磐井博士プレゼンツ 「アルティメットフュージョンバトル」

現在このページの批評は中断しています。


rating: 0+x
blank.png
チェス盤

SCP-XXXX-JP-81

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JP-aは全て低危険物収容ロッカーに収容してください。

SCP-XXXX-JPをプレイすることは現在禁止されています。

新たなSCP-XXXX-JP-aを発見した際はナンバリングを行い収容を行ってください。また、SCP-XXXX-JPを認知している一般人を発見した際は過去の行動調査を行い、記憶処理を経て解放してください。

説明: SCP-XXXX-JPは「アルティメットフュージョンバトル」と呼称される対戦型ボードゲームです。SCP-XXXX-JPは何処の文化圏でも遊ばれておらず、成立時期及び考案者は不明です。

SCP-XXXX-JPは認識災害を伴います。SCP-XXXX-JPの存在を認知しているヒトは付近のSCP-XXXX-JPをプレイ可能な物体2に異常性を与えます。

感染した物体は物体従来の用途で使用しようとしたヒトに「SCP-XXXX-JPをしたい」という欲求を発生させます。同時に欲求を抱いた当該人物の記憶にSCP-XXXX-JPのルールが記録され、「SCP-XXXX-JPのルールを生まれつき知っている」と記憶が改竄されます。この欲求はSCP-XXXX-JPを一通りプレイするまで続きます。この欲求は記憶処理によって抑制が可能ですが、完全な欲求の解消は不可能です。

以後、SCP-XXXX-JPにより異常性が発現した物体をSCP-XXXX-JP-aと総称します。また、各個体を発見順にSCP-XXXX-JP-1~とナンバリングします。現在SCP-XXXX-JP-aは財団によって23,977個発見、収容されています。

SCP-XXXX-JPはサイト-8177、サイト-81██3にてSCP-XXXX-JPが異常でないと職員達の間で判断されていましたが、サイト-8177職員である小倉研究員4が別サイトの博士へ「さほど楽しそうでもないボードゲームがサイト内で流行していて不自然だ」と報告した為、異常性の発見及びSCP-XXXX-JP-1~SCP-XXXX-JP-13の収容に至りました。

一般の民家やゲームカフェ等からSCP-XXXX-JP-aが大量に発見されています。現在SCP-XXXX-JPの拡散規模の調査及び拡散の防止の為、機動部隊の編成が予定されています。

磐井博士は現在SCP-XXXX-JPの重要参考人としてサイト-8177の管理下にあります。彼の一族がSCP-XXXX-JPを考案したと主張する為です。関係があるか不明ですが、SCP-XXXX-JPの対戦記録の中で磐井博士は全勝無敗です。

補遺1: サイト-8177では磐井博士がサイト内の職員にSCP-XXXX-JPを教え回り、サイト内でSCP-XXXX-JPが流行している際に行われたインタビュー記録です。本インタビューは小倉研究員による非公式の記録であり、磐井博士が会話が記録されていることを認知していません。


本記録が提出され、異常性の発見に繋がりました。

オブジェクト承認会議において磐井博士が『「アルティメットフュージョンバトル」が面白いから皆するのであって決して異常性ではない』と主張しました。オブジェクト承認会議は「アルティメットフュージョンバトル」をSCP-XXXX-JPに指定すると全会一致で承認されました。

補遺2: 磐井博士が「SCP-XXXX-JPを全世界に流行させて普遍的なものとし、Explainedクラスに再分類しよう」と提案しました。本提案は一次会議において全会一致で否決されました。

補遺3: SCP-XXXX-JPの最大の特徴として、SCP-XXXX-JPに用いる特定の駒は存在しない点があります。SCP-XXXX-JPをプレイするヒトは必ず周囲の小物をSCP-XXXX-JPの駒に代用する習性をみせます。その際、SCP-XXXX-JP-aに何かしらの駒が付随していた場合、「キング(後述)」の役職のみにその駒を使用します。

以下はSCP-XXXX-JPのルールです。本文書は磐井博士が作成しました。

補遺4: 以下は2018年██月██日に行われた実験記録XXXX-JP-3の記録です。

実験記録XXXX-JP-3 - 日付2018/██/██

対象: D-8931とD-8932

担当者 磐井博士、小倉研究員、高橋研究員

実施方法: SCP-XXXX-JP-8を使用し、チェスを行わせます。D-8931とD-8932はチェスのルールを予め把握しています。

結果: SCP-XXXX-JPをプレイし始めました。以下はD-8931とD-8932によるSCP-XXXX-JPのプレイ記録です。

映像記録XXXX-JP-3 - 日付2018/██/██

<記録開始>

D-8931: これでチェスをすればいいんだよな?

