骨の折れる男とその仕事

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは標準的な人型実態の収容房において、標準的な手順に基づいて収容を維持してください。SCP-XXX-JPは現実改変能力を有するため、収容房には必ずスクラントン現実錨を設置してください。また、SCP-XXX-JPが骨折による痛みを訴えた際には、即座にヒューム値の変動を確認してください。

説明: SCP-XXX-JPは30代の日本人男性です。外見、遺伝子情報的にはやせ形の標準的な成人男性です。SCP-XXX-JPは現実改変能力を有しますが、能力を行使する際に自身の骨が骨折します。その際、本人の申告によれば、通常の骨折によりも強い痛みを感じるため、能力の行使については非常に消極的であり、能力を行使する実験に対しても非協力的です。

SCP-XXX-JPは現実改変を行う際、自身のヒューム値を上昇させつつ、周囲のヒューム値を下降させます。ヒューム値の上昇/下降の幅はある程度SCP-XXX-JPが自在に設定できると予想されます。
SCP-XXX-JPがヒューム値を上昇/下降させる際、その値の変動の大きさが大きくなればなるほど、SCP-XXX-JPの体内にある骨が多く、複雑に折れていきます。この骨折は、通常の骨折に比べて非常に速く治り、SCP-XXX-JPが後遺症を負うことはありませんが、SCP-XXX-JPが有する現実改変能力によりこの骨折を修復することはできません。また、この骨折による痛みは、本人の申告によればかなり強い痛みであり、SCP-XXX-JPの現実改変能力によってこの痛みを緩和する場合には、より複雑に骨折するため、実質的に痛みの緩和はできません。

SCP-XXX-JPは、2020年8月19日に、財団がフロント企業として設置している病院に「全身の骨が粉砕骨折している患者を搬送する」と救急車から通告があったことによりその存在が確認されました。病院に到着後、一般的な診察を行った結果、全身の骨が粉砕骨折し、それが通常ではあり得ない速度で癒着していることが確認され、回復した後に財団へ引き渡されました。

補遺1:

以下は、SCP-XXX-JPに対して財団が行ったインタビューログです。

博士:さて、ではSCP-XXX-JP。あなたが保有する現実改変能力、あなた自身の言い方でいうと「魔術」についていくつか質問があります。

SCP-XXX-JP:そのSCP-XXX-JPって言い方をやめて欲しいんですけどね。まぁいいです。私の「魔術」についてですか。もうそちらもお分かりの通り、私が骨折するのを代償にして、私が好き勝手に現実を書き換えることができるというものです。

博士:なるほど。その能力は生まれつき持っていたのですか?それとも誰かによって与えられたとか?

SCP-XXX-JP:正確に言えば生まれつきではないんですけど、誰かに与えられたわけでもないです。確かあれは、小学生の時かな。宿題を忘れてしまって、慌てて家に取りに帰ったら、その途中で通学路の段差に躓いてしまいましてね。石畳に腕を思いっきりぶつけて、普通に骨折したんですよ。それで、その時、「マジメに宿題を取りに戻っただけなのに、なんでこんな理不尽に骨折するんだろう。こんなに痛かったんだから、せめて宿題は提出したことにならないかな」って思ったんです。それで、腕にギプスをハメてから学校に行ったら、なぜか宿題を提出したことになっていたんです。それからですね、「魔術」が使えるようになったのは。

博士:偶発的に能力を獲得した、ということですか。それで、貴方はこの能力をどれぐらい行使しましたか?どういうときに行使したかも教えてください。

SCP-XXX-JP:正直に言いますけどね、こんな能力そんなに使いたくないですよ。確かに、能力を得た時には何回か使って、実験してみました。どれぐらいの骨を折るとどれぐらいの願いが叶うのかを試してみたかったんです。で、実験の結果大体わかった骨折の…まぁ「相場」みたいなのは、コップ一杯の水をコーラに変えると小指の亀裂骨折、電車に乗り遅れそうだからちょっとワープすると鎖骨の骨折、どうしても金が欲しくて100万円を生み出したら肋骨全部と大腿骨骨折、しかも今まで以上に痛いのが3日続きました。ここに運び込まれる前までに一番多く骨折して、しかも痛かったのは、大学を留年しそうになって、14単位を取得したことにした時ですね。あの時には大腿骨を両方粉砕骨折、肋骨は当然全部骨折、前腕を2か所骨折、骨盤が真っ二つ。正直、死んだと思いました。まぁこの痛みでショック死は出来ないみたいですから、死にはしないんですが。こんな割に合わない「魔術」を、誰が使おうと思うんですか?あなたたちは、こういう「魔術」とかを研究している集団なんでしょう?どうにかしてこの力を私から取り除いてくれませんか?お願いしますよ

