G and B Channel-17--68c8 守護霊 ルコンver

アイテム番号: SCP-Undecided-JP

オブジェクトクラス: Keter Euclid

特別収容プロトコル: 日本国厚生労働省に潜入した財団職員はSCP-Undecided-JP-1を監視し、SCP-Undecided-JPの活性化を防止して下さい。

SCP-Undecided-JP-1をレベル1職員として雇用し、一般的な職員として財団の事務作業を行わせて下さい。

保安スタッフ2名がSCP-Undecided-JP-1を監視し、SCP-Undecided-JP-1に対する物理的な脅威を排除することで、SCP-Undecided-JPの活性化を防止して下さい。

説明: SCP-Undecided-JPは霊体です。非活性状態のSCP-Undecided-JPは、姿を見せないか、憑依している日本人男性柏田ゆう氏(以下、SCP-Undecided-JP-1)の背後に、女性の姿で浮遊しています。非活性状態のSCP-Undecided-JPは物理的干渉を受けません。

SCP-Undecided-JPとは、姿を見せている状態であれば、日本語・英語・ドイツ語を利用して意思伝達を行う事が可能です。SCP-Undecided-JPは言語を利用した意思表示を行いませんが、職員の要請に耳を貸す、SCP-Undecided-JP-1からの好意的な感情に対して甘えたような声と素振りを見せる、活性化時に唸り声を上げて威嚇するなどの反応を示すことがあります。

SCP-Undecided-JPは、自身またはSCP-Undecided-JP-1に対して、物理的な攻撃や事故などの脅威が迫っている時に活性化します。活性化したSCP-Undecided-JPは、周囲の物体を浮遊、移動させる、または実体化することで、SCP-Undecided-JP-1を保護しようとします。活性化したSCP-Undecided-JPが移動させられる物体の上限は確認されておらず、これまでには、同時に十数個の物体に干渉した事例や、積み荷を満載した状態で走行する2tトラックに干渉した事例が確認されました。また、実体化したSCP-Undecided-JPには物理的な接触が可能です。

初期収容経過
霞が関で発生した交通事故において車両が不自然な軌道で走行し、SCP-Undecided-JP-1が難を逃れた事、その際に不自然な人影(SCP-Undecided-JP)が目撃された事から、警視庁公安部特事課がSCP-Undecided-JP-1に事情聴取を行いました。その結果、SCP-Undecided-JP-1は数日前からSCP-Undecided-JPの存在を認識していた事が判明しました。

JAGPAT1に従い、財団はJAGPATOを通じてSCP-Undecided-JP-1をサイト-8121に召喚し、SCP-Undecided-JPをメトカーフ非実体反射力場発生装置を用いて収容する事を試みましたが、装置の起動直前にSCP-Undecided-JPは装置の電源部を破壊、保安要員がSCP-Undecided-JP-1を確保しようとしたところ、SCP-Undecided-JPは[削除済]。SCP-Undecided-JP-1はサイトから逃走しました。

第2次収容経過
SCP-Undecided-JP-1の職場である厚生労働省にJAGPATO経由でSCP-Undecided-JP-1との面会を要請、エージェント・迫田が面会しました。

エージェント・迫田はSCP-Undecided-JPを説得して財団の収容に応じさせるよう、SCP-Undecided-JP-1に要請しましたが、SCP-Undecided-JPが応じる様子が無いため、SCP-Undecided-JP-1に財団への同行を求めました。

SCP-Undecided-JP-1は初期収容時の事例から、財団への出頭に否定的でした。そのためエージェント・迫田はSCP-Undecided-JP-1に対し、やや恫喝的な態度を取り、SCP-Undecided-JPの活性化を引き起こしました。

第1次SCP-Undecided-JP強制収容作戦記録
実行日時: 20██/██/█
作戦概要: SCP-Undecided-JPが姿を現していないタイミングでメトカーフ非実体反射力場発生装置を使用し、SCP-Undecided-JPを収容する。
経過: 装置の搭載されていたトラックをSCP-Undecided-JPが破壊。操作は遠隔で行っていたため、人員に被害は無し。

女子高生が鉄球を振り回す映画があるんだが、観た事はあるか?あれを見ている気分だったよ。トラックが宙をぐるぐる回っているんだ。悪夢だぞ。始末が面倒だしな。-川木博士