高橋研究員: そうです。

小倉研究員: 必ずチェスをしてくださいね。

D-8932: チェス盤でやるこたぁチェスしかないぞ、念を押される筋合いはねぇ。

[D-8931とD-8932がSCP-XXXX-JP-8がある席につく]

D-8931: よし、駒を並べようか。

[D-8931が室内にある物品を物色し始める]

小倉研究員: あの、チェスをしてください。D-8931。

D-8931: なんでだよ。チェス盤でするこたぁアルティメットフュージョンバトル以外ないだろ?

小倉研究員: ちょっと!

磐井博士: まぁ良いでしょう。ここまでは想定通りです。

[D-8931とD-8932はSCP-XXXX-JP-8に物品を並べ始める。]

D-8932: 良し、始めようか。

スタート

駒を並べ終わった状態9

駒となっている物品とSCP-XXXX-JP内での駒の役割はそれぞれ以下のように決定されたようです。

キング: チェスのキングの駒
プリンセス: オセロの駒
プリンス: 黄色の消しゴム
ソードマン: 碁石
レンジャー: 塩分タブレット
パラディン: 消しゴム
ウィザード: コピット10の駒
ガンナー: 指サック
ハイランダー: 将棋の香車の駒
ファーマー SCP-XXXX-JP-8に内蔵されていた赤色のコーン型の駒
ウォール: 6面ダイス

D-8931: ではいくぞ!

D-8932: 負けないからな!

[黒のキングがD-8931(以下、黒)、白のキングがD-8932(以下、白)です。]

一手目

1手目11

1手目:
・黒はg4にソードマンを移動
・白はウィザードの攻撃を相手ソードマンに使用しました。
・黒のソードマンのHPが0になりました。駒が取り除かれます。

・白のウィザードが攻撃しました。駒が取り除かれます。
・黒のガンナーが白のパラディンに攻撃しました。白のパラディンの残りHPは6です。

D-8931: フフッ いきなりウィザードを切ってしまっていいのか?

D-8932: そう笑ってられるのも今のうちだぜ?

高橋研究員: D-8932は初手でウィザードを切りましたが、何か意図があるのでしょうか。

磐井博士: D-8931のソードマンはD-8932のファーマーを狩りに行ける盤面になっていた可能性が高い。それを防いだんだろうな。

高橋研究員: ファーマーはそれ程大事なのでしょうか。

磐井博士: ああ。ファーマーは後々重要な役割を果たすからな。

小倉研究員: 試合の分析は結構ですが、被験者のデータもとってくださいね?博士。

二手目

2手目

2手目:
・黒はレンジャーをe412を経由してd4へ移動
・白はファーマーをg5へ移動

・黒のガンナーが白のパラディンに攻撃しました。白のパラディンの残りHPは2です。

D-8931: あーパラディンがいい餌になってんねー 美味い美味い。

D-8932: くっ。最初の配置がな・・・

高橋研究員: D-8932はパラディンを捨ててでもファーマーを進めるんですね。

磐井博士: ファーマーはキングの次に重要な駒と私は考えている。アルティメットフュージョンバトルで最も強力な駒はプリンスであり、そのプリンスを活躍させるには相手の懐に切り込んだ陣地が必要・・・

高橋研究員: だからファーマーを延命し、後のプリンスの召喚につなげるんですね!

磐井博士: そうだ。

高橋研究員: しかしパラディンは高HPを誇る屈指の盾役。序盤でいなくなるのは辛いぞ・・・

小倉研究員: 消しゴムをパラディンって言うの止めて頂けません?

三手目

3手目

3手目:
・黒はファーマーをe4へ移動
・白はc8にハイランダーを設置

黒のガンナーが白のパラディンを攻撃。白のパラディンの残りHPが0になりました。盤面から取り除かれます。

D-8932: くそー

D-8931: [沈黙]

高橋研究員: D-8932がハイランダーを設置しましたね。パラディンが死んだことにより次のターンにD-8931のガンナーを狩れそうですね。

磐井博士: だが・・・・ ふむ。

高橋研究員: どうされましたか?

