アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはサイト-81██の低危険物収容ロッカーに保管されます。保管庫内への男性職員の侵入は固く禁じられています。
説明: SCP-XXXX-JPはオリオン株式会社が現在発売している商品"ミニコーラ"の容器です。市販されている他の製品と異なる外見的特徴は無く、賞味期限は20██/██/██と記載されています。
SCP-XXXX-JP内部にはSCP-XXXX-JP-1と分類されたタブレットタイプの清涼菓子が1粒存在しており、SCP-XXXX-JP外部に取り出す試みは全て失敗しております。
SCP-XXXX-JPの半径2m以内に精通済みの男性が侵入すると、その男性(以下被験者と呼称)はSCP-XXXX-JPの内部に射精したいという強い欲求が芽生えます。この欲求はクラスA記憶処理剤によって容易に除去することができます。性器を事故、病気などで切除している被験者にはこの欲求は現れませんでした。
被験者がオーガニズムに達し、精液がSCP-XXXX-JP-1に接触すると、SCP-XXXX-JP-1の表面から頭足類のような触手が生成されます。(以下SCP-XXXX-JP-2と呼称)SCP-XXXX-JP-2はSCP-XXXX-JP内で意思を持ったように動き、被験者の尿道に侵入します。この際被験者は激しい痛みを伴い、その後失神します。
被験者が失神すると、SCP-XXXX-JP-2は被験者の膀胱内にSCP-XXXX-JP-1と類似した物質1を詰めます。被験者の意識が回復して痛覚が復活したと同時に膀胱内の物質が破裂し、細胞間を通り被験者の毛穴から白濁液が噴出します。この時点で被験者はショック及び窒息によって死亡します。
以上のプロセス間、被験者は陰茎をSCP-XXXX-JPに挿入した状態を保っています。SCP-XXXX-JPの大きさにかかわらず被験者の男性器が挿入した状態を保つのかは不明です。
発見経緯: 2020/7/18、「お隣さんが白い液体に包まれて動かない」との110番通報があり、不審に思った財団エージェントが現場に向かったところ、陰茎をSCP-XXXX-JPに挿入し、精液に塗れた██氏の遺体が発見されました。回収の際、エージェント・巻前がSCP-XXXX-JPの半径2m以内に進入したためSCP-XXXX-JPの影響を受けました。エージェント・巻前と現場に向かったエージェント・荒布は助けようとせずに現場から立ち去りました。その後到着した応援部隊によりSCP-XXXX-JP、██氏、エージェント・巻前の遺体の回収が行われました。エージェント・荒布は10分後に拘束され、尋問を受けました。
インタビュー記録XXXX-1:
インタビュアー: 八女野博士
対象: エージェント・荒布
<記録開始>
八女野博士: 何故貴方はエージェント・巻前を放置して現場から去ったのですか。
エージェント・荒布: 何故って……目の前でいきなりアレを出す奴がいるか!?勝手に遺体のアレから容器を抜いてオナり始めやがったんだ!そりゃ逃げ出すに決まってんだろ!
八女野博士: エージェント・巻前がアノマリーの影響下に置かれたとは考えなかったのですか?終了することも出来たはずです。
エージェント・荒布: 巻前は就任したときからずっと俺の相棒なんだ、そう簡単に殺せるわけないだろ!
八女野博士: 我々の使命は人類を異常な存在から守ることであり、時に苦しい判断をせざるを得ないことがあります。SCP-XXXX影響者が周囲に与える被害はほぼ無いと考えられていますが、もし危険な性質を示すものだったらどうなっていたでしょうか。貴方の判断によって収容作戦の結果が左右されるのですよ。
エージェント・荒布: そ、それは……[口籠る] 俺は、ただ—
八女野博士: [言葉を遮り]貴方は我々、そして相棒が抱える信念を裏切り、踏みにじった。財団職員としてあるまじき行為です。財団職員、いや—
八女野博士: 人間として最低です。
<記録終了>
付記: インタビュー終了後、エージェント・荒布が自室で自己終了した状態で発見されました。この件に関し八女野博士には一ヶ月の減給処分が言い渡されました。
- portal:6085604 ( 08 Feb 2020 06:42 )

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