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アイテム番号: SCP-2028-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-2028-JPはサイト-81██の低脅威物品収容ロッカーに収容されます。SCP-2028-JPと接触する場合、事前に心理鑑定を受け、心理状態に問題が無いことが確認されている必要があります。また、SCP-2028が自己修復を行っている間の実験は行わないでください。
説明: SCP-2028-JPは人間の心臓に酷似した形状の大理石を用いた彫刻です。SCP-2028-JPの質量は250gです1。SCP-2028-JP内部は空洞になっていないにも関わらず、同体積の大理石の質量に比べ非常に軽量です。
SCP-2028-JPは通常は非活性状態にありますが、SCP-2028-JPに人物が触れた時、SCP-2028-JPは活性状態となります。SCP-2028-JPが活性状態になると、その人物の心理状態をSCP-2028-JP自身に反映させます。SCP-2028-JPの変質状態は種類に依りますがほとんどの場合凡そ1日で修復されます。SCP-2028-JPに触れた人物は、心理状態が心理学的な観点で「負」である場合、心理状態の反映時に、心理状態が改善されます。
SCP-2028-JPは愛知県██市の██美術館で「展示されている彫刻が動き出した」との通報を受け、現地のエージェントにより確保、収容されました。確保時点で、SCP-2028-JPは活性状態にあり、常に低速度で直線に運動していました。これは接触者が「心が動かされた」状態にあったことが予測されています。また、この彫刻の製作者である████氏という人物は財団のデータベース上に存在しませんでした。
補遺1: 以下はSCP-2028-JPを用いた実験の記録です。
実験記録2028-JP-1 - 日付2018/12/18
対象: D-13265
実施方法: 素手でSCP-2028-JPに接触。
結果: SCP-2028-JPの質量が50kgに増加した。
実験記録2028-JP-2 - 日付2019/12/27
対象: D-13286
実施方法: 布製の手袋を装着し、SCP-2028-JPに接触。
結果: SCP-2028-JPは活性状態にならなかった。
実験記録2028-JP-3 - 日付2019/03/13
対象: 卯木研究員。富籤が当たり非常に機嫌が良い。
実施方法: 素手でSCP-2028-JPに接触。
結果: SCP-2028-JPは未知の原理により凡そ3km/hの速さで上昇していった。SCP-2028-JPが天井を透過した時点で階上にいた職員に卯木研究員から連絡、オブジェクトは確保された。
分析: SCP-2028-JPの活性時の状態は接触者の感情に依存しているようだ。
実験記録2028-JP-4 - 日付2019/04/07
対象: 佐邊研究員。夫である██研究員の浮気が発覚し、ショックを受けている。
実施方法: 素手でSCP-2028-JPに接触。
結果: SCP-2028-JPの中心部に直径凡そ5cmの穴が空いた。佐邊研究員は「気持ちが吹っ切れた」と言い、報告の後、業務に復帰した。
実験記録2028-JP-5 - 日付2019/04/13
対象: 卯木研究員。妻である██研究員との交際が上手くいっておらず、落ち込んでいる。
実施方法: SCP-2028-JPに素手で接触。
結果: SCP-2028-JPは地面に沈んでいった。この際、実験室の床の流動化及び液状化が行われた形跡は見当たらず、地盤調査班によりすぐさま試錐が行われ、オブジェクトは地中から回収された。
補遺: SCP-2028-JPが収容違反するような実験は今後禁止した方が良さそうだ。
実験記録2028-JP-6 - 日付2019/04/14
対象: ██研究員。他の研究員から、網代博士によるパワーハラスメントが報告されていたが、本人の否定により詳しい調査は行われなかった。
実施方法: 素手でSCP-2028-JPに接触。
結果: SCP-2028-JPは無数に傷がついた後、粉々になった。一連の状態変化期間中にはSCP-2028-JPより女性の叫び声の様な音が発生した。この音声を聞いた人物は網代博士に対する強い負の感情を訴えた。SCP-2028-JPの外傷に関して、完全な復元には至らず、各所に傷が残る状態となった。
