SCP-xxxx-JP - 象牙の塔

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アイテム番号: SCP-xxxx-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-xxxx-JPを隠蔽するためカバーストーリー「害獣の大量発生」を適応し、周囲300mを封鎖してください。封鎖区域から100m以内には監視カメラの設置及び猟師に扮した職員による見回りを行って下さい。SCP-xxxx-JPの調査及び警備を行う際はセキュリティクリアランス4以上の職員二名による承認を受けなければなりません。SCP-xxxx-JP内部では銃器及び刃物の携帯を禁止されます。SCP-xxxx-JP内において何らかのを発見した場合は速やかに退避し調査の報告書をO5評議会に提出してください。報告書の提出後、クラスC記憶処理を受けてください。記憶処理を受けた職員は今後SCP-xxxx-JPに関わる全ての情報と接触することを禁止されます。
説明: SCP-xxxx-JPは、所属不明の部隊による通信から発見された全長約356mの洞窟内に発生した現象です。空間内には現在地球上で存在が確認されない成分(SCP-xxxx-JP-1と呼称)が確認されました。この成分は金属を含有する物体との急激な化学反応によって発熱し、同時に腐敗を起こします。その影響により空間内において金属は急激に温度を上昇させ、最終的に化学反応によって生じた金属粉による粉塵爆発により銃器及び刃物は所持している人物に多大な損傷を与えます。
SCP-xxxx-JPを発見した所属不明の部隊(SCP-xxxx-JP-2群と呼称)は財団に所属する部隊と同一の装備をしていますが、財団には所属していない日本人と思われる人物のみで構成されています。SCP-xxxx-JP-2群は20██/██/██に財団へSCP-xxxx-JP最深部より通信を行いました。通信の回線は機動部隊██-6("サスライアリ")の秘匿回線によって行われました。この通信は██博士によって応答されました。

<録音開始>

██博士: あなたは誰でしょうか?

SCP-xxxx-JP-2-A : 救援を求める!あの化け物共が眼前に迫ってやがる!

██博士: この回線は機動部隊██-6("サスライアリ")の秘匿回線です。あなたは何者ですか?

SCP-xxxx-JP-2-A : 何言ってるんだ!?俺たちは救護部隊██-█("卑屈な学者共")だ!

██博士: そのような救護部隊は存在しません。現在通信元を特定中です。現在地で待機していてください。機動部隊が向かいます。

SCP-xxxx-JP-2-A : [罵倒と銃撃音] おい████!早くビーコンを作動させろ!

SCP-xxxx-JP-2-B : [銃撃音」分かりました!今起動します!

██博士: 座標を確認しました。一番近い機動部隊が到着するまでおよそ10分です。

SCP-xxxx-JP-2-A : [銃撃音]10分も持たない!急がせろ!

██博士: …わかりました。出来るだけ早く着くように手配します。

SCP-xxxx-JP-2-A : 聞いたか!?各員、持ち場を離れるな!ここを耐えれば救援が来るぞ!

SCP-xxxx-JP-2-B : クソッ…なんでこんなことに…

[以下、約13分間銃撃音と隊員と思われる悲鳴が続く]

<録音終了 >

終了報告書: [座標は██県██市に所在する██山の洞窟と思われる場所から発信されていました。洞窟の入口が一部崩れていたため侵入に時間がかかり、座標に到着したころには戦闘は終了していました。生存者はSCP-xxxx-JP-2-A 及びBのみでしたが、ほかの隊員と思われる遺体等は残されていませんでした。]

補遺: 救護部隊██-█("卑屈な学者共")と自称する部隊は機動部隊到着後の通信にて60名であったことが分かりました。これは機動部隊██-6("サスライアリ")の現在と過去の隊員の合計と一致しています。また、アフリカゾウをモチーフとしたデザインが描かれた腕章をつけていることが確認できましたが、財団内にそのような腕章は存在しないことが確認されています。

機動部隊到着後、生存していたSCP-xxxx-JP-2-Bは意識不明の上重傷を負っていたため財団施設に搬送された後医療スタッフによる治療を受けました。SCP-xxxx-JP-2-Bと同時に財団施設へ連行しようとしましたが、SCP-xxxx-JP-2-Aが現地でのインタビューを希望したためSCP-xxxx-JP-2-Aと指名された3名の機動部隊がその場に残りインタビューを行いました。

<録音開始>

███: なぜ自分たちが呼ばれたんですか…?
機動部隊長: 二人とも気をつけろよ。…それで、なぜ俺にインタビューを求めたんだ?それにほかの仲間はどこに行ったんだ??

