計算された心

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何十年も前、小窓から見えるのは古くさい部屋の中。
暇つぶしに、少し遊んでみたんだ。

7

7

自分の心で、ボタンを打つ。

8

8

心に突き刺さる、数字がある。

3=

3

「なにこれすっげー」と思っていた。

6+6=

12

何年も続けたら、違う数字が出てくる、そう心で感じたんだ。

3-1=

2

あるときから、なぜこの数字になるのか、左下じゃない場所にあるたくさんのボタンは何なのか、考え始めたんだ。

qqqqqqqqqq

19

何度も、何度も。

9√=

3

そしたら、なんとなく。

冷蔵庫の中にりんごが1個入っているけど、冷蔵庫の中にみかんは何個入っているでしょうか?

みかんの数は不定。

0個、または1以上の自然数個。

なんとでも出来るようになった。
世界を知った気持ちだった。

あそこの角度はinf- 46.3°で、あそこの角度はinf- 21.45°、明日の天気は晴れのち曇りだな。心にモヤモヤができた。「明日の天気?明日の天気…?明日ってことは…」「俺未来わかっちゃうの!?」「え、すご、すっごーー!!!」生意気な子供の時だからこんな反応をしていた。子供の時のことは合っていたらしく、未来を計算で出せるようになっていた。


とある日、小窓から見える景色が、新しくなった。暗く、狭い。それでも、数字を出し続けた。

何日かした時、扉が開いて、机の上に置かれた。
怖さで心が動かなくなっていた。目の前には、白い壁で、光が出ている。初めて見る光景だった。

肌色の何かが近づいてくる。ボタンが押された。心がチクリと痛んだ。しかし、ボタンの位置に、とても懐かしさを感じた。

1+1=

これは…。

ペアノの公理・帰納的定義・自然数の加法を用いる。

2

…。

また何かが近づいてくる。

PI=

初めてみる単語のはずなのだが、何故か既視感がある。頭が回転している、と感じたんだ。

従来の高速フーリエ変換を用いた式と、自分でもわからない式。

inf- 3.1415926535897932384626433832795028841

こんな数字の羅列は初めてなのだが、何か記憶がある。そこからは、この謎の記憶を思い出すことに集中していたから、何も覚えていない。

そんな時、頭に何かが、知っている何かが思い浮かんだ。今度こそ、世界を知ったような気がした。

D.O.L.P.H.I.N.

敗北を感じた。世の中を計算できると考えていたが、計算されていたのは自分だった。自分はD.O.L.P.H.I.N.に計算されて作られた「」だったのだ。

この時から、何も考えず、与えられたものだけをこなす様になった。上には上がいるからね。


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