補遺: ██研究員の心理状態について我々は誤解をしていた。いとも平気そうな顔をしていたが、心の中はもう耐えきれないほどになっていたようだ。
補遺2: 卯木研究員による追記-日付2020/04/14
網代博士のパワーハラスメントの発覚から1年が経った。あの実験でいよいよ網代博士のパワハラ疑惑は確信に変わったってわけだ。あの音を聞いていた皆が網代博士に対して抗議活動をした事で、網代博士はサイト管理官によって解雇処分になったそうだ。まああれだけの事をしでかしたんだ。解雇では寧ろ軽いくらいの処分かもしれないな。いずれにせよ、██研究員は救われたんだ。
今、██研究員はサイト-81██で1、2番を争うほどに研究に熱心だそうだ。網代博士という枷が無くなった彼女の成長は目を見張るものだった。とっくに俺も叶風2もあいつに追い抜かされて、今ではSCP-██-JPの研究に配属されているそうだ。
今ではSCP-2028-JPに残っていたあの傷も殆ど修復されたようだが、まだ完全に修復されたわけじゃない。でも、また少しずつ、少しずつ治っていくんだろうよ。あれだけの深い心の傷を本当に治せるのは、時間だけだ。
Time is the best healer.
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- portal:6251290 (22 Mar 2020 11:12)
拝読致しました。
被験者の感情を代理するアイデアは面白いと思いました。が、読んでて少しオチが弱い気がしました。実験記録にちょっとしたハプニングを入れると良いかもしれません。
ありがとうございます。
指定箇所の訂正と、実験記録XXXX-JP-5を追加しました。
オチが少し弱いのは確かに致命傷でした。
2020ルーキーコンテスト応募作品です。
他人の本当の気持ちを知ることの難しさや人の心を壊すハラスメントの胸糞さが伝えられたら幸いです。
拝読しました。
内容
オブジェクトの異常性の発想自体は好きですが、異常性の使い方や展開に改善できる部分があると思います。
まず、オブジェクトの異常性の結果が恣意的なものに見えます。それは恐らくほぼ全ての現象でそれを具体化する言葉(「心が動かされた」や「心が重い」など)が書かれているからであると思います。これに関しては、具体的な言葉をなるべく減らし、読者が察することができるようにオブジェクトの動作の記述を追加するといいでしょう。
また、実験記録4~6では研究員による心情に関する描写が始まりますが、ここの実験が研究員によるオブジェクトの個人利用に見えます。これは研究者の言い訳(線が引いてある部分)が記載してあるからなので、削除してそれぞれの実験記録の黒塗り先が察してもらえるように4、5の内容を改稿するといいかもしれません。さらに6ではパワハラを行っている博士への対応が甘い印象を受けました。財団が余計なトラブルを発生させるような人材を残すとは思わないので、解雇処分が妥当でしょう。
展開としてはこのオブジェクトで予想される内容を越えられずに終えている印象があるので、例えば4~6のように財団が利用しようとして意図しない現象が出るみたいな意外性のある展開が欲しいなと思います。
批評有難うございます。
まず、実験記録の分析を一部削除しました。Hasuma_Sさんのおっしゃるように具体性のある言葉を減らし、実験記録の「結果」を追加しました。
・実験記録4~6について
ここは、個人的な考えですが財団が「Dクラスの実験で安全性が証明されたから感情の把握がしやすい研究員を使って実験したほうがいいのではないか?」というような思想に至った、と言う体で話を進めました。Dクラスは多くの場合気が滅入っているような方ばかりだと勝手に思っているので。
後博士は解雇処分にしておきました。
・展開について
今作が実は処女作なもので、言い訳ですごめんなさいまだいまいち「報告書」の体で作品を書き進めるのになれていないのもあり(言い訳)、私の力不足で意外性のある展開を演出するのは難しいです。
よろしくお願いします。
サンドボックス3オペレーターです。
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サンドボックス3オペレーターです。
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