第2次SCP-Undecided-JP強制収容作戦記録
実行日時: 20██/██/██
作戦概要: 視認性ミームを使用し、SCP-Undecided-JP-1にサイト-8121に出頭するように暗示を掛ける。
経過: ミームを発生させる映像端末を事前にSCP-Undecided-JP-1の自宅に設置したが、SCP-Undecided-JPに破壊された。

第3次SCP-Undecided-JP強制収容作戦記録
実行日時: 20██/██/██
作戦概要: SCP-Undecided-JP-1が睡眠中にメトカーフ非実体反射力場発生装置を使用し、SCP-Undecided-JPを収容する。
経過: メトカーフ非実体反射力場発生装置が破壊された。

SCP-Undecided-JPの活動がSCP-Undecided-JP-1の意識によって制御されている可能性を考えての作戦だったが、ダメか。-川木博士

最終収容経過
応援で収容計画に参加した阿川博士の提案で、日本政府からSCP-Undecided-JP-1を、財団に出向させました。

SCP-Undecided-JP-1はレベル1/Cクラス事務職員としてサイト-8121に配属されました。

押してダメなら引いてみろ。何も科学だけが解決策じゃない。まあ、あまり褒められた手段じゃないのは分かっているが、野放しよりはマシだろう?-阿川博士

補遺1: 実体化時のSCP-Undecided-JPの通常の外見は、20██年に事故死した█████氏に酷似しています。彼女は関東地方で活動していた呪術師の家系、東家の血をひいていたとみられており、それが原因で、彼女がSCP-Undecided-JPに変異したと考えられています。

SCP-Undecided-JP-1は、█████氏が死亡時に働いていた日本政府厚生労働省の同僚であり、█████氏と親しい関係にありました。

補遺2: GoI-███(憲兵隊)によってサイト-8121が襲撃された際、SCP-Undecided-JPが、突入してきた敵戦闘員13名を攻撃し、全員が保安部門によって捕縛されました。