磐井博士: いや、なんでもない。

小倉研究員: 香車がファンタジーになっている・・・

四手目

4手目

4手目:
・黒はレンジャーをe3を経由してd2へ移動。
・白はハイランダーを黒のガンナーに被せました。

・黒のパラディン、レンジャー、プリンセスが白のハイランダーに攻撃。白のハイランダーの残りHPは1です
・白のハイランダーが黒のガンナーに攻撃。黒のガンナーの残りHPは0になりました。盤面から取り除かれます。

D-8932: 切り込んだものの・・・ これは・・・

D-8931: 気づいてくるか・・・ だが気づいた所でもう遅い!

高橋研究員: 予想通りD-8932はハイランダーで仕掛けましたね。D-8931がレンジャーを下げた事に意図はあるのでしょうか。

磐井博士: ああ、レンジャーを下げたことにより、自陣の守りを固めたんだな。

D-8931: 俺はレンジャーを下げることによってお前のハイランダーをいち早く潰すだけでなく

高橋研究員: D-8932にプリンスを配置させることを抑止したんですね! 奥が深いなぁ。

磐井博士: この手が見えるとは。8931・・・興味深い。

小倉研究員: 塩分タブレットがチェス盤に置いてあることの方が興味深いですけどね。

五手目

5手目

5手目:
・黒はファーマーをd5へ移動
・白はハイランダーをc1へ移動

・黒のプリンセス、パラディン、レンジャーが白のハイランダーに攻撃しました。白のハイランダーの残りHPが0になりました。盤面から取り除かれます。
・白のプリンセスが黒のファーマーへ攻撃しました。黒のファーマーの残りHPは4です。

D-8932: [沈黙 顔が青ざめている]

D-8931: フフッ

高橋研究員: お互い次の手を考えていますね。盤面的には現在・・・

磐井博士: 8931が優勢だな

高橋研究員: ですよね。

D-8932: 俺のパラディンを捨ててのハイランダーの攻撃が・・・

磐井博士: 8931の一手で無駄と化したうえに

高橋研究員: D-8931のファーマーは進行しましたね。

D-8931: お前がやりたかった敵陣地でのプリンス展開。俺の方がが先にやれそうだな。

小倉研究員: 勝負の状況によって被験者の精神状態が変化している。これは一般的なメンタリズムかSCP-XXXX-JPの異常性によるものか・・・

小倉研究員: いや、それよりも香車が成っていないことのほうが気になります。

六手目

6手目

6手目:
・黒はパラディンをbc23へ移動
・白はファーマーをg4へ移動

・白のプリンセスが黒のファーマーへ攻撃しました。黒のファーマーの残りHPは3です。

D-8931: ふむ

D-8932: どうすれば・・・ はぁ・・・ はぁ・・・

高橋研究員: D-8932はハイランダーの攻撃が無に帰ったと分かった瞬間右サイドの陣地拡大に戻りましたね。

磐井博士: だが・・・

D-8931: 俺は無駄になったお前の数ターン。きっちりアドバンテージもらったぜ。

磐井博士: そう。8932はハイランダー配置から特攻までのターンを無駄にした。8931のファーマーは相手陣地に入り込んでいる。ここから覆すのはもう・・・

小倉研究員: ゲームに負けそうになるくらいであそこまで動悸が激しくなるか・・・?

七手目

7手目

7手目:
・黒はファーマーをc6へ移動
・白はソードマンをb6へ移動

・白のソードマンとプリンセスが黒のファーマーを攻撃しました。黒のファーマーの残りHPが0になりました。盤面から取り除かれます。

D-8932: くっっ!! これ以上は不味い!

D-8931: あーあ。やっちゃったね。

磐井博士: この勝負、決した様だ。

磐井博士: もう8932に勝ち目はない。

高橋研究員: どういうことですか?

磐井博士: 既にキングに攻撃できるまで陣地を侵食されたなら、もうファーマーなど気にする必要はない。でも8932は1手使ってファーマー対応した。

D-8931: お前が自分のファーマーを進めて、右サイドから俺のキングを狙っていけばまだチャンスはあっただろうに・・・

磐井博士: アルティメットフュージョンバトルにおいて最も大事な事が2つある。1つは絶対に勝つというアツい気持ち、もう1つは適切な取捨選択を行うための冷静な判断力。彼には後者が足りていなかった。

