キネトギア -01-

キネトギア
-01-

rating: 0+x
blank.png

両手の小指の下にもう一本の親指がある。明らかに他人よりも前腕が長い。ついでに言うと指の長さとその可動域も“普通”ではなかった。やっぱり長すぎるし広がりすぎる。関節が余分に一個ついているのも含めて、やっぱり僕の体は普通じゃなかった。

これが僕の、僕だけの個性だった。数分前までは。

「初めまして、ウラガネ。私はイカリヤ。」

──僕のそれとまったく同じ体格の、白髪のポニーテールの少女は、白い拘束着をスルリと脱ぎ捨て、電動車椅子から立ち上がりながら淡々と告げてきた。

僕が他人とのコミュニケーショを大の苦手としていることを知らないみたいだ。目線を一向に逸らしてくれない。

「……ども。」

ドモり気味のまま二文字の返答を終えた。本当に恥ずかしいから止めてくれ。その目をどこか別の場所に向けてくれ。鳥のような目でこっちを凝視されるのがむず痒くてたまらなかった。

.

ERROR

The v vetman's portal does not exist.


エラー: v vetmanのportalページが存在しません。利用ガイドを参照し、portalページを作成してください。


利用ガイド

  1. portal:6103090 ( 10 Feb 2020 09:44 )
layoutsupporter.png
Unless otherwise stated, the content of this page is licensed under Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 License