この結果を踏まえ、保安部門職員のエージェント・
██が、SCP-Undecided-JP-1の保安部門所属を提案しましたが、[削除済]、却下されました。

言わんこっちゃない…。怒るに決まってるじゃないか。ー阿川博士
エージェント・██は退院後、半月の謹慎処分とする。ーサイト-8121人事部門監察係長██

補遺3: 補遺2で述べた襲撃で捕えた戦闘員を尋問したところ、SCP-Undecided-JPの発生について不可解な点が浮かび上がりました。

回答者: 旭 勝雄
質問者: ██尋問官
<記録開始>
██尋問官(以下、尋問官): はじめましょうか。あなた達はどこの組織の構成員ですか?
旭 勝雄(以下、旭): 俺達は憲兵隊だ!俺達の公務を妨害して、ただで済むと思うなよ!
尋問官: (旭の腕を掴んで追加の自白剤を投与)さて、このサイトを襲撃した目的は何ですか?
旭: (沈黙を保つ。)
尋問官: この、サイトを襲撃した目的は何ですか?
旭: █████。
尋問官: █████?…このSCP-Undecided-JPのことですか?(情報端末で█████の写真を見せる。)
JA: そうだ。そいつを連れ戻しに来たんだ。
尋問官: █████は憲兵隊の構成員なのですね?
JA:…そうだ。
尋問官: では、█████があのような状態になったのも…
JA: 霊体化か?
尋問官: 納得のいく答えをしてくだされば、使うことはありません。お言葉通り、説明をどうぞ。
JA: はあ…、とりあえず、こっちに向けるのはやめてくれ。…この黒いのは、俺達じゃない。というか、人間ですらない。あんたらなら気付いていてもおかしくない筈だが…。
尋問官: では、貴方達が作ったオブジェクトですか?
JA: 俺たちが…、ああ、そうだな。
尋問官: 貴方達カオスのメンバーが作ったんですね?作ったのは、誰ですか?
JA: 負号の連中と、ちょっと前に入った五行の連中の合作だ。俺は製作に加わってないから、名前は知らんぞ。
尋問官: 負号部隊と五行結社ですか。
JA: ああ、式神の技術と、不死身の兵隊の技術の合わせ技らしい。細かいことは俺に聞くなよ。
尋問官: 結構です。では、こちらの機械は?(ベースから押収した大型機器の写真を示す。)
JA: サーバーだ。
尋問官: サーバー?何のですか?
JA: サーバーはサーバーだ。あれでゲームを管理してる。
尋問官: ええと、ゲームのサーバーですか?
JA:そうだ。巫山戯たことに、俺達は上に、ゲームの配信をやらされてたんだよ。
尋問官: つまり、ゲームでサイトを襲っていたんですか?
JA: そうだ。少なくとも、あの黒いのを動かしてる奴等はな。
尋問官: というと、SCP-Undecided-JP-2は、自律行動しているのではなく、操作されているんですね?操作しているのは、CIの構成員ですね。
JA: 違う。さっき言っただろ。俺達は配信してるだけだ。動かしてるのは、何も知らないプレイヤーだ。
尋問官: 何も知らない?一般人を巻き込んだのですか?
JA: まあな。新種のゲームのテストだって言って、時間当たりいくらでやらせてた。ついでに、アノマリーを回収できたら、ボーナスもつけた。
尋問官: 分かりませんね。わざわざそんな回りくどいことをせずとも、貴方達が自分で攻めてくればいい。
JA: 時代はアウトソーシングだ。戦争だって例外じゃない。財団は遅れているな。
尋問官: (無言で[削除済]を手に取る。)
JA: ま、待て!半分は本当なんだ。ちょっとしたジョークなんだ!
尋問官: では、冗談抜きでもう一度。
JA: 審判軍との内紛で戦闘職の人手が足りないんだ。だから、わざわざこんなゲームを運営するはめになった。
尋問官: では、こうやってたまに棒立ちしているのは…。
JA: 回線切れだ。たまにこういうバグやラグが出るせいで、FREの連中を切れなくなった。
尋問官: FRE、ですか?何かの略称ですか?
JA: Fictional Reality Entertainmentだったか?
尋問官: 貴方達が製作した訳ではないのですか?
JA: 自前なのは負号と五行の連中の作ったアバターだけだ。ソフトとハードはFREとトーへー・インダストリに外注した。
尋問官: 東弊重工ですね。…しかし、他の団体に外注してまで、なぜゲームなんて回りくどいシステムにする必要があったのですか?
JA: 上の考えなんざ知るか。ただFREには前々から、こういうリアルでアバターを動かすゲームの企画はあったらしい。それと、戦闘員不足の状態でも作戦を実施したい上の意向が噛み合ったわけだ。というか、戦闘員不足を、財団から奪ったアノマリーで補うつもりだったんだろうな。
尋問官: ですが、アノマリーは返却されますよね?
JA: FREのせいだ。あいつらがゲーム性にこだわったせいで、財団にも通知を送ったり、アノマリーを返したりすることになった。
尋問官: それでは意味が無いのでは?
JA: そうだ。だから頃合いを見て、FREを切ってゲームは終わりにすることにした。財団の他のサイトにも襲撃をかけて、アノマリーを根こそぎ奪って、用済みになったFREを追い出した。
尋問官: FREは納得したのですか?
JA: まさか。だが、トーへーは文句を言わなかったし、ちょいと脅したら大人しくベースから帰って行ったよ。
尋問官: 東弊重工の目的は何だったのですか?
JA: 目的も何も、あいつらは機械とプログラムを提供しただけだ。まあ、FREと違って金を出せば文句は言わない、プログラムも実戦投入された兵器の転用だからちゃんと動く、とまともな連中だったな。。
尋問官: 実戦投入された兵器?東弊が兵器を製造しているのですか?
JA: 製造してるのかって、お前らが注文したんだろ?対サーカイト用に。黒いアバターをゲーマーがコントローラーで操作できるのは、あれのプログラムのおかげだ。
尋問官: なるほど…。インタビューを終了します。
<記録終了>
後書: 我の強い他の団体と共同で作戦を実施させられた腹いせからか、このCI構成員は尋問に協力的な姿勢を示すようになった。今後もCIに関して尋問する予定。
東弊重工がTH-G関連商品の販売を拡大している可能性が判明した。警戒が必要である。


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  1. portal:6166848 (01 Mar 2020 01:01)
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