SCP-XXXX-JP 逢えて嬉しいよ

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アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは四方にカメラを設置した3×3×4mの収容室中央に安置してください。SCP-XXXX-JPの開閉はDクラスと重火器により武装した機動部隊員2名で行ってください。錯乱状態に陥った対象が攻撃的だった場合、対象を終了する事が許可されます。

説明: SCP-XXXX-JPは金属製と推測される1枚の扉です。SCP-XXXX-JPを構成している物質の特定はSCP-XXXX-JPの有している異常な破壊耐性により判明していません。SCP-XXXX-JPは、定期巡回中の潜伏エージェントが、扉の開閉に異常に怯えている人物を発見し、該当人物に対してインタビューを行った際に、認識災害効果が該当人物より検出され、該当人物が最も怯えていたSCP-XXXX-JPが同様の認識災害効果を有していると推測されたことによって確保、収容されました。SCP-XXXX-JPは回収後に置かれた収容室に自立しており、背面と正面は全く同じ構造です。

任意の対象(以下SCP-XXXX-JP-1)がSCP-XXXX-JPを開くと、内部からSCP-XXXX-JP-1に外見が酷似した存在(以下SCP-XXXX-JP-2)が歓呼の声を上げながら、SCP-XXXX-JP外部へと走ってきます。SCP-XXXX-JP-2を視認したSCP-XXXX-JP-1は、激しい恐怖心に襲われ、扉を閉めます。また、この状態のSCP-XXXX-JP-1は扉を閉めるという行動が最優先になる為、SCP-XXXX-JP-1に武器を所持させても、SCP-XXXX-JP-1は武器による攻撃よりも閉扉を優先させます。SCP-XXXX-JP-1以外の人物にはSCP-XXXX-JP-2を認識する事は出来ません。

SCP-XXXX-JP-1はSCP-XXXX-JPの閉扉前に殺害しても動き出し、扉を閉めます。SCP-XXXX-JP-1の四肢を破壊しても、この行動を妨害する事は出来ません。SCP-XXXX-JP内部に侵入する試みはSCP-XXXX-JP-1によって妨害されています。現在も成功していません。

SCP-XXXX-JP-1以外の人物は、SCP-XXXX-JP内部を「何処までも続いている草原の世界」と認識します。このように認識する理由は一種の認識災害によるものと推測されています。また、SCP-XXXX-JP内部に侵入したあらゆる通信機器は侵入後、即座にその効果を喪失します。効果を喪失した通信機器はSCP-XXXX-JP外部に取り出された後も効果は回復しません。 SCP-XXXX-JP-1のSCP-XXXX-JP内部に関する証言は様々ですが、多くのSCP-XXXX-JP-1によってSCP-XXXX-JP内部は「この世のものとは思えない程恐ろしい場所」と表現されます。

SCP-XXXX-JP-1はSCP-XXXX-JP内部を「何処までも続いている草原の世界」と認識しますが、同時に内部を覗いた該当人物以外の人物は扉の先の景色を同じように認識できない為、SCP-XXXX-JPの及ぼす認識災害は1名のみを対象とした認識災害ではないかと推測されます。

SCP-XXXX-JP-2が此方へ接近するのを視認したSCP-XXXX-JP-1は多くの場合、職務の継続が不可能になるほど錯乱し、記憶処理による改善も見られなかった事から解雇または隔離治療が施されましたが、現在も症状が完治したSCP-XXXX-JP-1は存在していません。症状が完治したSCP-XXXX-JP-1には、人が変わったかのように異常な行動が多くなる傾向にあります。その為、完治したSCP-XXXX-JP-1が容認できない行為を起こそうとした場合、無許可での終了が容認されます。

SCP-XXXX-JP-2が発する声は多くの場合ノイズが走りSCP-XXXX-JP-1以外に聞き取ることは出来ませんが、喜怒哀楽の感情を読み取ることは可能です。また、多くの場合SCP-XXXX-JP-2は喜もしくは怒の感情を表します。

実験記録███-日付20██/██/██

対象: SCP-XXXX-JP

実施方法: 2名のDクラス職員にSCP-XXXX-JPの開閉を行わせる。

結果: D-XXXX1はSCP-XXXX-JPの開扉から10秒後にSCP-XXXX-JP-2を目撃しました。D-XXXX1は約30秒程度、SCP-XXXX-JP-2に「お前は誰だ」「なぜ俺と同じ見た目をしている」「【不適切な罵倒】!」などと発した後、叫び声を上げ、すぐにSCP-XXXX-JPの閉扉を行いました。

分析: D-XXXX1はSCP-XXXX-JPの閉扉後、会話が不可能な状態に陥りました。記憶処理と隔離室でのカウンセリングを繰り返し、現在は軽度の錯乱状態となっています。D-XXXX1は実験後、扉の開閉によって重度の錯乱状態に陥るようになりました。

追記: 同伴したD-XXXX2はSCP-XXXX-JP内部景色を認識する事が出来ていませんでしたが、扉の向こうから笑うような楽しげなD-XXXX1に似た声を聞いたと発言しています。

実験記録███-日付20██/██/██

対象: SCP-XXXX-JP

実施方法: D-XXXX1にSCP-XXXX-JPの開扉を行わせる。その後、D-XXXX1を鋼鉄製の鎖を用いて椅子に拘束しSCP-XXXX-JPを閉扉できない状態にする。

