以下の文書は財団外時間大深度アーカイブから偶発的に回収された文書であり、未発見の別次元由来の財団に類する組織が作成したものです。基底世界ではSCP-2434-JPには別のアノマリーがナンバリングされています。以上の点に留意して閲覧してください。
特別収容プロトコル
SCP-2434-JP-EXは異常性を持たない自然発生の現象と判断されました。詳細は日本支部より提出されたSCP-2434-JP-EX観察、実験レポートを確認してください。(要クリアランス提示)
説明
SCP-2434-JP-EXはサイト81管区内で夜間にかかる虹です。この現象の非異常性が認められた今、財団が部分的に情報を開示している一般的な科学論文および研究者の間では「月虹」、「白虹」という名称が考案されています。また財団大気光学部門の研究の結果、SCP-2434-JP-EXが発生する地質学的、大気学的条件はサイト81管区内でしか達成し得ないことが判明しています。
サイト81管区内で生活を送っていた人間、日本人たちは古来より「SCP-2434-JP-EXは神聖なものである」という認識のもと生活してきました。また財団がSCP-2434-JP-EXの収容の際に使用したカバーストーリーが、これらの認識を利用したものであるためにその神聖さは管区内外にも知られることになりました。以下は最も古いSCP-2434-JP-EX発生記録の一部抜粋です。
弘仁二年、京の都、夜に虹が起こりけり。この虹、ななしきの蓬莱より遣わされたよりどころ故に、身分の高きものいやしきもの、みな役や物語を止め空を見上げ、ななしきの威光にひれ伏したり。時の帝、おもてに出でてこのななしきに諸手をかざし、意を伝えけり。闇広がり先行きもままならぬ夜に、極彩色の夢は温かな光なり。
西暦811年、京の都で、夜に虹がかかった。この虹は、ななしきさまの蓬莱より遣わされた由来のもののため、身分の高い低い関係なく、全員が仕事や世間話を中止して空を見上げて、ななしきさまが放った光にひれ伏した。この時期の天皇が外に出てななしきさまの光に向かって両手をかざし、平伏の意を示した。闇が広がり周りが見えない夜という時間に極彩色の夢は人々にとって温かな希望の光となった。
またサイト81管区の最大の特徴として、「これまでSCP-2434-JP-EX以外の異常が全く存在することがなかった」という点が挙げられたことから財団日本支部はSCP-2434-JP-EXがアノマリーに対する何らかの抑制機構として働いていた等の仮説を立てていましたが、今回のExplained指定によってSCP-2434-JP-EX自体に異常性は存在しないことが判明したため、これらの仮説は完全に否定されました。
…以上の点から日本国、サイト81管区内には一切の異常物品、現象、領域は発見されませんでした。有史以来の記録には妖怪や八百万の神々に関する記載はあったものの、我々財団の検証では日本のどこもヒュームは安定し、現実改変や認識災害の痕跡も物理的、歴史的にも発見できませんでした。
我々が保管するオブジェクトを日本へと輸送すること自体は可能です。ですがこれらは確実に後日無力化されるのです。生物であれば死に絶え、無機物であれば破壊され、形を持たない形而上学的存在はそもそも「形にあてはめないと輸送することができません」。これら無力化は天文学的確率に「ありえなくはない」現象の発生を伴い不自然な形での無力化を伴います。
このことから私O5-10はSCP-2434-JPに対して最大限の警戒と理解を求めることを提案します。評議会を含む財団の重鎮たちを日本国に避難させるという案も何度か提言されました。ですが、たった1つでもそこに解明できない怪奇があるならば安全とは言い難い。ましてや前例もない、本物の神が存在するかもしれない地です。よってSCP-2434-JPおよびサイト81管区の調査に特化したチームを極東支部から独立させ、その中の代表7名に総指揮を執ってもらう「日本支部」の形を提唱します。
補遺
O5評議会、並びに日本支部理事会決議概要
議題:
“特別決議: SCP-2434-JP-EXのオブジェクトクラス変更、および世間一般への公表に関して”
提案者:SCP-2434-JP-EX研究リーダー:バッシュ・ルナドロップ
評議会投票概要:
是 | 否 | 留保 |
---|---|---|
● | ● | ● |
● | ● | |
● | ● | |
● | ● | |
● | ● | |
● | ● |
理事会会投票概要:
是 | 否 | 留保 |
---|---|---|
● | ||
● | ||
● | ||
● | ||
● | ||
● | ||
● |
結果 |
---|
可決 |
注記:
この結果を受けて日本支部理事会より直々に財団日本支部の解体が求められました。ですが日本支部発足の直接のきっかけとなった「異常性が存在、発揮しない原因究明」が解明されていないため却下されました。
何故このタイミングで解体を求めてきたのか、彼らの氏名は彼ら自身が1番よく理解しているはずです。SCP-2434-JP-EXの解明はあくまでも通過点に過ぎない。彼らは何か今回の事例を基にして解決策を掴んでいるのでしょうか。後日改めて理由を聞く必要がありそうです。:バッシュ・ルナドロップ
以上の決議を以て、SCP-2434-JP-EXはその原理や発生のメカニズムを世間一般に公表することになりました。
http://scp-wiki.wikidot.com/theme:basalt
http://scp-jp.wikidot.com/scp-6000
http://scp-jp.wikidot.com/scp-cn-2000/offset/3
http://scp-jp.wikidot.com/scp-6666
http://scp-jp.wikidot.com/saphir-centre
以下の文書は財団外時間大深度アーカイブから偶発的に回収された文書であり、未発見の別次元由来の財団に類する組織が作成したものです。基底世界ではSCP-2434-JPには別のアノマリーがナンバリングされています。以上の点に留意して閲覧してください。
特別収容プロトコル
SCP-2434-JP-EXは異常性を持たない自然発生の現象と判断されました。詳細は日本支部より提出されたSCP-2434-JP-EX観察、実験レポートを確認してください。(要クリアランス提示)
説明
SCP-2434-JP-EXはサイト81管区内で夜間にかかる虹です。この現象の非異常性が認められた今、財団が部分的に情報を開示している一般的な科学論文および研究者の間では「月虹」、「白虹」という名称が考案されています。また財団大気光学部門の研究の結果、SCP-2434-JP-EXが発生する地質学的、大気学的条件はサイト81管区内でしか達成し得ないことが判明しています。
サイト81管区内で生活を送っていた人間、日本人たちは古来より「SCP-2434-JP-EXは神聖なものである」という認識のもと生活してきました。また財団がSCP-2434-JP-EXの収容の際に使用したカバーストーリーが、これらの認識を利用したものであるためにその神聖さは管区内外にも知られることになりました。以下は最も古いSCP-2434-JP-EX発生記録の一部抜粋です。
弘仁二年、京の都、夜に虹が起こりけり。この虹、ななしきの蓬莱より遣わされたよりどころ故に、身分の高きものいやしきもの、みな役や物語を止め空を見上げ、ななしきの威光にひれ伏したり。時の帝、おもてに出でてこのななしきに諸手をかざし、意を伝えけり。闇広がり先行きもままならぬ夜に、極彩色の夢は温かな光なり。
西暦811年、京の都で、夜に虹がかかった。この虹は、ななしきさまの蓬莱より遣わされた由来のもののため、身分の高い低い関係なく、全員が仕事や世間話を中止して空を見上げて、ななしきさまが放った光にひれ伏した。この時期の天皇が外に出てななしきさまの光に向かって両手をかざし、平伏の意を示した。闇が広がり周りが見えない夜という時間に極彩色の夢は人々にとって温かな希望の光となった。
またサイト81管区の最大の特徴として、「これまでSCP-2434-JP-EX以外の異常が全く存在することがなかった」という点が挙げられたことから財団日本支部はSCP-2434-JP-EXがアノマリーに対する何らかの抑制機構として働いていた等の仮説を立てていましたが、今回のExplained指定によってSCP-2434-JP-EX自体に異常性は存在しないことが判明したため、これらの仮説は完全に否定されました。
…以上の点から日本国、サイト81管区内には一切の異常物品、現象、領域は発見されませんでした。有史以来の記録には妖怪や八百万の神々に関する記載はあったものの、我々財団の検証では日本のどこもヒュームは安定し、現実改変や認識災害の痕跡も物理的、歴史的にも発見できませんでした。
我々が保管するオブジェクトを日本へと輸送すること自体は可能です。ですがこれらは確実に後日無力化されるのです。生物であれば死に絶え、無機物であれば破壊され、形を持たない形而上学的存在はそもそも「形にあてはめないと輸送することができません」。これら無力化は天文学的確率に「ありえなくはない」現象の発生を伴い不自然な形での無力化を伴います。
このことから私O5-10はSCP-2434-JPに対して最大限の警戒と理解を求めることを提案します。評議会を含む財団の重鎮たちを日本国に避難させるという案も何度か提言されました。ですが、たった1つでもそこに解明できない怪奇があるならば安全とは言い難い。ましてや前例もない、本物の神が存在するかもしれない地です。よってSCP-2434-JPおよびサイト81管区の調査に特化したチームを極東支部から独立させ、その中の代表7名に総指揮を執ってもらう「日本支部」の形を提唱します。
