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アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8151で、完全に固定された状態で防弾ガラスによって作られたケースの中に収容されています。この収容室の入り口には赤外線センサーを取り付けてください。収容室への許可のない立ち入りは禁止します。
また、24時間に1回、防音加工が施された専用射撃場で職員1名の監視のもと、SCP-XXX-JPを斜め下に向かって使用してください。SCP-XXX-JPを活性化する角度で使用しようとした者や、許可なくSCP-XXX-JPを使用しようとした人物は、拘束されます。その後、事情聴取を行い終了されます。
説明: SCP-XXX-JPはトネリコや馬の骨などの非異常性の物質で構成された、天使と思われる装飾が施されている、全長110cmの合成弓です。SCP-XXX-JPは実際に矢を用いなくとも、放たれた瞬間から0.04秒後に矢が突如として出現します。これらの矢はすべて弓を放つ動作から予測される軌道上に出現します。SCP-XXX-JPは24時間放置されると自動的に転移します。
SCP-XXX-JPのもう一つの異常性はSCP-XXX-JPを30度から75度に傾けて上空にはなった時に発生します。この時放った矢は異常性のある矢(以下、SCP-XXX-JP-1とする。)に変化します。SCP-XXX-JP-1はいかなる手段を用いても止められず、障害物はすべて貫通します。放たれたSCP-XXX-JP-1は物理法則を無視して半径1km以内にいる成人している人物の胸に突き刺さります(以下、SCP-XXX-JP-1が刺さった人物をSCP-XXX-JP-Aとする)。
この光景を最初に見た人物1(以下、SCP-XXX-JP-B)はSCP-XXX-JP-Aに対し強烈な恋愛感情を抱きます。その後、SCP-XXX-JP-Bもしくは周りの人物によって119番通報がなされます。SCP-XXX-JP-Aはどんなに即死級の傷を負っても1~3週間は生き続けます。SCP-XXX-JP-AとSCP-XXX-JP-Bはお互いを運命の人と認識し、やがてSCP-XXX-JP-Bは永遠の愛を誓う旨の発言を行います。これに対しSCP-XXX-JP-Aは必ず肯定的な反応を示し、翌日に死亡します。このイベントはSCP-XXX-JP-AとSCP-XXX-JP-Bがすでに夫婦である場合や、どちらかが既婚者である場合でも発生します。このイベントの際、SCP-XXX-JP-Aが助かった事例は確認されていません。
SCP-XXX-JP-Aが死亡した後、SCP-XXX-JP-Bは強い悲壮感を訴え、やがて全ての物事に無気力になります。その後、周囲の環境や人から遠ざかるようになり2、感情の起伏がなくなっていきます。特に恋愛感情は顕著です。最終的にSCP-XXX-JP-Bは10年以内に自殺します。
これらの症状にはセラピーや記憶処理の効果がありません。また、SCP-XXX-JP-B以外にイベントを見た人や、SCP-XXX-JP-Aの治療に関わった人は、異常性の知識がない限り不幸な事故だと認識し、特に違和感を持ちません。
補遺1: SCP-XXX-JP-Bの一人である射戸井 ██氏の遺書が発見されています。以下はその抜粋です。
愛する██へ
君は僕のすべてだった。君との時間は例えるなら美しい愛の詩だ。
君ほど美しい女性は見つかりそうにないよ。君を称える言葉はいくつあっても足りない。
天国の君に僕の死を捧げる。
補遺2: SCP-XXX-JPの製作者を特定することに成功しました。製作者は矢作█という人物で2016年の8月に自宅で首を吊り、自殺しています。矢作氏は自身のHPで注文を受け、様々な弓矢の作製を行っていたことが確認されています。SCP-XXX-JPのほかに矢作氏が作製したと判明している製品で異常性があるものは確認されていません。
以下は矢作氏がPCに残した遺書と思われる文書です。
妻が死んでから3ヶ月が経とうとしている。
彼の言う通り、恋とは刹那的で永遠に感じ、愛とはやはり美しく残酷だ。彼と出会ったことで私の価値観は大きく変わり、自分ではなく妻のことを第一に考えるようになっていった。妻が死ぬ3週間程度だったが今までの夫婦生活の中で一番充実していたと思う。
彼には感謝している。最初に音楽活動のために弓を作ってほしいと注文してきたときはおかしな人だと思ったものだ。楽器ではなくても音楽は奏でられると言い、私の作った弓に彼がさらなる加工をして完成品を持ってきた時、私は疑いしか持っていなかった。しかし、彼の音楽は私と妻の胸に突き刺さった。彼は見事、素晴らしい愛の音楽を奏でたのだ。『ensembleは必要ない』というアーティストが私の死後、有名になる日が来るかもしれない。
私は妻のもとへ行く決心がついた。これは悲劇だと思わないでほしい。死んだ妻ともう一度再開する喜劇だ。
SCP-XXX-JPの収容チーム、若しくは捜索チームへ配属されましたか?
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- portal:6116771 (15 Feb 2020 14:24)
低評価のため削除された記事を改稿したものです。
補遺2の記録を大幅に変えました。
批評いただけたら嬉しいです。
拝読しました。
1.バックストーリーが薄い
異常性の時点でなんとなくバックストーリーが予想出来てしまいます。SCP-2200-JPのdiscussにもあるように「オブジェクト自体が面白くてもバックストーリーが薄ければ良い評価を受けることが出来ない」ものなのです。それにこのSCPはバックストーリーを読み取りづらい部分もあります。バックストーリーが反映されている部分が補遺2だけだとちょっと分かりにくいです。バックストーリーは記事全体で表すものです。記事全てにバックストーリーの要素を入れる必要があります。
バックストーリーに関しては僕も悩んだことがあるのですが、やはり「オチ」が大事だと思います。一番オーソドックスなオチとして読者の予想をいい感じに裏切るオチがあります。例えばSCP-243-JPでは、CK-クラス:再構築シナリオが起きると思ったら、消防士の勇気により起きなかったというオチになっています。この場合予想を覆すようなハッピーエンドが出来ています。バッドエンドも悪くは無いのですが少なくとも「良い意味で裏切るオチ」になる様に持ち込む必要があります。
また、SCP-2005-JPのようにバックストーリーをあからさまにするのも良いと思います。この場合バックストーリーにややこしいベールをかける必要はありません。良さげなバックストーリーが思いつかない場合はストーリーを主体として報告書を作ってみればどうでしょうか?
2.複数の異常性が噛み合っていない
このオブジェクトには「弓が出現する」「24時間毎に転移し、衝動を植え付ける」「射抜かれた人物に対してそれを見た人物が恋愛感情を抱く」「『セレナーデ』の一節が鳴る」という複数の異常性が上手く噛み合っておらず、ただ異常性を複数にしただけに思えてしまいます。異常性がどういう感じで表れ、その為にまた異常性があるというのは分かるのですが、矢作氏によるバックストーリーと異常性(特に衝動を植え付ける異常性)の関連性が上手く読み取れませんでした。
ですがこちらもバックストーリー次第で解決は可能です。先程の部分含め、全体的にはバックストーリーを記事全体で表す必要があると思います。
DV回避の為には、異常性とバックストーリーとの接続について考え直す必要があると思います。
3.その他文書の記述について
聞きかじりなので不正確かもしれませんが、舌を噛むと舌が丸まってしまい、喉に詰まって窒息するのだとか…。あとはショック死ですね。
批評ありがとうございます。
記述は参考にさせて頂きます。
取り敢えず、オチのインパクトを増やすためインシデント記録、特別収容プロトコル等に少し変更を加えました。
サンドボックス3オペレーターです。
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