SCP-2000-JPコンテスト下書き「文化的失調症」

現在このページの批評は中断しています。

rating: 0+x

アイテム番号: SCP-2000-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-2000-JPはその性質上、サイトへの収容が困難です。SCP-2000-JP-A群、-C群の拡散と社会的影響を最小限に抑えるため、機動部隊わ-K("違いのわかる人たち")は両群に特徴的な言説の発生を常時監視し、必要な介入と記憶処理ならびにSCP-2000-JP改変インシデントの記録を行ってください。201█年以降、財団の誤伝達対応チームお-P("文化人")による、SCP-2000-JP-A群への対抗ミームを含んだ小説やエッセイ、学術書、映画、音楽、演劇の流布が試験的に行われています。SCP-2000-JP-A実例監視の際には、-A実例を発生させる見込みの高い個人や媒体、団体のリストを利用してください。SCP-2000-JP-Bと疑わしい実例に対応する人員は、定期的に財団産業医による心理チェックと財団への忠誠度テストを受けてください。テスト結果の芳しくない人員は追加の講習を受け、SCP-2000-JPの潜在的危険性と財団の現実改変者終了ガイドラインへの理解度を確認した上で業務に戻ってください。現実改変能力や現実改変傾向の判定にあたってはつねに最新のガイドラインを参照してください。

説明: SCP-2000-JPは1970年代以降に日本国内で流行した「一億総██████████████ 」(Ichioku So-[編集済み]) として知られる日本語のミームです。通常、"██████████████"部分に入る言葉にはいくつかのバリエーションが知られていますが、SCP-2000-JPに指定される異常性を発現させうるのは"██████████████"のみであると推定されています。また、SCP-2000-JPを構成する語句それぞれに異常性は確認されていません。

SCP-2000-JPをその完全な形式で含む音声・映像データまたは印刷物はそれぞれがSCP-2000-JP-A実例に指定されます。SCP-2000-JPを含む言説は、財団によるSCP-2000-JPの発見以前からその発生頻度が減少しつつありました。機動部隊わ-Kと誤伝達対応チームお-Pの活動の甲斐あってか、現在SCP-2000-JP-A実例の自然出現はピーク時(1970-90年)の10分の1程度だと推定されています。SCP-2000-JP-A実例の出現がいつ、どこで出現するのか、正確に予測する試みは成功していません。

SCP-2000-JP-A群は曝露者に対し、約30〜40年の潜伏期間ののち進行性の精神影響を発症させると推定されています。SCP-2000-JP-A群への曝露者が発症した場合、曝露者は任意の2つ以上の対象について「似たようなものである」や「区別できない」といった発言を繰り返すようになります。時間経過とともに発言の頻度は増加し、さらに発言の内容も「それらの対象は区別しなくていい」や「区別に値しない」といった形式へと変化します。SCP-2000-JP-A群による症状が時間経過とともに進行すると、曝露者は実際にその対象ないし概念を区別できなくなり、それらは同一のものである、あるいは区別されるべき対象は存在していないという信念を強固に抱くようになります。SCP-2000-JPに関連する精神影響は、クラスA記憶処理によって完治ないし緩和することが可能です。記憶処理後に精神影響が残存した場合でも、一定期間をおいて同程度の記憶処理を繰り返すことで症状の進行を抑えることができます1。通常、SCP-2000-JP-Aの曝露者から他の感染可能な他者への二次感染は発生しないことが解明されています。

SCP-2000-JPがその異常性を大いに発揮するのは、SCP-2000-JPが現実改変者(SCP-2000-JP-Bに指定)に感染し、症状が進行した場合です。強力な現実改変能力を有するSCP-2000-JP-Bは、「似たようなものである」と判断した対象を全く同一なものとして改変します。中程度の能力を有するSCP-2000-JP-Bは、対象をそれらの外見的特徴から区別できなくなる程度に変容させます。現実改変能のごく弱いSCP-2000-JP-Bであっても、多数のSCP-2000-JP-Bがごく短時間の間にSCP-2000-JP-Aまたは他の-B実体の影響下に置かれた場合、極めて高レベルな現実改変者によるものと同程度の規模で同一化改変を発生させうると推測されています(インシデント記録2000-JP-17を参照)。SCP-2000-JP-Bに対しても、通常の曝露者と同様にクラスA記憶処理が有効です2

