SCP-XXXX-JP 幸福依存の脳と花

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3/2171-JP LEVEL 3/2171-JP
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Item #: SCP-2171-JP
Euclid

アイテム番号: SCP-2171-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2171-JPは一般的な人型実態収容室に保管されます。収容当時SCP-2171-JPには一般的な家族に該当する関係の人物が存在していなかったため、桑野里博士が身体並びに精神のケアを行っています。SCP-2171-JPには10歳の児童の健康維持に必要な栄養と娯楽、運動を与え、定期的に精神状態の検査を行うと共に、週に一度か二度意志疎通のための筆談の練習を行って下さい。

説明: SCP-2171-JPは、市川 蓮と呼称される10歳ほどの日本人男性です。SCP-2171-JPは神奈川県██市にある、母子家庭であった市川 紗良の自宅で衰弱した状態で発見されました。市川 紗良はSCP-2171-JPに対して、保育園以降の教育を受けさせる義務を果たしていなかったため、SCP-2171-JPは字の読み書きや計算能力が同年代の男子児童と比較し僅かに遅れており、現在桑野里博士により訓練中です。そのため、語学能力が発達し次第現在財団フロント企業が運営する小学校への入学が検討されています。またSCP-2171-JPに対しては、財団は「身寄りのない子供などの養育施設である」と説明しています。
SCP-2171-JPは、脳内で一定以上のエンドルフィンやドーパミンなどのホルモンか発生した場合、周囲半径2メートルにカスミソウ(Gypsophila elegans)の花が発生します。その範囲にいる人間は、「今までで最も幸せだと感じた出来事」を連想します。この効果は自身での連想よりも鮮明なものであり、 またクラスBまでの記憶処理による効果を受けません。その特徴により、過去に何度か記憶処理による欠損した記憶の一部復元に成功している他、当オブジェクトにより収容プロトコルが確立した例がいくつか存在することから、現在当オブジェクトをThaumielクラスへ変更する協議行われています。
SCP-2171-JPは異常性の影響を受けないため、現在一部記憶をクラスA記憶処理で改竄されています。
また発見当時、市川 紗良は乱雑に書かれた遺書を遺し縊死していました。

市川 紗良の遺書
幸せな光景にはもう飽きた 足りない 掴みたい 触りたい 今会いにいきます そしたら抱きしめてください 幸せを 触らせて 感じさせてください

補遺:
インタビュー記録

対象: SCP-2171-JP

インタビュアー: 桑里野博士

付記: 当インタビューはSCP-XXXX-JP発見後二週間ごろに行われた。一部言葉の抜けがあったが、補い記録されている。

<録音開始, >

桑里野博士: こんにちは。

SCP-2171-JP: こんにちは。二日ぶりぐらいてすか?

桑里野博士: 別の仕事があったので。元気ですか?

SCP-2171-JP:元気です。今日は…筆談の練習?

桑里野博士: いえ、今日は貴方に聞きたいことがあるんです。もしかしたら、余り思い出したくないことかも知れないのですが…
SCP-2171-JP:うーん…まあ大丈夫だと思います。

桑里野博士: ありがとうございます。では…まず始めに、お母さんはどのような人だったか、教えてくれますか?

SCP-2171-JP:あんまり覚えてない部分もあるけど、しっかりしてて優しかったです。でも小学校一年生くらい?突然とんでもなく優しくなったんです。すっごく。不安になるぐらいに。

桑里野博士: なるほど。異常な優しさを持って接するようになった。例えば、どんな点で異常に優しかったですか?

SCP-2171-JP: 例えば、これ欲しいなとか言ったらすぐに買うとか。最初に違和感を感じたのはそこでした。何かこれかっこいいねとか言ったらそれをすぐレジに持ってく。いやいらないよとか言っても、貴方のためだから、とか嬉しいでしょ、幸せでしょって聞かなくて。まあ嬉しいっちゃ嬉しいけどもみたいな。

桑里野博士: …わかりました。ではそうですね、先程小学一年生の頃からお母さんの優しさが異常に感じられたとおっしゃっていましたが、何かその原因について解ることはありませんか?

SCP-2171-JP:ちょうどその頃かな、僕にこの花が咲くやつが出来るようになったのが原因なんだと思います。花の名前は…確かスイートピーだったと思います。昔お母さんが図鑑で見せてくれて、花言葉何だったっけか…確か「思い出」とかです。花が咲くようになって、最初はお母さんもびっくりしたけど、それでも僕を受け入れてくれて。嬉しかったです。でも…だめでした。お母さんは…狂ってしまいました。今までは優しいとはいっても、悪いことしたら僕を怒るとか、してたんですけど、それすらしなくなって。僕が悪いことすると、相手が悪い環境が悪いなんて言い出すようになったから、あんまり目立つことはしないようになりました。学校行けなくなったのも割とそれがでかいかも。何か僕がちょっとしたことやらかしたらすぐ学校突撃みたいな。そんでお母さんも、学校なんて行かなくても幸せにしてあげるなんて言い出して。流石におかしくなってるって気が付いたらしくて、僕はお祖母ちゃん家に逃げる…住むことになったんです。…続けます?

