22番目の偶像-ステゴロコン参加予定

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タイトル: SCP-XXX-JP - 22番目の偶像
著者: ©︎bulukun
作成年: 2021

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは低危険物収容庫に保管してください。SCP-XXX-JPへの実験以外での接触は許可されていません

説明: SCP-XXX-JPは██████社製のタロットカードです。同社の生産工場に異常性はありません。これらの工場において、SCP-XXX-JPと同様のデザインの物品は生産されておらず、生産された物品に異常性はありません。

SCP-XXX-JPは最低でも1人以上との交友関係を持つ人物が接触した時に異常性が発動します。SCP-XXX-JPに接触した人物は、交友関係にあった人物から異常な愛情を持たれるようになります。SCP-XXX-JPに触れた人物が死亡した場合、SCP-XXX-JPの異常性による愛情は消失します。

SCP-XXX-JPは███市内で発生した殺人事件の現場である被害者宅から被害者の日記に挟まれた状態で発見されました。

補遺1: SCP-XXX-JPの特異性についてより深く分析するために実験が2回行われました。

実験記録XXX-1 - 日付2020/██/██

実験担当:八葉博士

実施方法: 多くのDクラス職員と交友関係を持つD-56895にSCP-XXX-JPに接触させる。また、実験室の前にD-56895と交友関係にあるD-58765、D-65876、D-87956を待機させておく。

結果:D-58765、D-65876、D-87956が実験室の扉を破壊し、実験室内に侵入し、D-56895に危害を加えようとした。D-58765、D-65876、D-87956は拘束された。

補足: この実験終了後、D-58765にインタビューを行った。

+ D-58765へのインタビュー

インタビュアー: 八葉博士

付記:D-58765はSCP-XXX-JPの異常性の影響下にあり、拘束がなされた状態である。

<録音開始>

D-58765:離してください!私はあの人と一緒にならなきゃダメなの!私だけがあの人を愛せるの!あの人も私のことを!

八葉博士:落ち着いてください。少しだけお聞きしたいことがあるんです。その質問にだけ答えてくれませんか。

D-58765:そうしたら離してくれるのね?!あの人の元に連れてってくれるのね?![((bibcite

Bibliography

1. full source reference

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D-58765:とりあえず質問には答えるわ。できるだけ早くしてちょうだい。そしてあの人の元に私を！

八葉博士:それでは早速ですが、あなたはD-56895の事が好きであるという認識でいいのですね？

D-58765:見てて分からないの？！当然でしょ？

八葉博士:一応の確認です。ここからが本当に質問したい内容になります。それでは、いつ彼のことを好きになったのですか？

D-58765:さっき…ついさっきよ！あの人が部屋に入ってしばらくして急に、愛情が溢れてきたの！今まで感じたことないほどの愛情が溢れ出てきたのよ！

八葉博士:それでは何故扉を破壊し、彼に対して危害を加えようとしたのですか？

D-58765:好きだからよ！あの人のことが好きで好きでたまらなくて！私だけのものにしたかったからよ！

八葉博士:それでは最後の質問です。以前までの彼との関係で何か特殊な事情等はありませんでしたか？

D-58765:全くなかったわ！なんの前触れもなく…彼の事を…好きに…好きに？…なぜ私は彼の事を…あんなに？

<録音終了>

終了報告書: D-58765の様子が変化したため、1度インタビューを中断しました。そしてインタビュー終了後D-56895が実験に関与していないDクラス職員によって殺害されていたことが判明しました。

実験記録XXX-2 - 日付2020/██/██

実験担当:八葉博士

実施方法:交友関係を持っていないD-89785にSCP-XXX-JPに接触させる。

結果:接触後、5分ほど実験室内で待機したが、何も発生しなかった。

補遺2:SCP-XXX-JPが発見された際に、同時に回収された日記の内容です。

+ 2019年12月25日

朝起きたら枕元にこの日記帳とタロットカードが置いてあった。せっかくなので今日からこの日記帳を使って日々の記録（主に恋愛面で！）をして行こうと思う。そういえば私はお父さんに占いに興味があると言ったのを覚えている。それも確か私とたっちゃんとの相性を占いたいからという理由で言ったものだったと思う。たっちゃんとは長い付き合いで子供の頃からずっと一緒だっこともあってか気づいたら好きになってた。…この気持ちを直接言えたらとってもスッキリするんだろうなぁ…。

+ 2019年12月31日

今日はたっちゃんのお家に泊まりで年越しをすることになっている。毎年恒例になってるけどやっぱりいつもたっちゃんと一緒に夜まで話しているとドキドキする。せっかくだから何か遊べる道具にとクリスマスに貰ったタロットカードを持っていくことにした。たっちゃんと一緒に説明書でも見ながら軽く占いとかしてみよう。

+        年    月    日

昨日たっちゃんとタロットカードで遊んでからずっとたっちゃんのことしか考えられない…たっちゃんが大好き…たっちゃんが大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き（ページはここで破れている）

+        年    月    日

今日たっちゃんと話をした。たっちゃんの様子を見ていると私の虜になっているようだ。一緒になりたい。たっちゃんと一緒になりたい…ずっとずっと。

+ （血に濡れている）

たっちゃんが家に来た。とても嬉しかった。たっちゃんは台所からナイフを取り出した。今これを書きながらそれを見ている。たっちゃんは（血に濡れていて読めない）た。私は受け入れた。…溶け込んでいく。たっちゃんに…（文字は血で書かれている。）。

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