SCP-xxxx-JP-2-A : おいおい、俺を忘れたのか?お前の左足を治療してやった男だぞ? [溜息]ほかの奴らは…60人だ。俺とあいつを残して連れていかれた。

機動部隊長: 残念だが…俺はあんたを知らないし、財団もあんたらを知らない。それに60人で構成された救護部隊とやらも存在していない。

SCP-xxxx-JP-2-A : なんだって?[罵倒] ここはどこなんだ?俺たちはあの化け物共と戦ってる戦友に救援要請を受けて…[沈黙] そうだ。化け物、あの化け物共はどこだ?

機動部隊長: あの化け物?出撃の時にも言われたが、そんな奴らは見つかっていないし、血の跡もない。

SCP-xxxx-JP-2-A :そりゃそうさ。あいつらは財団が生み出しちまった失敗作どもだからな…おい、ほかの仲間はどこにいる?

機動部隊長: 財団が生み出した?何を言ってるかわからん!

副隊長: 生存者を発見した!来てくれ!

[爆発音]

SCP-xxxx-JP-2-A : クソッ!この爆発…!化け物共が来たのか!?お前ら、まさか金属製の銃を使ってるのか!?

機動部隊長: おい!ここを出るぞ!何かいやがる!おい、██副隊長!███の小僧!

[銃撃音]
[爆発音]

<録音終了>

その後インタビューの通信は途絶え、SCP-xxxx-JP-2-A及び機動部隊員三名は行方不明となっています。
このことから、未知の生物による襲撃を懸念しSCP-xxxx-JP-2-A及び機動部隊員三名の捜索を目的としたSCP-xxxx-JPの調査は禁止されました。このインタビューから4日後、SCP-xxxx-JP-2-Bが対話可能なレベルまで治癒したため、SCP-xxxx-JP-2-Bへのインタビューが行われました。

<録音開始>

██博士: おはようございます。SCP-xxxx-JP-2-B。今の体調は大丈夫ですか?

SCP-xxxx-JP-2-B : ああ…酷い酒を飲んだ後の二日酔いより酷いな。それより、SCP-xxxx-JP-2-Bとはどういうことだ?俺はいつの間に異常存在になったんだ?

██博士: 貴方達は救護部隊██-█("卑屈な学者共")と名乗っていましたが、この財団にそのような部隊は存在しません。

SCP-xxxx-JP-2-B : それは化け物共に襲われてるときの通信で言ってたな…どういうことだ?

██博士: あの通信から4日が立ちました。今日の日付は分かりますか?

SCP-xxxx-JP-2-B : 20██/██/█…だろ?

██博士: その通りです。とりあえず意識確認は大丈夫そうですね。あなたの名前は?

SCP-xxxx-JP-2-B : ████████。意識は大丈夫だ。それより、なぜ俺たちの部隊が存在しない?

██博士: …これは議論の中で出た仮定なのですが、貴方達は別世界の財団職員である可能性です。もしそれが本当なら、我々にとって未知のテクノロジーもしくは倫理観…失礼、それは大丈夫そうですが。とにかく我々にとって未知の存在である故に、オブジェクトとしてSCP-xxxx-JP-2-Bと呼称されています。

SCP-xxxx-JP-2-B : ふむ… [不服そうな顔]

██博士: それでは今から質問を行います。まず最初に、貴方ともう一人の生存者であったSCP-xxxx-JP-2-A…我々と通信をしていた彼はどのような関係ですか?

