肉体と器 リライト
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アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JP のサンプルの全てはサイト-8104に存在する地下貯蔵室へ収容されます。持ち運ぶ際には包装を解かず、直接手で触れずにゴム手袋を必ず着用してください。SCP-XXXX-JPを使用した実験を行う際には、担当者の許可を得た上でDクラス職員を利用し、SCP-2105-JPの残数を報告してください。実験は原則として禁止されています。必要な場合は、担当研究員へ要請を行い、許可された後、適切なセキュリティクリアランスを有する3名以上の監視の下で行ってください。

説明: SCP-XXXX-JPは50cm×30cm×10cmの大きさ、重さ1kgのブロック状に成型されている未知の成分を含んだタンパク質です。SCP-XXXX-JPは真空パックに類似する形式で包装がされており、包装に包まれている間は外部の影響を受けず、腐敗することもありませんが、包装を解いた後は一般的な肉類と同様に加工、調理が可能となり、腐敗も同様に進行します。現在財団は当該オブジェクトを2000ブロック、2トンを保管しています。

SCP-XXXX-JPのブロックを複数用意し、包装を解いた後に接触させることで癒着します。この癒着は数秒で完了し、再度切り離すためにはナイフなどの刃物を用いて切断する必要があります。

SCP-XXXX-JPは、包装を解いた後に何らかの動物を想起しながら人間が素手で触れることにより、その動物へと変化します。その際、重さは変化しません。大きさは若干変化しますが、基本的には重さに対して適合的な大きさになります。例をあげれば、「豚」を想起しながら当該オブジェクトに触れると、重さ1㎏の、サイズが小さいことを除けば非異常性の豚に変化します。また、当該オブジェクト同士を接触させ、癒着させてから触れた場合にも同様の変化を起こします。具体例を示すと、SCP-XXXX-JPを2ブロック癒着させてから「豚」を想起して触れた場合、重さ2kgグラムの、サイズが小さい以外は非異常性の豚へと変化します。

発見経緯: SCP-XXXX-JPは廃棄された食肉加工場から発見、回収されました。同物件は中山食品工業の所有物件でしたが、同社は倒産した上で工場は放棄され、従業員は全員解雇され、経営者の男性は自殺していることが確認されています。解雇された従業員はSCP-XXXX-JPの性質については知らないとしたものの、自殺した経営者の男性が3年ほど前に不明な人物とコンタクトをとり、その後SCP-XXXX-JPが同工場に納入されたと証言しています。

同社はSCP-XXXX-JPが納入され始めた頃から、安価な精肉を飲食店に販売することで利益をあげ、業績を急上昇させました。また、同時期に以前から契約していた畜産農家との契約を次々と解消しました。その後、仕入れ先が存在しない関わらず精肉が販売されていることが食品加工業界、飲食店業界で話題になり、同社の信頼性が低下したことで卸先からの契約が解消され、経営状態が悪化しました。この頃から、以前と異なり納入されるSCP-XXXX-JPが回収されたものと同様の大きさのブロックになったと元従業員は証言しており、新規事業を立ち上げ、事業を立て直そうとしたとみられますが、出店前に資金繰りがさらに悪化し、倒産に至ったことが判明しています。

放棄された工場、経営者の男性のつけていた帳簿を確認したところ、添付した画像が見つかりました。このことから、SCP-XXXX-JPは要注意団体「日本生類創研」と関連性があるものと想定されています。

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SCP-2105-JPが発見された倉庫内から回収された領収書

SCP-XXXX-JPを使用した実験はインシデントの結果から現在は許可されていません。
以下の実験記録では、特に断りのない限り全て1ブロックのみを使用しています。

実験記録XXXX-JP-01

日付: 20██/██/██1
実験対象: D-████
手順: 「犬」を想起させ、触れさせる。
結果: 雑種の犬へと変化した。なお、この個体を終了し、解剖したところ、大きさが小さい以外は正常であり、内臓も確認された。
分析: SCP-XXXX-JPは明確に種の名前を想起しなくとも機能するようだ。 -██博士

実験記録XXXX-JP-02

日付: 20██/██/██
実験対象: D-██
手順: 「秋田犬」を想起させ、触れさせる。
結果: 秋田犬の雌へと変化した。当該個体も内臓を備えていた。

実験記録XXXX-JP-06

日付: 20██/██/██
実験対象: D-████
手順: 対象に記憶処理を施し、「羊」を「ヤギ」と誤認させた上で、「ヤギ」を想起させ、触れさせた。
結果: 通常の「ヤギ」へと変化した。特異なこととして、当該個体は内臓を保有していなかったが、通常の「ヤギ」と同様に行動した。
分析: 思い描いている動物の名前と姿が異なる場合、名前が優先されるようだ。詳しく知らない動物でも、取りあえず外見と振舞いだけは想起した名前の動物になるようだ。つまり、よく知らない動物は再現度が低くなるということだ。 -██博士

インシデントレポート-XXXX: SCP-XXXX-JPの実験を行う際、包装をほどいた後研究員が誤ってSCP-XXXX-JPに接触しました。その後、SCP-XXXX-JPはDCコミックス社が出版している『スーパーマン』の登場人物であるスーパーマンへと変化し、逃走を試みました。警備員により鎮圧されたものの、スーパーマンの設定と同様の膂力、飛行など異常な能力を使用していることが確認されました。

SCP-XXXX-JPに接触した研究員へのインタビューを行ったところ、当時業務が重なっており、「自分がスーパーマンならこれくらい楽勝で終わらせられるのに」と考えていたと証言しました。このインシデントから、SCP-XXXX-JPは明確にSCP-XXXX-JPを動物に変化させようという意志がなくとも、接触時に何らかの動物を想起しているとそれに変化する可能性があること、漫画の登場人物など架空の存在でも動物であるならば再現することが示されました。
また、このインシデントによりSCP-XXXX-JPの実験を行うことはリスクが高いと判断され、実験は原則として中止されることに決定されました。


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  1. portal:6133546 (20 Mar 2020 08:09)
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