【翻訳案】SCP-1888 - Terraforming Temple/地球化聖堂

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アイテム番号: SCP-1888

オブジェクトクラス: Keter Safe

特別収容プロトコル: SCP-1888の大きさと性質のために、この目的のために建設された施設1888のサイト内に収容してください。施設1888は高さ3mの有刺鉄線の電気フェンスで囲まれており、12m間隔で自動化された歩哨砲塔とともに設置されています。施設へのアクセスはサイト管理官またはO5クリアランスを持つ職員によって承認されなければなりません。施設1888で働く全ての職員は48時間シフトで交代しなければならず、影響を受けた区域外で少なくとも48時間過ごした後にのみ、戻ることが許可されます。

SCP-1888-1実例はサイト管理官の許可がない限り、SCP-1888から排除しないでください。SCP-1888-1の疑いのある実例が構造物外で発見された場合、それらは直ちにSCP-1888の内部に戻し、6時間経過後にのみ再び排除してください。

影響を受けた地域のすべての動植物は直ちに焼却してください。ナパームと岩塩の供給を近隣の飛行場で維持し、SCP-1888が影響範囲を拡大しようとするのを抑制してください。

説明: SCP-1888は南アメリカの[編集済]文化のスタイルで建てられた古代の石灰岩のピラミッドです。座標は██°██'██"S ██°██'██"Wで、ペルー共和国に位置しています。構造物の高さは141mで、総体積は200万m³を超えます。放射性年代測定によるとその年代は█████年を超えていることが示されています(アメリカ大陸への人類の到着よりもはるか以前のことです)。

この構造物は外見的には異常性を示していません。発見された際には、自生している植物が繁茂していました(焼却されてから)。北側の地上部に入口があります。これは両側に8つの小部屋が並ぶ内部の回廊につながっています。7mほど進むと、回廊は下部に向かって傾斜し、「宝物部屋」と呼ばれる大部屋に通じています。知的存在がこの部屋の内部を観察すると(直接または遠隔的により、実験記録1888-3jを参照)、SCP-1888-1実例が1つ以上出現します。これらの実体は観察者が価値があると見なすものの形をとり、それらを入手したいという自然な傾向につながります(ミーム的あるいは強制的な効果は観察されていません)。SCP-1888-1は常に対象が慣れ親しんでいるもの、あるいは以前に着想したものであり、前述の実体のすべての特性を示します。SCP-1888-1実例は新しい観察者が宝物部屋を知覚するたびに、何もない空間が3m³以下になるまで生成され続けます。もしSCP-1888-1が最初に出現してから正確に6時間後にピラミッドの中にいた場合消滅します。このプロセスは既知のあらゆる記録装置では観測できません。

6時間が経過した後にSCP-1888-1がピラミッド外に留まっている場合、SCP-1888-2と指定された粘性のある黒色の液体に急速に壊変します。この物質の性質は一時的なものであるため、分析は不可能であることが判明しています。SCP-1888-2は、表土、岩、または屋外の植物に到達しないよう妨害されると消滅します。液体が地面に到達した場合、それは吸収されわずかな黒色の染みを残します。SCP-1888-2の影響を受けた土壌サンプルの化学分析では、██████酸だけでなく[データ削除済]の濃度が高いことが明らかになっています。

SCP-1888-2の影響を受けた土地への長期曝露により、精神状態の変化と身体的変異が引き起こされます。曝露の症状は初期のものとしては攻撃的傾向の高まり、高等哺乳類の間での推論能力の低下、および痛みや身体的傷害に対する無関心があります。また、SCP-1888-2の曝露量が多いほど、変質はより早くより極端になります。観察された物理的な突然変異には、平凡な植物が有毒な棘で覆われた歩行性の蔓を発生させ、草食動物に肉食動物に見られる爪や歯が出現し、既成の肉食動物には[編集済]実例が表れるといったことがあります。変異した生物は一般的にお互いを攻撃することはなく、効率的に侵入者を排除するための協調性と一種の集団知性を持つ兆候を示しています。

最初に発見された際の感染地域は半径約3.4kmでしたが、SCP-1888-2の拡散を防ぐための収容プロトコルが実施された後は3.35kmにまで減少しました。今後、土地がSCP-1888-2の影響を受けなければ、20██年までに影響を受ける地域は完全に消滅すると予測されています。感染地域は現在半径約3.6kmで、緩やかに縮小しています。インシデントレポート1888-Aを参照してください。

