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アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはサイト-21の密閉空間に収容されます。SCP-XXXX-JPは視認することを避けるために収容室に監視カメラは設置せず、赤外線センサーによって監視室から監視されます。インシデント接触を抑えるためにSCP-XXXX-JPへの給餌は自動化されています。監視室にあるポストに雑誌か新聞紙を8時間毎に投入してください。また、収容室は常にスクラントン現実錨によるヒューム値の固定を行ってください。
説明: SCP-XXXX-JPは身長2.4mの人型実体です。SCP-XXXX-JPは20██/█/██に一般人による通報により廃棄された民家の一室にて発見、収容されました。発見された一室には大量の新聞が保管され、最新のもので確保時から3か月前のものが見つかっています。収容時の民家及び収容室周辺のヒューム値は平均を下回っています。SCP-XXXX-JPを視認した人物は、SCP-XXXX-JPの外観がすべて雑誌や新聞紙で出来ているように見えますが、カメラ等で撮影した場合には人型の実体として視認できます。人型の実体としてSCP-XXXX-JPを視認した場合、重度の記憶障害を引き起こす事があります。これは当実体を見た人物が極度の緊張状態になった事から、強いストレスを視認した人物に与えている事が原因だと考えられます。SCP-XXXX-JPが人類を認識するとその人物を追跡し、捕らえた後に同化しようと試みます。同化した場合、SCP-XXXX-JPは消失し日本国領土内に2週間から█年の間に再出現します。SCP-XXXX-JPによる被害は██件に及ぶと考えられます。SCP-XXXX-JPは雑誌及び新聞紙など栄養源を定期的に摂取しなければその場から消失し、3分から40分ほどで栄養源の近くで再出現した後に、栄養源を摂取します。栄養源が2002年以降に出版されたものであっても、SCP-XXXX-JPの見せる雑誌や新聞紙は全て2002年以前に出版されたと思われる物のみです。SCP-XXXX-JPの出自は不明ですが、当実体を組成する新聞紙には1984年に流行したSCP-XXXX-JPと思われる都市伝説を取り上げた記事が多く、特にSCP-XXXX-JPが確保された民家に目撃情報が集中していることが分かりました。
補遺: SCP-XXXX-JP収容から██日後、倉敷研究員からSCP-XXXX-JPについてのインタビューの申請が行われました。申請は承諾され、インタビュアーと倉敷研究員によるインタビューが行われました。
対象: 倉敷研究員
<録音開始>
インタビュアー: こんにちは、倉敷研究員。SCP-XXXX-JPについてのインタビューを行いたいと聞きましたが、何かわかった事でも?
倉敷研究員: はい。私はかなり都市伝説が好きで、よくネット上にある都市伝説を見て楽しんでいるのですが、その中にSCP-XXXX-JPと思われる詳しい情報があったのを思い出しました。
インタビュアー: その情報とは?
倉敷研究員: これははもうすでに廃れた都市伝説なのですが、「新聞記者の亡霊」と呼ばれていました。1984年、新聞にその都市伝説が掲載されてから一気に話題になりました。
インタビュアー: なるほど。その「新聞記者の亡霊」というのがSCP-XXXX-JPだと?
倉敷研究員: 恐らくですが。他にも共通点等は多いので可能性は十分にあると思います。
インタビュアー: その共通点とは?
倉敷研究員: まず、この資料を。<資料を手渡す>
倉敷研究員: その亡霊が見つかった場所が SCP-XXXX-JPが確保された民家であることです。その民家は昔新聞社で、そこに勤める記者が首吊り自殺をし、その後亡霊として民家に住み着いているという話でした。見た目は様々な雑誌や新聞紙を身にまとい、見かけた人物を食べてしまうと言われていました。実際に民家を探索した人の何人かが行方不明となっています。なんでも民家の一室には様々な新聞を保管していて、そこに住み着いているとか。
インタビュアー: ふむ。確かに確保した民家と一致していますね。ですが新聞社が立っていたという情報は確認できていません。
倉敷研究員: そこです!<興奮して鼻息が荒くなる> あの民家が新聞社だというのはこの都市伝説を取り上げた出版社が着色したもので、実際には使われなくなっただけの民家であると後に判明したのです。このことから一つ仮説を立てました。
インタビュアー: は、はあ…それで、仮設とは?
倉敷研究員: 1984年は今のようにインターネットが普及しているわけでもなく、情報のほとんどはマスメディアに頼るしかありませんでした。そこでこの都市伝説を流布したことで、「新聞記者の亡霊は本物だ」と心の底から考えた人たちがあの民家に集まった。その結果、強い「現実」を大量に背負ったあの民家はヒューム値が低下し、SCP-XXXX-JPという存在を生み出した。その存在自体、周囲のヒューム値を下げているというのもここから来ているものかと。
インタビュアー: それがあなたの仮説ですか?それなら、SCP-XXXX-JPが人間と同化する理由、大量の新聞紙や雑誌を餌にする理由は分かりますか?
倉敷研究員: SCP-XXXX-JPを作り出したのは彼の存在を信じた人間の「現実」によるものです。その人間が持つ「現実」がなければ自己の存在を形成することができずに崩壊するものと考えます。新聞等も同じように、彼が生まれた要因であるから、あるいは生まれた場所が新聞の保管室だったから…などが考えられます。今の時代に「新聞記者の亡霊」なんて都市伝説を知っている人はいませんから、少しでも餌となる「現実」を補給するために同化、捕食を繰り返している…といったところでしょうか。それに、彼による行方不明事件もまた、「新聞記者の亡霊」に類似した都市伝説を作り上げ、それが自らの栄養源になると考えたものかと。
インタビュアー: …ふむ。最後に、カメラを使って写真を撮ると実体が見える理由、実体を見ると記憶障害を引き起こす理由などは?
倉敷研究員: これも仮説になってしまうのですが、給餌している新聞から知識を得ているのではないでしょうか?新聞で得たカメラというメディアの知識を通して対象の記憶を同化し、自らの糧にしている。自らに与えられた不安定な「現実」によってその力を得た。あくまで、憶測にすぎないのですが、新聞によって知識を得て、人類によって生命を得た、新たな生命とも言えるかもしれません。彼を収容し続けなければ、成長したSCP-XXXX-JPが世界に与える影響は未知数であると考えます。
インタビュアー: …分かりました。以上でインタビューを終えたいと思います。
<録音終了>
終了報告書: 倉敷研究員の話はあくまで仮定、憶測ですが、現実改変が関係しているものと考えられます。少しでもSCP-XXXX-JPの収容を安定させるために、新聞等は古いものを与え続けるべきです。これ以上知識を得てしまうと、収容違反につながる危険性が上がる可能性があります。この都市伝説とSCP-XXXX-JPの事実関係は未だに確定していませんが、少しでも世界に影響を与え得るのならSCP-XXXX-JPの正体を完全に理解する必要があります。
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- portal:6130286 (08 Mar 2022 07:13)
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