SCP-xxxx-JP-2-B : 俺はただの通信兵、彼は救護部隊…正確には救護小隊の部隊長だな。

██博士: なるほど。それにしても60人からなる小隊とは、かなり多いのですね

SCP-xxxx-JP-2-B : 病院暮らし中に色々調べたが…俺の世界では人口爆発に大飢饉、おまけに異常存在の大量発生。俺の世界じゃもはや異常存在は秘匿された存在ではない。こっちの世界はまだ平和そうだな。増えた異常存在には増えた人類で対抗するしかなかった。中には異常存在を使って解決しようとする奴らもいたが…

██博士: …通信で言っていた財団の失敗作とはそれのことですね。

SCP-xxxx-JP-2-B : ああ。おそらく失敗作の中に変異した奴がいて、そいつが別世界の財団…つまりここに連れてきやがったんだろうな。

██博士: その失敗作とは、どのような存在なのですか?

SCP-xxxx-JP-2-B : 最初あいつらは蟻みてえな異常存在だったんだが、なんでも異次元だか裏世界だかに巣を作るっていう異常性を持っていた。増えすぎた人類をそこに住まわせようと財団は考えた。だが財団はもっと早く気付くべきだった…あいつらはただの蟻じゃない、グンタイアリみてえに凶暴な奴らだった。あいつらの巣の上に建物を作るのは危険だってことで異次元の土の中に現実性…奴らの毒を流し込んでやったんだ。あの時は最高の気分だったね。俺たちが人類を救済すると思い込んでいた。しかしだ、財団職員の中にはいろんな思想を持つ奴が一定数いてな。そのグンタイアリに同情した馬鹿が人間のDNAかなんかを組み込んだ。そしたらどうなったと思う?あいつら脳がアリのまま人間みてえな姿になっちまったんだ。しかも人間のDNAを手に入れたことで現実世界にも巣を作れるようになった。おぞましい。裸の人間が土に穴を掘って巣を作るんだ。あれは気味が悪い…そしてだ。巣の次に必要なことは何だと思う?ヒントは生物に必要なもの、増えるエネルギー源だ。

██博士: …食料?

SCP-xxxx-JP-2-B : 正解。あんたみたいな優秀な科学者が居れば俺の世界も長生きするだろうよ[笑い声]それで、だ。俺の世界では食糧なんかもちろん不足しているが…不足してない食料もあった。もちろん、人間だ。あいつらは人間狩りを始めた。別次元に人間を連れ去って食料にしやがる。逃げ切った人間にはフェロモンを付けて後で収穫しにくるんだ。まあ、ある意味目的は達成したな…人口問題を解決しようと住居を増やすのか、人口自体を減らすのかの問題だった…まあそれはいいか。んで、さすがに人間もマズイって思って蟻狩りを始めた。人間にはテクノロジーがあるからな。まあ大体あんたらと同じテクノロジーだ。金属でできた銃を使って、金属でできてる刃物であいつらを解剖し、研究する。……山奥には頭のイカれた元蟻改造財団メンバー…冗談だ。元財団のメンバーが共同体を作っていた。そいつらは何をしたと思う?蟻から金属を爆発する殺人兵器に変える物質を放出するよう改造した。ここでいうSCP-xxxx-JP-1…かな?放出する範囲は狭いが、蟻共が固まれば一つの都市を壊滅させることもできた。そいつらを使って人類を滅ぼそうとしていたってわけだ。金属は爆発するから、プラスチック製の銃を使って抵抗していたがやはりあいつ等は強い。だから大本の共同体を叩きに行く作戦を実行していた…そして今に至るわけだが。

██博士: …その化け物は、この世界にも?

SCP-xxxx-JP-2-B : ああ。数匹は間違いない。あいつらは幸いにも生殖スピードがかなり遅い。人間の赤ちゃんと同じぐらいか。だから早くあの場所は燃やすなり爆撃するなりして封印しろ。無事な世界もあるって知ってりゃあいつも報われるだろうな。

██博士: …わかりました。その件は上に提言します。本日はありがとうございました。しばらくしたら、この財団で働くこともできますが、記憶処理を受けて一般人として過ごすことも可能です。その人型の蟻は後日別のSCP-████として収容後、終了処分予定です。

SCP-xxxx-JP-2-B : そいつはありがたいね。ここで働いてみるのも一興かもな。
<録音終了 >

このインタビューから数日後、SCP-xxxx-JP-2-Bは、収容室に突如出現したSCP-████により拉致され、行方不明となっています。このインシデントと同時刻に██博士も行方不明となっています。このことから、SCP-████のオブジェクトクラスはEuclidからKeterへと引き上げられました。

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