補遺
O5評議会、並びに日本支部理事会決議概要
議題:
“特別決議: SCP-2434-JP-EXのオブジェクトクラス変更、および世間一般への公表に関して”
提案者:SCP-2434-JP-EX研究リーダー:バッシュ・ルナドロップ
評議会投票概要:
是 | 否 | 留保 |
---|---|---|
● | ● | ● |
● | ● | |
● | ● | |
● | ● | |
● | ● | |
● | ● |
理事会会投票概要:
是 | 否 | 留保 |
---|---|---|
● | ||
● | ||
● | ||
● | ||
● | ||
● | ||
● |
結果 |
---|
可決 |
注記:
この結果を受けて日本支部理事会より直々に財団日本支部の解体が求められました。ですが日本支部発足の直接のきっかけとなった「異常性が存在、発揮しない原因究明」が解明されていないため却下されました。
何故このタイミングで解体を求めてきたのか、彼らの氏名は彼ら自身が1番よく理解しているはずです。SCP-2434-JP-EXの解明はあくまでも通過点に過ぎない。彼らは何か今回の事例を基にして解決策を掴んでいるのでしょうか。後日改めて理由を聞く必要がありそうです。:バッシュ・ルナドロップ
以上の決議を以て、SCP-2434-JP-EXはその原理や発生のメカニズムを世間一般に公表することになりました。
http://scp-wiki.wikidot.com/theme:basalt
http://scp-jp.wikidot.com/scp-6000
http://scp-jp.wikidot.com/scp-cn-2000/offset/3
http://scp-jp.wikidot.com/scp-6666
http://scp-jp.wikidot.com/saphir-centre
http://scp-jp.wikidot.com/scp-1343-jp
戦略的管理プロトコル
説明
SCP-2434-JP-REはサイト81管区に存在する丙-7式クラス「果無」の神格実態です。その成り立ちに関する確実な証言や物的証拠は存在しませんが、SCP-2434-JP-REはかつてのSCP-2434-JP-EXに関係しているものである可能性がいくつか提唱されています。
SCP-2434-JP-REはその周囲に七色の光を纏う金色の球体を伴って出現します。この「七色の光」、「金色の球体」に対しては超広範囲かつ強力な源理改変的反ミームを所持しており、この世界においてそれらの名称を覚えている意識体、記載記録がある情報媒体は存在しません。
また、金色の光が出現した場合、それぞれの種類に対応するSCP-2434-JP-REが動画投稿・配信サイトに配信生放送という形で出現します。以下は現在まで確認されているSCP-2434-JP-REの種類一覧です。これらの実態には「月」という既存のどれとも一致しない漢字が使われている点は特筆に値します。
ナンバリング: SCP-2434-JP-RE-1
サイトでのアカウント名: 魔狼弩 守月(まろうど かみつき)
特徴: 胸元に人間の爪の型に傷を負った人狼。非常に筋肉や歯が発達しており、おおよそのんびりした性格、話し方をしている。自分たちの体を製造した「お母さま」と呼ばれる存在に対して配信中に何度か言及しており、その時にSCP-2434-JP-RE-1は畏怖の感情が明らかに見てとれる。
出現によるサイト81管区内での影響: 主に森林地帯からニホンオオカミ(Canis lupus hodophilax)に酷似した精霊実体が大量に出現し、夜空に出現した金色の球体に向かって遠吠えを発する。この現象はSCP-2434-JP-RE-1の配信が終了するまで継続する。
ナンバリング: SCP-2434-JP-RE-2
サイトでのアカウント名: 団子町 月沫(だんごまち げつまつ)
特徴: 全身に串刺し団子の意匠を凝らしたアクセサリーを着用した侍のような実体。基本的に目元は藁傘で隠れており、SCP-2434-JP-RE-2自身も語尾に「ござる」をつけて会話する。自分たちの体を製造した「お母さま」と呼ばれる存在に対して配信中に何度か言及しており、その時にSCP-2434-JP-RE-1は明らかに普段より饒舌になる。
出現によるサイト81管区内での影響: 奈良、京都、大阪に甲冑を着込んだ異形の人型実体が500体以上出現し、互いに鍔迫り合いを開始する。この現象はSCP-2434-JP-RE-2の配信が終了するまで継続する。
ナンバリング: SCP-2434-JP-RE-3