博士:取り除くことは難しいかもしれませんが、あなたが誠実にインタビューに答え、実験に協力してくれれば、それも可能になるかもしれません。

SCP-XXX-JP:実験に協力?私に骨折しろっていうんですか?酷い話だ。

博士:それは今後考えるにして、最後にお聞きしたいのは、なぜあなたが全身を粉砕骨折したのか、つまりどれほど強力な力で現実を書き換えたのかです。聞いたところ、あなたは自身の能力公使にかなり消極的です。それにも関わらず、全身を粉砕骨折するという、あなたの言い方では代償を支払ってまで書き換えた現実は何か。それをお話ししていただきたい。

SCP-XXX-JP:それは…うん、まぁ、話さなくちゃいけませんよね。一応確認しておきたいんですけど、私が病院に担ぎ込まれた日に、海から怪物が上がってきたり、巨人が出現したりっていうことはありませんでしたよね?

博士:いや、現在のところ、そのような事態は確認されていませんが。

SCP-XXX-JP:そうですか。なら私の「魔術」がどうにか効いたんでしょう。私が全身粉砕骨折した原因は、今ちょうど今言ったことをなかったことにしたからです。あの日、テレビをつけたら、海に鳥居が浮かび上がって、そこからなんだかよくわからないけど、駕籠?が幽霊をお供に海の上を動いてる映像が映っていて。それで、直ぐに「放送事故でした」って謝罪のテロップが出たんだけど、なんとなく嫌な感じがしていたんです。昼頃になったら突然、テレビも、ラジオも、一斉に同じ放送を始めたんです。なんか、ヴェールが剥がれたとか、そんな感じの。そしたら、見上げるばかりの巨人が、コンクリとかなんかそういうので出来た巨人が突然顕れて、海の方に走っていったんですよ。街も人も踏みつけにして。それでピンと来たんです。あぁ、これは私の「魔術」と同じような、不思議な力が働いたんだな、って。

博士:海の上に駕籠、そして人工物でできた巨人ですか。

SCP-XXX-JP:えぇ、はい。まぁ、今となっては私しか記憶していないんでしょうが。まぁ、それで、私は、こういう、私の「魔術」みたいなモノは、公にはなっていけないものだな、って思いまして。やっぱり、普通の人には普通の人なりの生活があって、その生活?世界?とにかきそういう現実を生きてるわけじゃないですか。それを、巨人だとか、私の「魔術」みたいなものが踏みにじっていいわけないじゃないですか。だから、あの鳥居とか、巨人とかをどうにか消してくれって願ったんです。でもね、ダメでした。多分、私の骨だけでは代償を払いきれない程大きな望みだったんでしょうね。それなので、あの鳥居や巨人が出現した、その原因を取り除いてくれ、って願ったんです。そしたら、一瞬視界が揺らいで、次の瞬間には、もうね、今まで味わったことのない激痛、いや激痛なんて生易しい言葉じゃ表せないですよ。全身粉砕骨折ですもの。脊椎から骨盤から全部粉々だから、当然体なんか支えられないんで倒れちゃったんですけど、そんな衝撃が伝わればそれはもっと痛いですし、気絶も出来ないぐらい痛いですからね。あぁ、思い出したらなんか痛くなってきました。もういいですか?

博士:はい。ありがとうございました。因みに、「魔術」のようなものは隠されてないといけないと思って能力を行使したとのことですが、その思想というのは、どこかで学んだ、あるいは伝えられたものですか?

SCP-XXX-JP:いえ、全然違います。でも、そんなもんじゃないですか?きっと、私の「魔術」だって、本当は存在しちゃいけないんです。

博士:わかりました。それでは、これでインタビューを終了します。あなたが言うことが正しければ、あなたの「魔術」のおかげで世界の秩序が維持されたようですね。

SCP-XXX-JP:いやぁ、全く持って骨の折れる出来事でした。

以上のインタビューを受け、オブジェクトの確認を行ったところ、SCP-███-JPの健康状態が改善していることが確認されました。これにより、SCP-XXX-JPのインタビューには、一定の信頼性があると判断され、財団が検知出来ない形で、Kクラスシナリオを回避していた可能性が浮上しました。これについては、今後も継続して調査を進めることになっています。
また、SCP-XXX-JPの能力は過去改変も可能であることがこのことから示されます。オブジェクトクラスの変更が検討されます。

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