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アイテム番号: SCP-3929-JP
オブジェクトクラス: Neutralized Euclid
特別収容プロトコル: SCP-3929-JP個体がまだ生存している可能性を鑑みて、機動部隊ね-1("空はどこまでも高く")は██村周辺で生存個体の捜索を続けてください。また、SCP-3929-JPの制作したとみられるアイテム群は、サイト-8181の標準的な収容コンテナに保管されます。SCP-3929-JPの骨格及び一部肉体は研究目的の下サイト-8181の密閉された収容用冷凍室に保存されます。
説明: SCP-3929-JPはニワトリ(Gallus gallus domesticus)に類似した未知の生命体群です。特にホワイト・レグホンに類似した配色で、体長はおよそ60cmと推測されます。また、非異常性のニワトリと比較して、頭部が極端に大きく顔が平坦です。これらの特徴はしばしば「デフォルメ化されたような」と形容されます。
SCP-3929-JPは高度な思考回路や技術を有すると考えられています。例として、SCP-3929-JPが開発したとみられる録音装置や、簡易的な構造の飛行船が発見されています。また、後述の記録から、発見されたSCP-3929-JP個体群は日本人の5才児相当の日本語を使用し、空を飛ぶ事に対して執着があったことが示唆されています。
発見時、SCP-3929-JP個体群はいずれも██村において、死亡済みで発見されました。打撲及び首部の切断により3個体、多高所からの落下による骨折及び内臓破裂により2個体が
死亡したとみられています。
補遺: 死亡したSCP-3929-JP個体群は現在██県██村でのみ発見されています。以下はSCP-3929-JPが制作したとみられる録画装置に記録されていた音声映像記録です。なお、映像記録中では便宜上SCP-3929-JP個体にA~Eの識別子を付与しています。
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:6251290 (22 Mar 2020 11:12)
「近しい」は人と人の精神的距離や親しさを意味するため、誤用です。
EとFが登場していませんが、仮定される両親個体でしょうか?
あまり面白くありませんでした。
ニワトリ
あまりニワトリに感情移入できないうちに殺害されてしまったように感じます。ある程度文字数を割いてニワトリに感情移入するとっかかりを作ることが必要かなと思います。この場合、セリフ劇で感情移入を促すのはやや難しいかも知れません。台詞はそのラリーによって共感性を高めるため、報告書本文と比較して感情移入させるために必要な文字数が多く、コストパフォーマンスが悪い印象があります。また現状のニワトリの台詞はやや説明っぽくなってしまっているようにも思います。報告書本文の説明である程度書いて感情移入を促してしまった方が楽かもしれません。
また音声記録で描写されている被害の様子がありがちで、あまり新しさが無いように感じました。オオウミガラスに言えることですが、ヒトと初めて遭遇した動物はヒトの危険性を認識せず、ヒトに安易に接近して多数の個体を狩られてしまうという出来事が起きています。投石が行われていきなり危険性を認識するよりも、もう少し戸惑いや状況の理解に手間取る様子があっても良いかと思いました。せっかく4羽、あるいは6羽の犠牲者として使えるリソースがあるので、1羽や2羽を段階的に死亡させた方が悲惨さを徐々に深堀りする形で描写できそうだと思います。
ヒト
加えてインタビュー記録で描かれている人物の行動について、原因として食糧難というやむにやまれぬ事情があるため、人間の立場に立っている我々からすると「まあ仕方ないよね」という印象を否めないように思います。その一方で、生物、特に脊椎動物の死を笑うことや嗜虐的態度については読者からの共感が難しいです。一つのインタビュー記録の中で、読者が肩入れできる要素とできない要素の両方が混在していて、どっちつかずの印象になっているように思います。
オオウミガラスやリョコウバトは人間が絶滅させた鳥類の筆頭ですが、彼らの絶滅に関する歴史はよく書籍化され、また子どもでも共感が容易な漫画媒体でも展開されているように思います。そうした漫画作品ではそうした鳥類の擬人化が行われ、彼らが餌を取ったり営巣したりといった行動が非常に共感できる形で描かれ(本作ではホームビデオ的演出でその試みがなされているとは思います)、一方で人間の多くは欲に塗れたあくどい存在として描かれています。最後の少数の生き残りまで銃で撃ち、ヒビの入った卵や死骸を放り捨てて去るような行動が描かれています。
readmasterさんがことを運びたい方向にもよりますが、人間に対する共感を誘ってしまう食糧難に関する記述は最低限にとどめ、人間の悪意や醜い面を強調する方が、鳥たちの悲惨さを提示できるのではないでしょうか。特に人間の主観から語らず鳥目線で暗示する方が、わざとらしさが無くて良いかも知れません(「元から飛べないはずのニワトリを飛べないようにした所で、何も変わらないじゃないですか」のようなセリフを直に言わせてしまうと、悪辣さが直球ではないかと感じます)。
その他の設定・展開など
加えて、ニワトリが高度な文明を持つこと、飛行船舶を有すること、そして人間に虐殺されることのそれぞれの結びつきがあまり強くなく、繋がりがふわっとしている印象を受けました。例えば鳥類種が明らかに人為的原因による絶滅種をモチーフにしていると、ヒトに殺されるのはむべなるかなとメタ的な納得感があります。しかしニワトリにその印象はあまりありません(屠殺場や鳥インフルエンザのような匂わせがあると話は別ですが……)。また人間の村に飛行船でのこのこ出向いていて、さらにそれを過去にも繰り返していたあたりで、著者のご都合が感じられるというのもあるように思います。
題材のニワトリについて、人間に飼育されている家禽であること、品種改良で生み出されたこと、地球上で最も個体数の多い鳥類であること……などニワトリをニワトリたらしめる特徴はいくつかあります。こうした特徴を設定に絡めて、単に「飛べない」こと以外にも題材とする意義があることを示せると良いのかなと思います(この過程で出るアイディアはひょっとすると飛行船とは相性の悪いものかもしれませんが)。
以上です。執筆頑張ってください。