SCP-XXXX-JP-Aについて後日調査を進めたところ、SCP-XXXX-JP-Aは全員、去年刑事裁判が開廷された███町女子高生誘拐殺人事件の刑事裁判の際に関わりを持った人物である事が判明しました。また、この事が判明したのはSCP-XXXX-JPの最後の開催から約1ヶ月後でした。以下追加情報を青字で示します。
第1回SCP-XXXX-JP
SCP-XXXX-JP-A: 沢田 吾郎(70)
概要: 男性。███裁判所への勤務経験が有。今年に定年退職。███町女子高生誘拐殺人事件の刑事裁判にて裁判長を担当した。
第2回SCP-XXXX-JP
SCP-XXXX-JP-A: 川口 佳奈(28)
概要: 女性。███銀行職員。███町女子高生誘拐殺人事件の刑事裁判にて裁判員を担当した。
第3回SCP-XXXX-JP
SCP-XXXX-JP-A: 相澤 朱音(36)
概要: 女性。███大学の数学教師。███町女子高生誘拐殺人事件の刑事裁判にて裁判員を担当した。
第4回SCP-XXXX-JP
SCP-XXXX-JP-A: 砂賀 晟(40)
概要: 男性。███裁判所への勤務経験が有。███町女子高生誘拐殺人事件の刑事裁判にて裁判官を担当した。
第5回SCP-XXXX-JP
SCP-XXXX-JP-A: 東條 智(55)
概要: 男性。███裁判所への勤務経験が有。███町女子高生誘拐殺人事件の刑事裁判にて裁判官を担当した。
第6回SCP-XXXX-JP
SCP-XXXX-JP-A: 片山 宏(42)
概要: 男性。███消防署職員。███町女子高生誘拐殺人事件の刑事裁判にて裁判員を担当した。
第7回SCP-XXXX-JP
SCP-XXXX-JP-A: 破良 心(21)
概要: 女性。フリーター。███町女子高生誘拐殺人事件の刑事裁判にて裁判員を担当した。
第8回SCP-XXXX-JP
SCP-XXXX-JP-A: 峯田 優(50)
概要: 男性。███商務勤務経験が有。宝くじに当選したのを期に退職。███町女子高生誘拐殺人事件の刑事裁判にて裁判員を担当した。
第9回SCP-XXXX-JP
SCP-XXXX-JP-A: 佐藤 萌加(25)
概要: 女性。███高校の理科教師。███町女子高生誘拐殺人事件の被害者の姉。刑事裁判にて検察側証人を担当した。
第10回SCP-XXXX-JP
SCP-XXXX-JP-A: 高橋 慧斗(44)
概要: 男性。検察官。███町女子高生誘拐殺人事件の刑事裁判にて検察官を担当した。
以下は財団職員が███町の警察署や交番に対して行った事情聴取を統合し、調べた███町女子高生誘拐殺人事件の際の時系列を並べたものです。
日付: 2016/██/██~██/██の3日間。
場所: ███町のマンションの路地裏。
[13時頃]: 黒い服装をした男性が███町のマンションの路地裏にて不審な動きをする。
[13時半頃]: 男性が路地裏から出る。
[15時半頃]: 男性が路地裏に帰ってくる。この際缶コーヒーとコンビニおにぎり3つを手に持っていた。男性は路地裏の地面に座りそれらを飲み食いしていた。
[16時頃]: 男性が路地裏の近くの道路を見回る。
[17時頃]: 男性が道路を通った女子高生を路地裏に連れ込む。女子高生は男性に捕まえられた後に気絶。
[17時半頃]: 男性は気絶した女子高生を抱えてマンションの自室に戻る。
[18時半頃]: 女子高生の家族から「娘が中々帰って来ない」との通報が入る。
[19時頃]: 警察が捜索を開始する。
[20時半頃]: 男性の自室から甲高い悲鳴が聞こえる。その後1時間に渡り男性の声と女子高生の話し声が聞こえる。
[21時半頃]: 男性の自室から声が消える。
[23時頃]: 男性が外出する。女子高生の姿は見当たらなかった。1時間後に帰宅。
<翌日>
[3時頃]: 男性が外出する。女子高生の姿は見当たらなかった。2時間後に帰宅。
[6時頃]: 女子高生の声がし始める。
[9時半頃]: 男性が外出する。女子高生の姿は見当たらなかった。ペットボトル緑茶2本とコンビニおにぎり4つを持ち3時間後に帰宅。
[14時半頃]: 時折男性の自室から女子高生の「やめて!」といった声が聞こえ始める。
<翌日>
[8時頃]: 女子高生と男性の話し声が聞こえ始める。
[9時半頃]: 男性が外出する。女子高生の姿は見当たらなかった。ペットボトル緑茶2本とコンビニおにぎり4つを持ち3時間後に帰宅。
[15時頃]: 甲高い悲鳴が聞こえ始める。
[15時半頃]: 男性の自室から発砲音が聞こえる。女子高生の悲鳴が止まる。
[17時頃]: 男性が外出する。女子高生の姿は見当たらなかった。
███町女子高生誘拐殺人事件の犯人である██ ██氏は逮捕前、SCP-XXXX-JPの様な「マグロ解体ショー」を行っていた事が分かりました。
追記.2019/12/██: 2019/12/██、███町にてSCP-XXXX-JPにて購入したマグロを現在まで冷凍保存している40代の女性が発見されました。以下はその女性(以下SCP-XXXX-JP-B)と地域を管轄する保健所に扮した██研究員とのインタビュー記録です。
日付: 2019/12/██
対象: SCP-XXXX-JP-B
インタビュアー: ██研究員
<録音開始>
██研究員: 11月に開催されたマグロショーにて売られたマグロなんですが、品質に問題があることが判明したので回収しに来ました。
SCP-XXXX-JP-B: そうなんですか?安かったから結構買ってしまって、でも食べきれなくて残ってるんですよ。かなり美味しいんですが、さすがにあの量は食べることが出来ませんでした。
██研究員: 確かにどこかで1g1円だって聞きました。
SCP-XXXX-JP-B: そうですよねぇ。本マグロにしてはちょっと安すぎですよね。
██研究員: そういえば解体ショーもあったんですよね?