回収

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SCP-1888の存在は9█/██/██に当該エリアで人や動物が消えたという複数の報告を調査した後、初めて財団の注意を引きました。この場所を調査していたエージェントは、感染地域の外に住む先住民[編集済]族と接触し、質問を行ったところ、彼らは現象を表現するために常に未知の言葉を使用しており、それはローマ字綴りでIcthyeiagha(ICK-THYEE-YAYG-HUH)と表現されています。この言葉は[編集済]族の言語には音素の前例がありません。Icthyeiaghaが正確に何であるかについての詳細は、各々の人物による説明によって異なります(それは感染した領域、寺院自体、寺院の内部に生息する生物、および寺院を介して地球に接続された冥界の名前を定義するために使用されてきました)。すべての説明で一貫しているのは、Icthyeiaghaの悪質さと終末論的な信仰との関連性です(SCP-1888を潜在的なXK-レベル災害として分類するようにという要求は却下された。我々は部族の神話より多くのことを扱う必要がある、██████博士)。

部族の警告にもかかわらず、9█/██/██に24名の調査隊がSCP-1888に到達するためにその地域に派遣されました。彼らが出発してから6時間後、チームリーダーの携帯無線機から以下の通信を受信しました。

通信記録

調査隊1888-E1: こちらエージェント・███████、速やかに救助を要請する！ここから出してくれ、今すぐだ！
1888-E2: 落ち着いてください、███████。チームの状況を報告してください。
調査隊1888-E1: 落ち着け？落ち着けだと！？みんな死んじまったんだぞ！お前らろくでなしが俺たちをここへ鉈以外の武器を持たせず送り込んだんだろ、勝ち目なんかなかった！奴らは俺に向かって来る、俺に向かって来ているって分かるんだ…今すぐここから出してくれ！
1888-E2: 現在の状況がわからないと救助はできません。冷静になって簡潔に状況を報告してください。
調査隊1888-E1: 冷静になれだ？口で言うのは簡単だけどな！俺らはただ－ *ストレスを感じる呼吸音*。分かった、分かった、とりあえず…俺は浅い洞窟にいる、これを見つけられて幸運だったぜ、奴らからの隠れ場所になってくれているからな。
1888-E2: 奴ら？
調査隊1888-E1: 化け物－いや、生態系全体が前触れもなく攻撃してきたようなもんだったぜ、クソ植物でさえもな！奴らは俺たちが逃げられないように、十分な距離まで中に入るのを待っているようだった。奴らは普通じゃなかった、████は████████になり、そいつの体は－な、なんて言い表したらわかんないが、恐ろしいことに、言ってみれば[編集済]に変わったんだ。ここの原住民はみんな－人間じゃない！奴らは人間のように見える、少なくとも遠目で見ればな、だが奴らは[編集済]を持っている、そして奴らが触れたら地面に[データ削除済]になっちまうんだ！ここの奴ら全部が俺たちを殺すために一緒になっている！俺には分かる *かすかなガサガサ音* 畜生奴らに見つかった！今すぐここから出してくれ！特別部隊█████を派遣してくれ、████████で武装してな！奴らはもう *獣が石の上を走りまわるような音* クソッもう *叫び声が長く続き、肉を引き裂く音や[編集済]に類似した動物の発声とともに小さくなる。通信途絶*。

この事件の後、財団ヘリコプター飛行小隊が展開され、影響を受けた地域へのナパーム空爆が行われました。 ヘリコプター1機が████████████の特徴を示す鳥や昆虫の大群によって破壊されましたが、作戦は成功し在来の動植物の87％を焼却しました。その後、████-クラスの防護服やM16アサルトライフル、および火炎放射器を装備した地上部隊が派遣され、残っている感染した動植物実例をすべて殺害しました。

実験記録の一部

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SCP-1888-1の様々な出現の目録化

対象: D-67982(男性、28歳、宝石の窃盗で有罪判決を受けた)
SCP-1888-1: 長さ0.5m、深さ0.2mのチェストで、精密にカットされた宝石が数100個入っており、推定価格は957万ドルである。

対象: D-66712(女性、77歳、以前は絵画の収集家)
SCP-1888-1: レオナルド・ダ・ヴィンチのサイン入りの老人の絵。朽ちる前の遺物を調査した結果、ダ・ヴィンチの作品と同時期の日付が示され、複数の美術専門家から提出された遺物の目視記録では贋作の兆候は見られなかった。このようなダ・ヴィンチの絵画は存在しないことが判明している。

対象: D-67778(男性、55歳、以前は投資銀行員)
SCP-1888-1: 100ドル単位で1000万ドルが入った大きなスーツケース。すべての紙幣のシリアルナンバーはアメリカ造幣局が製造した実際の紙幣との相互参照に成功したが、一部はすでに流通している紙幣と重複しているように見えた。

対象: ██████████博士(男性、48歳、原子核物理学博士号)
SCP-1888-1: 小型の冷核融合炉。サイト外での分析のために分解しようとした結果、直ちにSCP-1888-2に壊変した。

対象: D-66992(女性、19歳、熱狂的なミニチュア収集家だったことが知られている)
SCP-1888-1: テレビ番組[編集済]に登場するキャラクター████の全長約12cmの純プラチナモデル。

