SCP案「キログラム原器」
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アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Neutralized

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは現在国際度量衡総会1の管理下にあり、異常性の抑制はされていません。本オブジェクトは発生する混乱こそ少なく予測されるものの、世界規模の現実改変を発生させる異常性を保持しているため、オブジェクトクラスがKeterに指定されています。 SCP-XXXX-JPは低危険物収容ロッカーに収容されます。民間にはカバーストーリー「研究所での使用」を流布済みです。本オブジェクトは収容後に異常性が喪失したとされ、オブジェクトクラスがNeutralizedに変更されました。

説明: SCP-XXXX-JPは一般に「国際キログラム原器」と呼ばれる、白金-イリジウム合金製の分銅です。

SCP-XXXX-JPは自身の質量が1kgとなるよう、単位「kg」の定義を改変する異常性を有していました。SCP-XXXX-JPの質量が増減した時、SCP-XXXX-JPの質量は1kgに改変され、SCP-XXXX-JPの影響範囲内にある全ての物体の質量が、SCP-XXXX-JPとの質量の比を保つ形で増減します。2収容以前SCP-XXXX-JPが保管されていたパリの対蹠点に最も近いニュージーランドでSCP-XXXX-JPによる影響が確認出来たため、SCP-XXXX-JPの影響範囲は地球全体に及ぶと推定されています。

収容経緯: SCP-XXXX-JPは1879年、当時より明確なkgの定義を行う為に制作されました。その後SCP-XXXX-JPは国際度量衡総会により、1889年に「kg」の定義として正式に採用されました。またその際、各国にSCP-XXXX-JPの複製が配布されましたが、これらの複製に異常性は確認されませんでした。

SCP-XXXX-JPの異常性は、1991年、国際度量衡総会の構成員である████氏が、財団に対し接触を図ったことにより発覚しました。

インタビュー記録:

対象: ████氏。国際度量衡総会の構成員。

インタビュアー: ███研究員。

付記: 当時、SCP-XXXX-JPとその複製らの質量を比較する「定期校正」が実施されていた。

<録音開始>

███研究員: 異常性を持つ物体を発見したという話でしたが。どのような物体なのでしょうか。

████氏: …所謂「国際キログラム原器」ってやつだ。

███研究員: あの原器ですか?話によると採用されてから100年程経っていますが、なぜ貴方だけお気づきになられたのですか?

████氏: [動揺]いや、あれは科学に少し詳しければ誰でもおかしいとわかる!周りも気づいていたはずだ!

███研究員: …異常の発見時の状況を教えて下さい。

████氏: 日本にある原器の複製と、本部に置いてある原器の質量の比較をしていたんだ。本部の物を計った時…質量は丁度1kgだった…寸分違わずだ。おかしいだろ、空気中の塵だって積もるし、計りの誤差は看過できない。なのに周りは一切おかしいと思っていないように見えた。[咳き込む]失礼。

███研究員: 成程。質量が一切変化しなかったという事ですか。

[以下、目立った情報を持つ会話は存在せず。]

███研究員: ありがとうございました。

<録音終了>

終了報告書: 国際キログラム原器が異常性を持つ事が判明した。また、国際度量衡総会のメンバーが異常性を認識している可能性がある。引き続き調査する。

この時点でSCP-XXXX-JPの異常性は「自身の質量を1kgに維持する」というものであると推測されていました。そのためSCP-XXXX-JPの民間に置ける知名度や、異常性による影響の低さ、予想される国際度量衡総会の反抗などにより収容は予定されていませんでした。

2016年、財団サイト及びフロント企業の研究所に存在する質量の記録に共通して-██ppm3程度の誤差が生じていることが明らかになり、当時超常現象記録に保存されていました。しかし翌年、それらが製作以降のSCP-XXXX-JPの質量の誤差の推定(+██ppm)と相対していた事が判明し、調査が行われた結果、現在の異常性が判明しました。


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