SCP-1897-JP 鼓舞と怒号 改稿後

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アイテム番号: SCP-1897-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1897-JPはサイト-21に設置されている防音機能つきのロッカーにマイクと共に収容されています。ロッカーの前には常に警備員2人を配置し、何らかの異常があった場合、セキュリティクリアランスレベル3以上の職員に報告してください。

説明: SCP-1897-JPは███ ██のロゴが入ったCDプレーヤーです。プレーヤーの中には未知の金属でできたディスクが入っており、ディスクの表面には日本語で「さばきを いれろ」と書かれています。また、通常のCDプレーヤーと違い音量調節機能が無く、このディスクを外すことが出来ない様になっています。

SCP-1897-JPの異常性は人間がSCP-1897-JPの再生スイッチを押した時に表れます(以降スイッチを押した人物をSCP-1897-JP-1とする)。SCP-1897-JP-1が再生スイッチを押した時、SCP-1897-JPは最初の1分間、SCP-1897-JP-1が好んでいる曲を流しますが、その曲はマイクやビデオを通した時を除き本人以外には聞こえないことがわかっています。1分間曲を流した後、SCP-1897-JPはSCP-1897-JP-1を激しく罵倒し始めます。この声はSCP-1897-JP-1以外にも聞くことができ、声色はSCP-1897-JP-1の友達、恋人、配偶者、祖父母、両親、兄弟など、過去にSCP-1897-JP-1と深く関わってきた人物の声になります。この罵倒を聞いたSCP-1897-JP-1の中には酷く苦悶し、5~██分で気絶してしまうものもいます。

実験1897-JP-1: 201█/1█/██ 複数の職員にSCP-1897-JPの再生スイッチを押させ、どのような結果になるのかを実験しました。以下はその報告書です。

実験記録1897-JP-1

対象: D-18971
流れた曲: SCP-1897-JPからビートルズの「████」が流れた。D-18971は非常に機嫌が良さそうだった。
罵言の内容: 「お前はただ弟の有難い生き血を吸って生きてきただけなのに、何なんだこのザマは!人を█人殺してきて、今よく分からないような施設に保護されてるだと?お前はどれだけ俺達に迷惑をかければ済むんだ!お前なんて、産まなきゃ良かったって、お母さんも嘆いてるぞ。」
声の主: D-18971の父親。
結果: 罵言終了後、D-18971は酷く苦悶し始める。15分間の苦悶の後、D-18971は「ごめんなさい」と言い残し傍に居た職員の銃を奪い拳銃自殺した。

対象: D-18972
流れた曲: SCP-1897-JPから尾崎豊の「██████」が流れた。D-18972は何か懐かしげな顔をしていた。
罵言の内容: 「君は小さい頃は確かに天才だったんだよ。だけどその才能を、こんな事に使ってよかったの?誰も笑わない、誰も幸せになれない。私にしたことを、しっかり反省して。そしてこれからは、誰もがハッピーエンドを迎えられるように導いてあげてね。ちょっと遅くなったけど、さようなら。また、どこかで。」
声の主: D-18972が█年前に殺害した幼馴染。
結果: D-18972は突如泣き出したが、苦悶することは無かった。D-18972は「俺はお前に、██に、なんてことをしてしまったのだ…」と言い収容室を出た。
その██日後D-18972はSCP-███-JP収容の為に自ら命を落とした。
付記: 今回は、罵言の内容が和らいでいた。もしかするとSCP-1897-JPは人によって罵言の吐き方を変えるのかもしれない。また、この時声の主は既にこの世に存在しない人物だった。このことからSCP-1897-JPは罵言の際、現世界に存在しない人間の声も使用出来るようだ。

対象: D-18973
流れた曲: SCP-1897-JPからアリアナ・グランデの「███ ███」が流れた。D-18973の表情は落ち着いていた。
罵言の内容: [大量の卑罵語を含むため編集済]
声の主: 主はD-18973の親友だった男性だったが、背後で10人程違う声も聞こえた。どの声もD-18973を罵倒していた。
結果: D-18973は依然として落ち着いていた。D-18973は罵倒が終了してから█時間の間その場に胡座をかいて座っていた。

対象: D-18974
流れた曲: SCP-1897-JPから曲が流れることは無かった。本来曲が流れる筈の1分間、SCP-1897-JPは一切の動作をしなかった。
罵言の内容: [データ削除済]。
声の主: [データ削除済]。
結果: D-18974は███dBの音量で██分間発狂し続けた。その後D-18974はその場に倒れ込んだ。その時にはD-18974は既に息絶えていた。
█時間後D-18974の死体解剖を実施した所、声帯・肝臓の破裂、膵臓の腐敗、血尿、███の消失が見られた。
付記: SCP-1897-JPから曲が流れなかった初の例となった。D-18974についてもう少し深く調べる必要がありそうだ。

