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アイテム番号: SCP-1622-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-1622-JPは収容不可能なため、財団の活動の焦点は主に情報統制に当てられます。財団WebクローラーがSCP-1622-JPに関する情報を捜索し、発見した場合、ただちに削除し、SCP-1622-JP研究主任へ連絡します。SCP-1622-JPの目撃者にはAクラス記憶処理が施されますが、SCP-1622-JP-Aの標的となった街の住民は当時の記憶を有していないため、現状記憶処理の必要はありません。
説明: SCP-1622-JPは6月22日1にラクダ属(Camelus)に起こる現象です。SCP-1622-JPの対象となったラクダはSCP-1622-JP-Aに変化します。
SCP-1622-JP-AはSCP-1622-JPの対象となった異常なラクダの個体です。SCP-1622-JP-Aは蹄から推進剤を噴射し、反作用を利用して熱圏まで移動します。通常の化学ロケットに使用される燃料の量よりも著しく少ないにもかかわらず熱圏まで移動が可能である原理は不明です。SCP-1622-JPは主に西アジアに生息しているラクダに発生しますが、稀に北アフリカや東アフリカでも発生します。以下はSCP-1622-JPを捉えた映像の転写です。
映像ログ1622-JP-1
付記: 2018/06/22の地球観測衛星ASNAROのカメラが捉えた映像より抜粋。
<00:00> SCP-1622-JP-AがASNAROのカメラに捉えられる。
<00:53> SCP-1622-JP-Aが高度約450km地点で静止する。
< 特筆する変化がないため中略>
<06:22> SCP-1622-JP-Aの口腔部が開き、背中のコブにアラビア語で「連邦保健省」と浮かび上がる。
<07:12> 口腔部から大量の25ピアストル紙幣が推定時速███kmで発射される。この時に発射された紙幣は燃え尽きることはなかった。紙幣はスーダンの首都であるハルツームの上空300mで静止した。
<09:02> SCP-1622-JP-Aが逆さになり、蹄から推進剤を噴射しながら降下した。元の場所へ戻ったと推測される。
<記録終了>
映像ログ1622-JP-2
付記: 映像ログ1622-JP-1と同時刻のハルツームの監視カメラより抜粋。
<00:00> ハルツームの市民が自発的に静止し、空を見上げる。
<01:43> 空が晴れ、太陽光の光度が低下する。2
<06:22> ハマデルニール広場3の上空に映像ログ-1622JP-1でSCP-1622-JP-Aのコブに出現した文章と同一な文章が現れる。
<08:15> 25ピアストル紙幣が空中で静止し、ハマデルニール広場の上空を埋め尽くす。その後同時にハルツーム市民の口腔内へ入る。この時壁などの障害物はすり抜けた。
<08:42> 全市民が紙幣を吐き出す。この時、紙幣は全て「MERSに気をつけて」と書かれた紙に変換されている。
<記録終了>
追記: 財団が連邦保健省に対して立ち入り調査を行ったが、当オブジェクトに関する有益な情報は得られませんでした。
補遺1: 2022/██/██、SCP-1622-JP研究主任の操舵博士の自室から当オブジェクトに関すると推測される文書が発見されました。以下が発見された文書の内容ですです。
SCP財団様方
初めまして、いきなりのお手紙申し訳ございません。空飛ぶラクダの件と言えば話は早いでしょう。あなた方が行っていること、ならびにそちらの次元の変わり者達について非常に興味があります。是非一度そちらの方へ伺いたいと思います。
[解読不能]
当団体がどのようにして財団の存在を把握したのかは不明です。
補遺2: 2022/██/██、不審な人物4が操舵博士の目の前に出現しました。すぐに警備員に確保されましたが、操舵博士に対し補遺1で示した文書のことを言及したため、インタビューが行われました。以下がインタビュー記録の転写です。
SCP-1622-JP-αからの質問に対する回答はインタビュー記録1622-JP-2を参照してください。
インシデント1622-JP-1: 2022/██/██/、SCP-1622-JP-αが収容室から消失しました。収容室には以下のメモが残されていました。
操舵博士並びに財団の皆様へ
ここでの暮らしは快適でした。しかし、このまま滞在していると上司に怒られます。誠に勝手ながら帰らせていただきます。有益な情報ありがとうございました。
P.S. あなた方の情報は全て把握していますよ
- portal:6085604 ( 08 Feb 2020 06:42 )

SCP-1622-JPの改稿案です。査読していただけると幸いです。
批評ありがとうございます!
まさにおっしゃる通りですひょっとしてエスパーですか?
1010-JPはアニヲタwikiでかじっただけだったので構成要素を気にして読んできます!
拝読させていただきました。
まず、以下の文中の映像ログの名称の部分が脱字になっていると思われるのでご報告します。
改稿される前の記事と比較した単純な感想としては、率直に言わせていただくと結果的に改悪になっているという印象でした。改稿される前の記事は不条理かつ非合理的なオブジェクトではありましたが、それ故に一定の「考察する余地」を読者に与えていたとも言えます。改稿前の記事にUVしていた人たちの中にはそのような部分を評価した方々も一定数いらっしゃったのではないかなという印象です。(少なくとも私はその部分をプラス評価しています) しかし、改稿後の下書きでは『秘密結社危険察知Camel』という要素が作者からの一種の「ネタばらし」として提示されてしまったことで上記の長所としての「カオスさ」が悪い意味での「支離滅裂さ」に変貌してしまい、長所を殺してしまっているような印象を受けました。
さらに、改稿前に指摘させていただいた(記事のディスカッションからの引用になってしまい申し訳ありません)
という指摘と上の
ykamikuraさんが本下書きに対してしていらっしゃる
という指摘が要素の指定の違いがあるとはいえ、ほぼ同様であることから新要素の投入が上記の問題点への解決策として機能していないことがわかります。『「秘密結社危険察知Camel」要素が「付け足されている」ように見える』というコメントもこの要素が他の要素と相互補完もしくは関連した橋渡しの役割を果たしていないことの裏付けになっていると考えられます。また、「関連した要素になっていない」という以外にも結局以前のディスカッションに投稿させていただいた個々の疑問点、
という点を無理やり「秘密結社危険察知Camel」の登場によって説明しようとしたことで不完全燃焼させてしまっているという感じがします。強いて言うなら「微妙なデウス・エクス・マキーナ」になってしまっているという感じでしょうか。
ykamikuraさんと違って自分は未だ半人前のサイトメンバーであまり既存の記事を読み込んでいないため、これといった
Neko_Maiさんの執筆の手助けになるような記事をおすすめできないのですが、他に気になった点としてSCP-1622-JP-αへのインタビュー記録中の両者の口調が統一されていない感じが少しありました。一般的にインタビュー記録は書きづらいとされており、自分もたびたび苦しんだのでおこがましく意見できるようなものではないのですが、日本支部の高評価の記事でインタビュー記録を採用している記事をいくつか参考にするといいかもしれません。
ykamikuraさんのコメントと被っているところが多々あり、長いだけで目新しい部分が少ないコメントになってしまって申し訳ありません。少しでも参考にしていただければ幸いです。また何かあれば時間はかかると思いますが下書きを読ませていただくと思うのでよろしくお願いします。
改稿の方向性として要素を付け足すのも一つの方法ではありますが、思い切って本当に残したいコアの部分以外の要素を削ってみる、あるいは一度全部捨ててからもう一度再構成してみるというのも手かもしれません。
前回のディスカッション及び