結果: SCP-XXXX-JP-1はSCP-XXXX-JPの開扉から30秒後にSCP-XXXX-JP-2を目撃しました。SCP-XXXX-JP-1は約5分程度、罵倒や質問を繰り返していましたが、返答を得ることは出来ませんでした。SCP-XXXX-JP-2はSCP-XXXX-JP外部へ到達してからSCP-XXXX-JP-1を引き摺って、SCP-XXXX-JP内部へと戻りました。扉内部からは怒号や罵声が続けて聞こえてきましたが、約10分後には落ち着いた様子のSCP-XXXX-JP-1が何事も無かったかのようにSCP-XXXX-JP外部へと戻りました。

分析: SCP-XXXX-JP-2がSCP-XXXX-JP-1を引き摺り込んだ理由は不明です。また、SCP-XXXX-JP-1は自身がSCP-XXXX-JP-2に対して罵倒を浴びせていた事や引きずり込まれた後の記憶はを一切保持しておらず、SCP-XXXX-JPから出れてとても嬉しいと言った事を述べています。

最終実験記録-日付20██/██/██

対象: SCP-XXXX-JP-1

実施方法: SCP-XXXX-JPから生還したSCP-XXXX-JP-1に開扉を行わせる。

結果: SCP-XXXX-JP-1はSCP-XXXX-JPの開扉から10秒後にSCP-XXXX-JP-2を目撃しました。SCP-XXXX-JP-1はSCP-XXXX-JP-2からの罵倒を受けると嘲笑うような笑みを浮かべ、質問を繰り返し、回答を受け取るとすぐにSCP-XXXX-JPの閉扉を行いました。

分析: SCP-XXXX-JP-1がした質問の多くは、SCP-XXXX-JP-2の現在の感情に関する質問でした。この質問を行ったことに対して、SCP-XXXX-JP-1は「SCP-XXXX-JP-2がとても怒っていたが、こちらには怒られる心当たりが無い為、怒っている理由が気になって質問した」と回答しました。

追加収容プロトコル: 錯乱状態のSCP-XXXX-JP-1を収容する隔離室は、室内から扉の開閉が見えない構造にしてください。SCP-XXXX-JP-1が扉の開閉によって、重度の錯乱状態に陥ると、会話が可能な状態になるまで複数回の記憶処理とカウンセリングが必要になります。カウンセリングの際、SCP-XXXX-JP-1に扉についての質問はしないでください。

隔離治療記録███-日付20██/██/██

対象: SCP-XXXX-JP-1

対象へのカウンセリング開始

███医術師: 気分はどうかね。

SCP-XXXX-JP-1: 気分か……気分はいい。ただ…怖い。あの日からずっとヤツが来そうで怖いんだ。

███医術師: ヤツとは。

SCP-XXXX-JP-1: 決まってるだろ?扉の向こうにいたヤツだよ。

███医術師: すまないが、我々の方ではSCP-XXXX-JP-2は確認されてないんだ。SCP-XXXX-JP-2のどこに恐怖したのかね。

SCP-XXXX-JP-1: 何処ってハッキリ言える訳じゃないんだが……自分自身が目の前から走って来たら怖くないか?

███医術師: つまり、SCP-XXXX-JP-2は紛れもなく自分自身だったと?

SCP-XXXX-JP-1: そうだ。少なくとも彼処まで自分にそっくりなヤツを見たことは無い。

███医術師: 成程。SCP-XXXX-JP-2についてはよく分かりました。SCP-XXXX-JPについては何かありませんか?

SCP-XXXX-JP-1: SCP-XXXX-JPってあの扉……扉、今後ろの扉……開かなかったか?

███医術師: この部屋の外には誰もいませんし、鍵は私と、この会話を記録している███博士しか持っていません。気の所為では?

SCP-XXXX-JP-1: いや、今開いたぞ……ヤツがいた。こっちを見てた。扉の向こうにはヤツがいるんだ!畜生!!来たんだ!!早く扉の鍵を閉めてくれ!!

███医術師が扉の確認を行い、席に戻る。

███医術師: SCP-XXXX-JP-1。落ち着いてください。鍵は閉まっています。

SCP-XXXX-JP-1: 嘘だ!なぁ……お前が鍵を持ってるんだろ?それを寄越せ。鍵をかけてヤツがこっちに来ないようにしてやる!!

SCP-XXXX-JP-1が███医術師を殴りつける。

SCP-XXXX-JP-1: なんで扉を開けた!ヤツがずっとこっちを見てる!!ヤツがこっちに向かってきてる!!早く扉を閉めろ!!

███博士が機動部隊員に連絡する。SCP-XXXX-JP-1は継続して███医術師を殴り続けている。

SCP-XXXX-JP-1: 嘘だ!早く閉めてくれ!!早くしろ!!

連絡を受けた、機動部隊員がSCP-XXXX-JP-1を押さえつけ、隔離治療室の奥へ収容した。███医術師には複数の打撲、切り傷等が見られましたが、大事には至りませんでした。

収容されたSCP-XXXX-JP-1は以下の文言を繰り返しています。

SCP-XXXX-JP-1: 扉を開けるな!ヤツが来るだろ!迎えなんかいらないんだ!!

収容されたSCP-XXXX-JP-1は20██年6月██日に症状が改善した為、D-XXXX3として再雇用されました。

タグ: jp safe scp 認識災害


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  1. portal:6022979 (18 Jan 2020 00:22)
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