高橋研究員: D-8932は確かに序盤パラディンを見捨てファーマーを移動させたものの、後にパラディンの後方にハイランダーを設置し、攻撃サイドを変えた。

磐井博士: そうだ。アルティメットフュージョンバトルは短期決戦だ。一度失敗したらもう取り返せないんだ。

D-8932: 負けそうだって言うのに、この胸の高まりは一体何なんだ・・・

小倉研究員: 早く終わらないかなこの茶番。

八手目

8手目

8手目:
・黒はウィザードの攻撃を白のキングに使用
・白はファーマーをg3へ移動

・黒のウィザードが白のキングに攻撃しました。白のキングの残りHPは5です。
・黒のウィザードが攻撃を行いました。盤面から取り除かれます。

D-8931: いい勝負だったよ。今日の事はきっと忘れない。

D-8932: そうか・・・ そういうことだったのか・・・

高橋研究員: D-8931の勝利で決まりですね。私はいつもの業務に戻ります。

磐井博士: 待て。一度この決戦に相対すると決めたのだろう。最後まで見届けるんだ。キングが倒れる瞬間にこそアルティメットフュージョンバトルの真髄があるのだ。

小倉研究員: お忘れの様ですが、そもそもSCP-XXXX-JPのプレイによるプレイヤーの精神影響について調べているのですよ。御二方。こっからが本番です。

チェック

9手目

9手目:

・黒はプリンスをd7に配置
・白はソードマンをc6へ移動

・黒のプリンスが白のキングを攻撃しました。白のキングの残りHPが0になりました。盤面から取り除かれます。
・白のキング、プリンセス、ソードマンが黒のプリンスを攻撃しました。黒のプリンスの残りHPが0になりました。盤面から取り除かれます。

黒の勝ちです

磐井博士: 2人とも、素晴らしい勝負だった。何か言いたいことはあるかい?

D-8931: 俺は特にないな。

D-8932: 俺は・・・

小倉研究員: 続けてください。

D-8932: 俺は試合中、ずっとお前の鼓動を感じていた。只、俺に勝ちたい。その熱意がお前からずっと溢れ続けていた。

磐井博士: ・・・・・ほう。

D-8932: 俺はその熱意に射止められてしまった。俺の心ごと・・・俺はお前のアルティメットフュージョンバトルに対するひたむきな想いに撃ち抜かれてしまった。

D-8932: 俺と結婚してくれ!! ██13!!

小倉研究員: は?

高橋研究員: [涙を流している]

磐井博士: アルティメットフュージョンバトルを通じて相手の熱意にやられ、恋心が芽生えるとは・・・ なんて良い話なんだろう・・・

小倉研究員: いやただD-8932がホモで一目惚れしただけなのでは?

磐井博士: いや、アルティメットフュージョンバトルが織り成した奇跡だ。

小倉研究員: [沈黙]

D-8931: こちらこそ・・・とは俺は言えない。

D-8932: そんな・・・

D-8931: だが

D-8932: ん?

D-8931: 俺はお前とアルティメットフュージョンバトルを磨きたい。俺はお前とアルティメット道を歩みたいんだ。一緒に来ないか?

D-8932: 渾身のプロポーズを断っといてなんて罪深いことを言うんだ・・・

D-8931: で、来るか?

D-8932: [10秒の沈黙]

D-8932: 勿論。絶対振り向かせてやるからな!

D-8931: と、言うことだ。白衣のおっちゃん。俺たちはアルティメットフュージョンバトルを極める旅にでるんだ。解放してくれないか?

磐井博士: 勿論許可しよう。高橋、直ぐに手配を

高橋研究員: はい!今すぐにでも!

小倉研究員: まてまてまて。

<記録終了>

磐井博士が本記録を提出し、議会に「SCP-XXXX-JPはとても魅力的だ。だからSCP-XXXX-JPを世界的に流行させ普遍的なものとし、Explainedクラスに再分類しよう」と再度提案しました。本提案は全会一致で否決されました。

本文ここまで


954F30E1-DFE2-46DB-87F9-38DF3A336E72.jpeg

スポイラー代わり

批評して欲しい所
語彙、文体、フォーマット
面白いか


    • _


    コメント投稿フォームへ

    Add a New Comment

    批評コメントTopへ

ERROR

The Tomatoo's portal does not exist.


エラー: Tomatooのportalページが存在しません。利用ガイドを参照し、portalページを作成してください。


利用ガイド

  1. portal:6224320 ( 15 Mar 2020 08:38 )
layoutsupporter.png
Unless otherwise stated, the content of this page is licensed under Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 License