桑里野博士: 無理はしなくても大丈夫です。可能ならなるべくお願いします。

SCP-2171-JP: じゃあもうちょっと話しますね。そんで僕はお祖母ちゃん家に行ったんです。お祖母ちゃんは結構厳しくて、僕も色々鍛えられました。料理とか出来てなかった勉強とか色々と教えてもらって、二週間ぐらいたつまでは僕はこのまま平和に生きれるんだと思って…。

桑里野博士: 大丈夫ですか?

SCP-2171-JP:ああ、うん。お祖母ちゃんも…おかしくなりました。料理もお祖母ちゃんがするようになったし、勉強も教えてくれることはなくなって。優しくなったお祖母ちゃんの目を見て…おかしくなったお母さんと同じで…その時気が付いたんです。全部僕のせいだったんだって。僕が皆を狂わせたんだって。僕…僕は…ああ…(激しく頭を掻きむしる)

桑里野博士: 落ち着いてください!これ以上インタビューを続けるべきでは…

SCP-2171-JP:いやいいんです。全部話すんです。全部。僕のために。それで僕は気が付いたんです。僕は誰も幸せに出来ないんだって。だから僕はもうお母さんと一緒に死のうって決めたんです。だから母がいる精神病院に行きました。病室にはお母さんがいて、入ってきた僕を見つけてすごく嬉しそうな顔をしていました。その目が僕を見ているのか見ていないのか分からなかったのは覚えています。でもお母さんは僕を抱きしめてくれて。もうそれだけで良くて。僕は…お母さんの胸元で泣きました。寂しかったんだって。辛かったんだって。もうお母さんがもとのお母さんじゃないってわかってるのに、お母さんが求めてるのは僕じゃなくてこの花なのに。

SCP-2171-JP: それからは、少し歪んだ日常が戻って来ました。お母さんは相変わらず優しかった。でもたまに先に死んじゃったっていうお父さんの名前を呟くようになったり僕の部屋で寝るようになったり、だんだん本当に狂ってって。でももういいやって思ってました。そこからは…多分知ってると思います。そういえば、お母さんは元気ですか?入院中と聞きましたが…
桑里野博士: …現在療養中です。何か他にはありますか?

SCP-2171-JP:うーん…じゃあこれはお願い?といっていいものかわからないんですけど…

桑里野博士:なんです?

SCP-2171-JP: 夕飯ハンバーグがいいです。

桑里野博士:…わかりました。
<録音終了, >

終了報告書: インタビュー終了後しばらくSCP-2171-JPの周囲に花が咲いていました。

補遺2:

収容形式に関連する提案メール記SCP-XXXX-JP

| 件名 SCP-2171-JPについての提案
(このメッセージはアカウントの削除により消去されました)
[SCP-2171-JP担当者]
承認することは出来ません。現在SCP-2171-JPは健康な生活を送っています。SCP-2171-JPがそのような状態になることで、異常性が消失するリスクは0では無く、SCP-2171-JPの老衰や病による死亡の可能性がが現在低い以上、必要がない上、するべきではありません。

| 件名 SCP-2171-JPについての提案
[削除されたか存在しないアカウントです]
(このメッセージはアカウントの削除により消去されました。
[SCP-2171-JP担当者]
提案は認められません。過去にそのような提案により異常性がより狂暴なものに変化した例がありますし、まだ倫理的でない手段を必要とするほど危険な、または可及的速やかに解決すべき問題がある状況ではありません。

| 件名 SCP-2171-JPについての提案
[削除されたか存在しないアカウントです]
(このメッセージはアカウントの削除により消去されました。
[SCP-2171-JP担当者]
許可出来ません。あなたの使用目的は、私利私欲に過ぎません。これ以上このような提案を何度も行う場合、倫理委員会の判断のもと処分が行われます。また現時刻を持ってSCP-2171-JPとの接触を禁止とします。

緊急事態-SCP-2171-JP

20██/██/██、突如としてSCP-2171-JPへのセキュリティクリアランスを剥奪されていた██博士が適切な職員の許可なく携帯用の不可侵領域を持ち出し、SCP-2171-JPの収容房内部に侵入した後内部に不可侵領域を展開しました。機動部隊が領域を突破した当時、██博士はカスミソウの花の中で恍惚とした状態で、両手に脳とそれに関連する一部組織が入った瓶と共に地面に座り込んだ状態で発見されました。██博士は現在拘留され、取調べと尋問が行われています。
また、発見当時SCP-2171-JPは収容されておらず、発見された脳組織のDNA情報とSCP-2171-JPのDNA情報が一致しており、またSCP-2171-JPと同じ異常性を有していることから、現在██博士が所持していた脳組織はSCP-2171-JPとして再登録されています。






現在実験は半永久的に凍結されています。ですが幸福ホルモン等の投与による異常性の発現は可能です。また桑里野博士の画像ファイルや音声データなども幸福ホルモンと同様に異常性を発現させることが判明しています。-現SCP-2171-JP担当


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