対象: D-18975
流れた曲: SCP-1897-JPから長渕剛の「███」が流れた。D-18975は目を瞑りながら聴いていた。
罵言の内容: 「お前が財団職員に就いてから█年が経つが、お前はこれといって何か貢献したのか?お前はまるで財団の目的すらも忘れた様にすぐに逃げる。お前は正直言って不必要だ。お前の低い志のせいで一体何人のフィールドエージェントが命を落としたことか。お前の立場を自覚しているのか?それでも財団職員なのか?もう一度自分で問うてみるんだ。そして考え直せ。俺はお前の実力を知っている。だからこそ言ってるんだ。D-18975、お前なら出来る1。信じてるぞ。」
声の主: D-18975とかつて同じ場所に収監されていたD-5628
結果: D-18975は「分かった。」と一言残し立ち去って言った。
その15日後、D-18975はSCP-███の収容に成功したが、その途中で命を落とした。

20██/12/██: 実験1897-JP-1後、SCP-1897-JPが発する罵言に何らかの影響を受けたと思われる職員が、SCPの収容等に成功し、命を落とすといった事例が発生しました。この件を踏まえ、現在SCP-1897-JPの有用性について後日会議を行う予定です。

<インタビュー1897-JP>: 2020/01/██ 「マイク」と書かれたスイッチを押しながらSCP-1897-JPに話しかけると男性の声で返答が返ってくることがわかりました。以下はそれを利用したインタビュー記録です。

インタビューログ1897-JP

対象: SCP-1897-JP

インタビュアー ███博士

<録音開始 14:23:55>

███博士: こんにちは、SCP-1897-JP。

SCP-1897-JP: 誰だお前は。

███博士: 私は███です。今回はあなたのことについて聞きに来ました。

SCP-1897-JP: 下らんな。

███博士: まぁ、そうかっかしないで下さい。

SCP-1897-JP: まぁいい。分かった。聞きたいことってのはなんだ?

███博士: 別にそんなに難しい質問じゃありません。あなたは何故他の人に対して罵倒をするのですか?

SCP-1897-JP: それはあいつらが悪い奴らだからに決まってるだろ。

███博士: つまり、今まで再生スイッチを押してきた人達は全員"悪い奴ら"と言いたいのですか?

SCP-1897-JP: ああ、そうだ。

███博士: 私は、少し違うと思います。確かにD職員は悪いことをして送られてきた人達ですが、本当に悪い奴らではありません。

SCP-1897-JP: 俺は人間そのものが、"悪"で出来ていると考えている。本当の"善"で出来ている人間なんていない。勿論、お前もな。

███博士: 私も、"悪い奴"なんですか?

SCP-1897-JP: ああ、そうだ。お前も悪で満ち溢れている。他の人間と同じだ。

███博士: 人聞きが悪いですね。

SCP-1897-JP: でもお前は"自分は一度も邪道に走ったことは無い"とは言いきれないだろう?それに他の人間だって皆そうだ。心配はしなくていい。お前のような悪は、そこらじゅうにうじゃうじゃ湧いている。

███博士: 初めてですよ。こんなにも"悪い"なんて言われたのは。

SCP-1897-JP: でもそれが人間である以上、仕方が無い事ではあるのだ。別に何も恥じる必要は無いんだぞ。

███博士: 別に恥じらってはいません。ただ少し躊躇いを感じています。

SCP-1897-JP: 何に躊躇いを感じるんだ?

███博士: 私は今まで"財団職員"や"博士"として様々な仕事を行ってきましたが、ここまで"悪"を突きつけられると"自分のしていることは本当に正しいことなのか"と思ってしまったんです。

SCP-1897-JP: (少しの間を開けて)私は"人間自体"に悪があると思っているが、"人間のすること"に悪があるとは思っていない。俺はお前のことを知っているが、別に悪いことをしているとは思わないな。

███博士: (10秒考え込んで)そうですか。それは良かったです。

(その後1分間返事なし)

SCP-1897-JP: "悪"って、本当は何なのか。裁きの鉄槌を下している俺にも、本当の答えは分からないのだ。

███博士: 正直言って私にも確実な答えは分かりません。ただ、私は"他人や他のものを困らせる行為をすること"だと自分で思っています。

SCP-1897-JP: …そうか。お前の中の"悪"は他人視点なんだな。

███博士: それはどうか分からないですけど。

SCP-1897-JP: (数秒返事なし)もしかすると俺が、罪を犯していたのかもしれないな。

███博士: というと?

SCP-1897-JP: 俺は自分が思う"悪"に則り、何者でも無い人達に傷を与えていたのかもしれない。要するに"悪"は自分のものでは無く、相手が作るもの…と言いたいのだ。

███博士: そうですか。

SCP-1897-JP: 私はやっと、自分が求めていた答えに辿り着いた。ありがとう、███。感謝する。

███博士: こちらこそ、貴重な話を聞けて幸いです。

SCP-1897-JP: お互い様だな。

<録音終了 14:30:10>


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