サイトでのアカウント名: 鎌月 サイズ(かまつき さいず)
特徴: 巨大な赤黒い鎌を所持した顔のない人型実体。非常に大柄な体格をしており、服装はほつれや汚れ、破けた後が目立つものである。自分たちの体を製造した「お母さま」と呼ばれる存在に対して何度か言及している様子が記録されており、その時にSCP-2434-JP-RE-1は哀悼の言葉を必ず発する。
出現によるサイト81管区内での影響: サイト81管区全域にクロス型西洋風の墓石が約10000程出現する。この現象はSCP-2434-JP-RE-3が消失するまで継続する。
ナンバリング: SCP-2434-JP-RE-4
サイトでのアカウント名: 月芒(げっぼう)
特徴: 顔面に橙色のインクで五芒星が書かれた成人男性に酷似した人型実体。常に笑顔を絶やさず、紺色のスーツを着用している。自分たちの体を製造した「お母さま」と呼ばれる存在に対して何度か言及している様子が記録されており、その時にSCP-2434-JP-RE-4大袈裟なジェスチャーをして笑い声を絶やさない。
出現によるサイト81管区内での影響: サイト81管区に居住している未成年者の約43%が野外へと赴き、建造物や公共の備品に対して破壊活動を行う。この現象はSCP-2434-JP-RE-4が消失するまで継続する。
ナンバリング: SCP-2434-JP-RE-5
サイトでのアカウント名: 月跡 クレイター(つきあと くれいたー)
特徴: 体全身にわたって痣や殴打痕が散見される少女の姿をした人型実体。基本的にどもるような口調で配信し、傷跡を治療する、隠すことに対して大きな忌避の感情を持つ。自分たちの体を製造した「お母さま」と呼ばれる存在に対する言及を明らかに避けており、他のSCP-2434-JP-REとの会話で話題を振られた場合泣き出す、嘔吐するなどの反応を示す。
出現によるサイト81管区内での影響: サイト81管区全域におおよそ10発の小型隕石が出現した異空間ポータルより投下される。この隕石によるSCP-2434-JP-RE-5の負傷は確認されていない。この現象はSCP-2434-JP-RE-5が消失するまで継続する。
ナンバリング: SCP-2434-JP-RE-6
サイトでのアカウント名: 干満 海月(かんまん かいき)
特徴: 白い喪服のような衣服を着た女性のような外観の人型実体。フェイスヴェールと紫色の花が多く乗った帽子をかぶっているため顔は特定できていない。配信中ですら言葉を発したことがほとんどなく、どのような考えを以って異常性を発揮しているのかは不明。
出現によるサイト81管区内での影響: サイト81管区の潮の満ち引きが大幅に変更される。これによって水没地域が全体の8%まで発生している。この現象はSCP-2434-JP-RE-6が消失するまで継続する。
ナンバリング: SCP-2434-JP-RE-7
サイトでのアカウント名: ██████████
特徴: SCP-2434-JP-RE-7の外見的特徴および名称を発言、記述、その他様々な方法で伝達した対象はSCP-2434-JP-RE-7に対する盲目的な信仰心を獲得するため推奨されていません。この異常性はサイト81管区外にも有効です。
出現によるサイト81管区内での影響: SCP-2434-JP-RE-7を聴覚か視覚のいずれかで知覚した人間にSCP-2434-JP-RE-7に対する盲目的な信仰心を獲得させる。また、異常性に曝露した対象はSCP-2434-JP-RE-7が映っているクリップムービーをSNSコミュニティ、動画投稿サイト、個人のEメールに無差別にアップする。
SCP-2434-JP-RE-1から-7実態はSCP-2434-JP-EXがReleasedにオブジェクトクラスを変更され一般社会に公表されてから24時間後にサイト81管区にそれぞれ同時刻に出現しました。財団はその同時多発的かつ広範囲な異常性に即座に対応することができず、結果として捲られたヴェールシナリオの発生を余儀なくされました。
また、この事案により
補遺
—]
ページコンソール
カテゴリ
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構文を除き数万字以上の長編の下書きが該当します。
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JPではないGoIやLoIなどの世界観用語が登場する下書きが該当します。
ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:6139370 (21 Feb 2020 13:55)
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