなものが無いとか?そんなはずはない。……ないはず。

D-XXX-JP-12: まあ、落ち着けって。じゃあ試しに好きなものを言ってみろよ。

SCP-XXX-JP: えーと、今の仕事?……人の笑顔とか。平和とか。美味しいって言ってもらえるのが喜びですね。

D-XXX-JP-12: うーん。なんともフワッとしてるなぁ。概念ってそのお好み焼きに入れられるのか?

SCP-XXX-JP: ……わかりません。もう少し……続けます。[小声で]失敗作は廃棄しなくては。

[SCP-XXX-JP-Aを作り続けるが、全て失敗する]

SCP-XXX-JP: くそ!なんで……なんでなんだ。技術?素材?何が私に足りない。

D-XXX-JP-12: 落ち着けって。えーと、なんだ。心構えじゃないか?ほら、仕事とか、人の笑顔が好きなんだろ。客に出すつもりで作ってみたらどうだ。

SCP-XXX-JP: わかりました。

[失敗回数20回を越える。実験の中止が検討されるが、様子を見ることになる]

D-XXX-JP-12: なあ、どうだ。上手く行きそうか?

SCP-XXX-JP: ええ。これは今までで、一番できが良いですよ。

[割愛]

SCP-XXX-JP: 出来た!ついに出来たぞ。私の"お好み焼き"が!

録音終了, 20██/██/█

終了報告書: SCP-XXX-JPが最後の発言をした直後、SCP-XXX-JP-Aが強い光を放ち、店内の全ての監視カメラ及び録音装置を破壊しました。それに伴って、実験を監視していた全職員と、D-XXX-JP-12が気絶しました。彼らが目を覚ましたのは実験から24時間後であり、SCP-XXX-JPはこの事件に関しての一切の言及を拒否しています。
後日「お好み焼き 超助」の鉄板から複数のサンプル8が発見されました。サンプルの摂食実験を行ったD-XXX-JP-██は「東京の"もんじゃ焼き"に似ている」と味を表現しました。

補遺3: [編集済み]のエリア█████にて「お好み焼き 極朗」というお好み焼き専門店が発見されました。現在SCP-XXX-JPとの関連性を調査しています。

ERROR

The NazonoR's portal does not exist.


エラー: NazonoRのportalページが存在しません。利用ガイドを参照し、portalページを作成してください。


利用ガイド

  1. portal:6286008 ( 07 Apr 2020 06:11 )
layoutsupporter.png
Unless otherwise stated, the content of this page is licensed under Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 License