SCP-XXXX-JP-B: ありました!あれはあれですごい迫力でしたよ。さすがプロ!って感じでしたね。
██研究員: そうですか。では、マグロを回収してもよろしいでしょうか?
SCP-XXXX-JP-B: 全然全部貰ってもらっても大丈夫ですよ!
██研究員: 御協力ありがとうございます。
<録音終了>
終了報告書: SCP-XXXX-JP-Bからマグロ200gが提供された。提供されたマグロは後日実験目的で使用予定。
インタビューの翌日、SCP-XXXX-JP-Bから提供されたマグロ200gを使用した実験が行われました。以下はその記録です。
実験: マグロのDNA鑑定。
結果: マグロからは第6回SCP-XXXX-JPの被害者の片山宏のDNAが検出された。
実験: マグロの摂食実験。
結果: 通常のマグロと同じ味がした。
実験: マグロの成分調査。
結果: 通常のマグロと同様の成分を持っていたが、水銀濃度が通常のマグロより低くなっていた。これはマグロの原材料が人間であることを示唆していると思われる。
補遺XXXX-JP.逮捕経緯: 第10回SCP-XXXX-JPの後、SCP-XXXX-JP-1は財団により捕獲され、警察により逮捕されました。SCP-XXXX-JP-Aが███町女子高生誘拐殺人事件の刑事裁判に関わった人物であることが明らかになった際、財団に所属する██博士が当該事件の刑事裁判にて裁判員を務めていたことが分かりました。これにより第11回目においてのSCP-XXXX-JP-Aは██博士になり、SCP-XXXX-JPの開催は終了すると予測した財団は、██博士を財団で保護し、██博士の前に現れると考えられるSCP-XXXX-JP-1を捕獲する作戦を実行しました。以下はその際の映像記録です。
日付: 2019/11/██
作戦概要: 特別に用意された個室にて██博士を配置し、個室内を研究員3名に監視させる。SCP-XXXX-JP-1が出現次第、研究員が任意のタイミングで指示を出し、Dクラス職員5名により捕獲させる。捕獲した後縛り付け、███町の警察への引渡しを行う。
(魚屋の格好で包丁を持ったSCP-XXXX-JP-1が不明な手段で財団に侵入。██博士の個室に入る。)
SCP-XXXX-JP-1: やぁ、お兄さん。
██博士: (小声で)来たか…。
SCP-XXXX-JP-1: 俺は君を殺す為に来た。君で最後なんだ。
██博士: …殺す?ははっ、やれるもんならやれよ。
SCP-XXXX-JP-1: おっと、随分強気だな。まぁ殺す前に、私の話でも聞かんかね。
██博士: 話?
SCP-XXXX-JP-1: 君は███町女子高生誘拐殺人事件ってのを知ってるか?
██博士: それがどうした。
SCP-XXXX-JP-1: それで逮捕された██ ██は犯人なんかじゃない。
██博士: 何を言っている…?
SCP-XXXX-JP-1: 俺は何故██ ██が逮捕されたのか、どのような根拠があったかなんて分からない。だが、あいつは犯人じゃないんだ。
██博士: じゃあ真犯人を知っているというのか…?
SCP-XXXX-JP-1: そんなのは知らないさ。だけど██ ██にはアリバイがあった。
██博士: アリバイ…?
SCP-XXXX-JP-1: ██ ██は事件の間、ずっと俺と海外旅行に行ってたんだ。なのに警察は██ ██を犯人と決めつけた。監視カメラにだって真犯人は映っていたのに。そんなのを知らないように警察はあいつに罪を擦り付けたんだ。理由は分からない。だけどあいつと弁護士は負けたんだ。嘘を吐いている奴らに。俺はそれが許せなかった。だからあいつを陥れた奴らに復讐を誓ったんだ。
██博士: 復讐だと…?
SCP-XXXX-JP-1: ああ、そうだよ。あの刑事裁判に関わった奴らを片っ端から始末してんだよ。それの最後がお前だ。
██博士: お前のその考え、くだらない。
SCP-XXXX-JP-1: そうかい。まぁいいや。じゃあ上手く捌いてあげるね。さようなら!
