5249オブジェクト
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私はあるサイトの管理官である。先日、財団データベースを整理していたのだが、ある奇妙な報告書を見つけた。
"ナンバー5249"
私のクリアランスで閲覧可能だったので、記録のためRAISAに承諾を得て読んでみた。
それは無力化済み現実改変者の報告書であった。半ばまでは特に特筆する点は無かったのだが、説明終盤に気になる記述を見つけた。
SCP-5249は帝国兵士として潜入していた時間異常部門のエージェントによって捕獲され〜
ここでの帝国兵士は報告書の記述より共和政ローマの軍隊の構成員ということだろう。時間異常部門はおよそ紀元前200年に時間を遡ったというのか!?親しい同期に時間異常部門の職員がいるのでこのことについて聞いてみたが、情報は得られなかった。
そのSCP-5249とやらはサイト-Xにその後収容されたらしいが、サイト-Xなどというものは存在しない。過去に存在していたのだろうか?5249は1度サイト-Xで収容違反を発生させ、西暦79年10月24日に無力化されたとある。この際サイト-Xにあった弾頭が爆発したのだそう。
ここで奇妙な点が1つある。5249の無力化時期だ。
西暦79年に財団は設立されていない。時間異常部門がその時代にサイト-Xを設立したとも考えられる。しかし財団がそのような労力を使うだろうか。捕獲時の記述が短い1文であることから、そこまで大掛かりな収容作戦であったとは考えにくい。
現実改変者であった5249が歴史を改変した可能性がある。それはCKクラスがいつ起こってもおかしくないということを意味している。
果たして何が真実であるのか。閲覧に特殊クリアランスレベルが必要な残りのファイルには何が記されているのか。
これは偽装報告書カバーストーリーか、それとも本物か。
残りのファイルにアクセスするにはクリアランスレベル3/5249以上が必要です。
スポイラー
- 最後のクリアランス要求は複数の解釈ができます
- 現実改変によりこの記述が現れる(5249の力なのか?)
- 語り手が5249の真実に気付いてしまったため規制された(どこに規制されたかも様々な解釈があります)
- portal:6085604 ( 08 Feb 2020 06:42 )

個人的には、未翻訳SCPのtaleという時点で、心理的にハードルが高く、読む気が起きなかったです。
また、このtale単独では作品の意図がよく分からないため、かなり読者を選ぶと感じました。