名もなき囚人の提言 G and B Channel-19--f927

ガシャン!と音を立てて扉が背後で閉まった。
「D-346、座ってくれ。」
顔見知りの職員が椅子を示す。椅子を引いて座ったところで気づいた。私の正面の机の上に積んである20冊ほどの本、これは全て私の著作だ。
「君の文才を見込んで、ある重要な仕事をしてもらうことになった。」
職員の言葉を聞いて、ほくそ笑む。どうやらツキが回ってきたようだ。
妻と浮気相手をバラシて沈めたのがサツにばれ、第一級殺人で死刑判決を受けた時には、私の人生も終わりかと思ったが、私は思いの外、悪運が良い方だったらしい。死刑判決を免れ、くそったれのSCiPの実験や収容違反も生き延び、模範囚の皮を被って財団に仕えてきた。もうすぐ私の雇用期間が終わるタイミングで危険な実験から外されて新しい仕事をやれるのはありがたい。
「君にはあるテーマとフォーマットに沿って、フィクションを書いてもらいたい。内容は君に任せるよ。」
そして示される紙の束。どうやらSCiPの報告書らしい。
「まずは、それを読むところからだ。執筆の勘を取り戻したいなら、そこに用意してある君の名作を読んでもいい。」

昔自分が書いたSF小説やホラー小説、そして財団が用意した数多くの報告書。

「ダメだ。インパクトが足りない。」管理官は紙束を投げ返してきた。

キャラが必要だ。物語を膨らませるためには。名前は…クレフとでもしようか。

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  1. portal:6166848 ( 01 Mar 2020 01:01 )
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