(SCP-XXXX-JP-1が██博士に向かい包丁を振り下ろそうとする。)
[ブザー音]
SCP-XXXX-JP-1: …なんだ?
(途端、Dクラス職員5名がSCP-XXXX-JP-1を取り押さえる。Dクラス職員3名が負傷したが無事捕獲に成功。)
SCP-XXXX-JP-1: なっ、なんだよこれ!
██博士: 残念だったな、SCP-XXXX-JP-1。お前はこれから自分のした事を悔やむ日々を送り続けるんだ!
終了報告書: 作戦当日にSCP-XXXX-JP-1は警察により逮捕され、後日死刑判決が下されました。
ここだけ考慮したら、異常なのは解体ショーではなく失踪事件の方なので、ナンバリングは失踪事件につけるべきだとおもいます。
https://www.nichibenren.or.jp/ja/citizen_judge/about/qa.html#A02
上のリンクは日本弁護士連合会のリンクです。ここを見ると
とあります。多分確率的に言ってこれほど裁判員が出身の町に集まることはないです。
よくテレビとかで見るやつですが、気絶するほどのクロロフィルをかぐとそのまま死ぬといわれています。多分まだ首を絞めた方が気絶はしやすいんじゃないでしょうか(普通に死ぬ可能性も高いですが…)
結局マグロの解体ショーをしている人は誰なんでしょうか?財団が底をちゃんと追及していないため違和感です。
意図がよくわかりませんでした。
読む側の視点からして(まあこの失踪者とマグロに関係があるんだろうな)というのがすぐに思い至るので、中名kそこにたどり着かない財団が無能に見えます。「じつは○○だったんだ!」という構成をやめればここはたぶん解決できるでしょう。「財団が早い段階で異常性に気が付いた」or「反ミーム要素マシマシにして全然気が付かない」の方が収まりがよくなると思います。現状ではバックストーリーをしっかりやりすぎて、それゆえ「そんなに関係がはっきりわかってるならなんで財団は気が付けなかったんだ」という感じになっています。
批評ありがとうございます。
すいません。解体ショーにて失踪事件が起きている感じであり直接の原因は解体ショーとしているのでナンバリングは変えないようにします。
県単位に変更しました。
首を叩いて気絶させたことにしました。
明記するようにしました。(つもり)
分かるように修正しました。(つもり)
気づいた感じにしました。
表記において気になった点
SCP-XXX-JP-Aのリストより
SCP-XXXX-JP-Aと出てきますが2つ目は概要だけとしたほうがすっきりします
内容について
1.異常性が無理やりでないか?
犯人の██氏が逮捕前にマグロの解体ショーをやっていた事実だけでは弱いですね、スポイラーにある「主催者は██氏の逮捕に不満を持っている」という所に触れた上で掘り下げた結果「このような事件が起こった」という風につながる気がするのですがどうでしょうか?
人をマグロに変えるという点についてですが、逮捕について不満を持っていた主催者側がその特異性を持っており、SCP-XXXX-JP-Aを解体した側の人間はあくまでも「普通にマグロを解体していた」という事であれば先に上げた主催者について掘り下げる事にも繋がり、危惧している異常性が無理やりでないかという不安にも十分に応えられるはずです。
2.財団が無能になってないか?
確かに今の状態では財団は無能という印象しか拭えません、インタビュー記録の中で
という表現がありますが、この値段で提供されたという事は噂として広まりやすい内容ですので広がった結果として財団の耳に入る、もしくは噂を聞いた住人によるSNSへの投稿を財団が発見して調査したという形であれば無能さは解消されると思います
3.財団にとって都合が良くないか
これについては何らかのカバーストーリーが必要になると思います、今の記事ですと「冷凍していたけど食べきれないからそれをあげますよ」という好意で回収出来ていますが
地域を管轄する保健所と名乗り「品質に問題があることが判明した」とカバーストーリーを展開して回収できるはずです。
4.終わり方が唐突でないか?
確かにこの点は否めません、補遺成分調査の結果として水銀濃度が異常に高いという事が述べられていますが、この濃度に関わる要素を掘り下げた旨が欲しいですね。
5.削除通知を受けないか?
最初だけ読むと「なんで裁判所への勤務経験がある人物が多いのか?」と疑問を与えさせて、認証を挟んでなぜに答えるという構成は好きです。
ただ、この記事を読んで自分が投げるVoteについてはっきりと言えませんが現状の記事では勢いが無くただ平坦な道のようだという風に感じます。
最後にARAGAMIakitさんが挙げた心配な点に対する自分の返答を持って批評とさせていただきます。
批評ありがとうございます。
概要だけにしました。
掘り下げてみました。
言われたように修正しようと思います。
保健所の方に差し替えました。
終わり方を変えました。
サンドボックス3オペレーターです。
下書きは既に投稿されているようなので、この下書きのステータスを「批評終了」にしました。もし投稿済み記事の改稿案である場合、お手数ですが、ジャンルタグ「既存記事改稿」を設定した上でステータスを「批評中」に変えていただくようお願いします。