BLONDE & NAIL-GUN ──Part2: 金髪女はネイルガンを片手に明日の夜空へと叫ばない。

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BLONDE & NAIL-GUN
──Part2: 金髪女はネイルガンを片手に明日の夜空へと叫ばない。

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「──ほい、ビシェロ=ウナちゃんの腐りきった生首一丁お待ちィッ! 腐りたてホヤホヤだよォ!」

「……ラーメン食いにくくなるからその言い方止めて貰えるか? あとその無駄に高いテンションも26歳の女の子がやると普通に痛いぞ。」

「にゃはははははははははは、箸とレンゲつけようか?」

「だからァ、やめろって! マジで飯食えなくなるから! あと臭ェよ! 人の机の上に腐りきった生首詰め込んだ袋乗せんな! 即刻去れ!」

都内某所、サングラスとスキンヘッドと黒ジャージをカッチリキメた大男が一人。傷だらけのカウンター越しに青ツナギの金髪女──鳴芽今日華への不満をぶちまけた。一見ただのサビレた飲み屋のように見えるこの店も本来は蛇の手管轄の秘密基地であた。が、今はただ鳴芽の“仕事”における連絡仲介業者としてしか機能していないという。

鳴芽は今朝呪い殺した──もとい、“殴り殺した”黒髪眼鏡の腐りきった生首を、コンビニのビニール袋の中に入れた状態でユラユラと振りながら笑顔で話を続ける。

「はいはーい。それよか次の仕事っていつよ。釘に呪い付与するペースも割り出しときたいからできるだけ早めに伝えて欲しいんだけど。」

「……明日だ。変身能力保持者“宇田代威太(うだ しろいた)”、ビシェロに比べりゃ遙かに強い。何たって半年前に財団の機動部隊を単独で半壊させてるからな。──場所、詳細日程に関しては午後伝えるからしばらくそこら辺でのんびりしてろ。あと袋振り回すな。本当に臭いから。」

「おおー、変身者倒すの初めてだわ私。勝てるかな。」

「知らないよ。──あと、これね。諸々差し引いた報酬金。242万円キッチリ入ってるか確認しといてね。袋振り回すなって。」

カウンターに肘を乗せながら相変わらず袋を振り回す鳴芽は、スキンヘッドから手渡された分厚い封筒をそそくさとツナギのポケットにしまい込み、立て付けの悪い出入り口へと鼻歌交じりに進み始めた。スキンヘッドは溜め息混じりに呟く。

「ナルメよォ、お前……本当にこの仕事やってて良いのかよ。」

約束されていたはずの大手工業系企業への就職を突如として断たれ、父親は自分に関するもの含めたすべての記憶を消され、母親はその体に秘めたる何らかの力を理由に所謂『悪の組織』に浚われ、挙げ句の果てに生きているのかどうかすら定かではない母を奪還しようと殺しの道に手を染めた女の背中を、ヤクザのような風体には似合わない、少し寂しそうな表情で見つめた。

スキンヘッド自身、過去に何人も敵対的な人間を殺め、犯罪にも多数関与してきた過去を持っている。しかしながら、平和な人生を歩むはずだった一般市民が不幸にも自分が歩む邪道へと転げ落ち、誰に止められることも無く暗闇へと突き進んでいく様をただ傍観するのは本当に辛いものだったのだ。──金髪女はそんなスキンヘッドの心配など意にも介さない笑顔で振り向きながら、質問を無視して言葉を放った。

「じゃあなオッサン! 今度飯食いに行くわ!」

若干破れかけた生首入りのビニール袋が、静かに傘立ての横に転がる。


「──ビシェロが死んだァ!? いや最近身の程弁えずに調子ノってたしいつか羽目外しすぎて死ぬなとは思ってたけど流石に早すぎないか!?」

「落ち着けって宇田さん。」

「落ち着いてられるか! 飯田も“ゼロエイト”も立て続けに死んでんだぞ! 次は俺かもしれん!」

「確証は?」

「“漢の勘”ってヤツだな。」

「……」


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