音声記録:空洞

以下、当音声ファイルは、SCP-████-JPによって発生した██県の45%の住民が社会復帰不可能な状態に陥るに至ったインシデント-SCP-████-JPの調査中に発見された音声記録です。当インシデントは、このファイルが発見された場所を中心として円形に半径██kmの間で発生しています。 

《再生開始》

[約6秒ほど、出囃子のようなものが流れる。]

いやぁーどうも。弦のベンベコどころか太鼓を叩ける人間すらここにゃいないもんでね。自分でチャカポコと鳴らしたあとに出てこにゃあならん訳です。

とは言っても此処に誰かぁいる訳じゃあ無いんですがねぇ。所詮私の声は、がらんどうのシアターに響くだけにございます。ワハハ。

まぁまぁはてさて、世の中には様々なビョーキと言うもんがございますね。自分の四肢を投げ売ってでも人を愛さずには居られないと言う病。突然ノーズイが溶けちまって、1年先の事すらもまともに考えられない計画性無しのスカポンタンになって、お酒をジャブンジャブと飲みまして、喋る言葉が「おうい、酒だあ。」だけになってしまうなんて病も。あるいは自堕落に他人も巻き込んで仲良く地獄の道だぁなんてなる希望も。奥さん大丈夫ですかい?希望に充てられて、可笑しくなっちゃあいませんかい?まぁいい。

全部それらは間違いようもなく自ズカラ出タ錆と相成るわけです。

ですが世の中にはございます。オノズカラでなく、まるで蝕歯の様にですね、一切己の内的要因に非ずノーミソがぐずぐずぐずーっとなっちまうような病。それをまぁ、ウチの近くと言いましょうかね、そこいらの人は、くずれた、って言うんですね。あっちに住んでる田中さんのお家の娘さんがね、くずれちまったんだとさ、まだ若いってのに可哀想だぁーねと言うわけです。とは言いましても、くずれたら死んじまうなんて単純なもんではありません。

くずれちまった人はですね、話す言葉が全部可笑しくなるちまうんですね、例えばで言うと…どうですかなぁ。例えばこの私がですね、今日は、久しぶりに会話のトレーニングをしましょうと、ビョーインのベッドから窓の外をみている女の子なんかに言うわけです、そしたらあちらはね、いやぁ返答は様々ですよそりゃあ。ある時はそのまま喉から声が出なくなるまでずっと、おはよう御座います、とだけ言い続ける時もあれば、ある日なんて、こんにちは。今日は泪が止まらない良い夜中ですね。こんな日には、私だって憧れていた鳥とカメレオンにあと5歩近づける気がします、だなんてもう全然トンチンカンになっちまうなんて事もあるんですなぁ。もう何もかもがめちゃくちゃのパアなんですねえ。こいつぁ酷い。私だって愛していたのに。

他にもですね、行動が可笑しくなるなんて場合もある訳でございます。先日ですねぇ、まぁ草木も眠る丑三つ時と言います頃、ハーヤレヤレと言ってベッドに転がり込んだ時ですよ。ズン、ズガンとなにかを壁に打ち付ける様な音がずーーっと鳴ってる訳でございます。ゴン。ズン。ガゴン。ズゴン。

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