青の始まり

最初から何一つとして掴んでいなかった空っぽの掌を、目の前の、ガラスのない青にかざした瞬間。8月15日。他人事のように佇む軽やかな空気を口の中で転がしながら、今はここにいない人たちが作った不格好な今日を一望。東京の地平がそこにあった。

「──ふははっ」

不意にこぼれた笑いの理由を徹夜続きの頭で掘り出す。ああ、そうだ。どこかで「空気が美味い」なんて感じてしまっていた気がする。この台詞がこんなにも不謹慎に聞こえる日が来るなんて思っていなかったから、僕は笑ったんだ。開きっぱなしの眼を静かに乾かす空気を。

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