対象: ████博士(男性、29歳、以前はSCP-███の実験を行っている研究チームに所属していた。)
SCP-1888-1: [データ削除済]

SCP-1888-2に感染した地面への曝露の影響の目録化

対象: 1輪のTulipa gesneriana(チューリップ)
手順: SCP-1888-2に感染した土壌入りの小鉢に対象を移植した。
結果: 対象は最初の72時間以内に変化は示さなかった。72時間後に採取したサンプルでは、茎、葉、および根の構造が著しく硬く耐性が増していたことが確認された。100時間後には、棘が茎、葉、および花の上に成長することが観察された。これらの棘に刺されたヒト組織には結果として永続的な損傷はなかったが、Paraponera clavata(サシハリアリ)に噛まれた場合と同様の炎症と痛みをもたらすこととなった。120時間後、棘の毒への曝露はDクラス職員を含む哺乳類の被験体の90％が死に至ることを証明した。154時間後に、対象は急速な植物の動きを示し、その葉は巻きひげのような形に伸び、感染していない動物相を攻撃しようとした。この時点で対象は終了された。

対象: 雄のrattus norvegicus(ドブネズミ)
手順: SCP-1888-2に感染した土壌で覆われたテラリウムで収容されている。定期的に餌と水を与えられている。
結果: 対象は最初の48時間以内には変化を示さなかった。48時間後を基準として、対象の攻撃的な傾向が強まった。60時間後には、対象は自身の安全を考慮せず感染していない動物を攻撃するようになった。対象はおよそ100時間を基準として、より鋭い歯、剃刀のような鋭さの尾、より大きくより鋭い爪、および増加した強度および敏捷性などといった物理的な変異を表示し始めた。この時点で、テラリウムは収容を維持するために炭素鋼合金で強化された。148時間で、対象は鼻孔から排出された酸の一種の使用することで収容違反を起こした(物質の分析では[編集済]の存在が示唆された)。対象は死傷者が出る前に終了された。

対象: D-66010(男性、49歳)
手順: 床がSCP-1888-2に感染した土壌で覆われたサイト内に建てられた独房に収容されている。定期的に食料と水が与えられている。
結果: 効果は前回の実験と同様であった。58時間時点で、対象は全ての高度な推論能力とともに、口頭でのコミュニケーション能力を失った。100時間後を基準として観察された突然変異には、体の脆弱な部分を保護するために硬化した甲羅、指とつま先で発達したかぎ爪、そして██████があった。強化されたセキュリティ対策にもかかわらず、対象は161時間後に収容違反し、7名の死傷者を出した後にアサルトライフルで終了された。対象は死亡する前におよそ956発の弾丸を受けながらも生存した。対象は死後さらに1名の死者を出した。

備考: 死後であっても、変異体の体液との接触は強く推奨されない。

インシデントレポート1888-A

+ レポートを閲覧する

0█/██/██、掘削レーダーを用いた試験により、SCP-1888の主要構造物の近くにいくつかの地下室があることが明らかになりました。そのうちの1つを発掘する許可が、このサイトの元研究主任である████博士に与えられました。0█/██/██の午前1時12分に地下室を透過した時点で、局所的な██████ ██████ -クラスイベントが検知され、サイト内の職員全員が即死しました。その後もイベントの影響は広がり続け、ピラミッドから10.3km離れた地点でも[編集済]が観測されました。O5-█は緊急手順アグニデルタ(██メガトンの██████塩蔵熱核融合装置の配備)の使用を許可しましたが、手順が実行される前にイベントは突然停止しました。しかしSCP-1888周辺の感染域は結果として拡大しており、新たな感染域を抑えるためにさらなる撲滅手順が行使されました。影響を受けた地域で捕獲されたすべての人間はヒステリックになり、絶えずIcthyeiaghaという言葉を叫ぶようになりましたが、約48時間後には通常状態に戻るまでになりました。対象がこの期間に保持していた唯一の記憶は、Icthyeiaghaという言葉とSCP-1888に対する強烈な恐怖でした。これらの効果はクラスA記憶処理を施すことで減少しました。

施設1888の掘削のためのすべてさらなる要求は、ここに却下されます。- ██████博士

- 影響を受けた地域が徐々に縮小していることを考えると、これはピラミッドの外にある宝をこれ以上奪ったり、再び掘り返そうとしたりしなければ、それほど問題を引き起こさないはずです。分類をSafeに変更する許可を要求します。 - ██████博士

- 承認した - O5-█

タグ: 生物災害 建造物 伝染性 敵対的 場所 捕食 safe scp テレパシー

SCP-1888 - Terraforming Temple
著者: Guilliman
作成日(EN): 2012/6/8
翻訳時rev.: 23(2019/12/19)

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