SCP-2000-JP-A群の誘発する特徴的な言動は、SCP-2000-JP-Bによって発されると他者への感染能をもつようになります(SCP-2000-JP-C群に指定)。SCP-2000-JP-C群は上記の通りいくらかの類型に分けられるため(「似たようなものである」「区別できない」「区別しなくていい」「区別に値しない」)、発生したSCP-2000-JP-C実例群は類型ごとの感染能やミーム的影響の大小を分析するために分類の上、記録されます。
SCP-2000-JP-C群は、SCP-2000-JP-Bによって発声、記述された場合、他の感染可能な他者にSCP-2000-JP-A群と同様の精神影響を引き起こします。二次感染した曝露者もまたSCP-2000-JP-Bであった場合、SCP-2000-JP-A群状の精神影響はさらに拡大する可能性があります。

SCP-2000-JP-C実例群は-A実例群と異なり、潜伏期間のない精神影響の発症を引き起こすことがあります。こうした急性症状が発生する割合は正確には判明していませんが、SCP-2000-JP-C実例曝露事例全体に対する割合からすればごく低いものと考えられています。しかしながら、SCP-2000-JP-C実例群による精神影響の劇症化は、一度発生するとその時間的・空間的近辺で多発的に起きうるようです。

補遺: ██研究員のレポート(抜粋)

次の文章は、SCP-2000-JPのオブジェクトクラス審議中に提出されたレポートの抜粋です。

(…) 理論上予測されている、SCP-2000-JP-B実例群と-C実例群が連鎖的に引き起こすパンデミックの危険性は重く見積もられるべきです。そうでなくとも、SCP-2000-JP-Aが毀損する「何かと何かを区別し、別のものは区別しない」という人間の精神活動は、あらゆる文化的営為の基礎でもあります。難しく考える必要はありません。もし自他の区別がつかなくなったり、この世界からその区別自体がなくなったとしたら、何らかのK-クラスシナリオは避けられないでしょう。(…)

2000/█/█、SCP-2000-JPはKeterに分類されました。

以下は過去に発生したSCP-2000-JP改変インシデントの記録です。

インシデントログ 2000-JP-███

インシデントログ 2000-JP-███

発生: 2020/██/██

対象: SCP-2000-JP-B███(当時のO5-█。当該インシデント後、解任)

状況: 当日のO5評議会の最中、当時日本支部に収容済であった全SCP-JPの一覧と今後SCP指定が検討されているアイテムのリストが各O5に配布されました。SCP-2000-JP-B███はそのリストを手に何らかの発言を行ったとみられます。インシデント2000-JP-███以前、SCP-2000-JP-B███に現実改変能力は確認されていませんでした。

結果: 突如として、サイト-81██の人型収容区画に配置されていた██体のSCP-JPと当時未収容だったSCP-████-██が同一の存在となり、サイト-81██に出現しました。それに伴い、サイト-81██に収容されていた複数のSCP-JPに大規模収容違反が発生しました。収容状態は████時間後に回復されました。改変インシデント2000-JP-███により出現した異常存在はSCP-█████-JPに指定されました。

分析: 同席したO5の証言を総合すると、SCP-2000-JP-B██は以下のような発言を行ったと考えられています。以下の発言はSCP-2000-JP-C群の既知のどの言説類型にも厳密には当てはまらず、非常に穏当であるため、SCP-2000-JPの病態に何らかの変化があったものとみられます。同様に、2000-JP-███以前の多くのインシデントで曝露者が対象を直接・間接的に視認することをトリガーとして改変が生じていたのに対し、今回改変されたSCP-JP各個体そのものは問題なく隔離収容下にあったことも研究者の興味を引いています。改変インシデント2000-JP-███終息後、特別調査チームが組織されました8。当該発言はSCP-2000-JP-C群分析資料に記録されました。


SCP-2000-JP-C実例群分析資料(抜粋)

SCP-2000-JP-B███: 度重なる危機にもかかわらず、日本支部はますますの発展を遂げています。ただ、収容がうまくいっているのはいいのですが、こうも増えますとどれがどれだか間違えてしまいそうですね。





    • _


    コメント投稿フォームへ

    Add a New Comment

    批評コメントTopへ

ERROR

The Enoshima_san's portal does not exist.


エラー: Enoshima_sanのportalページが存在しません。利用ガイドを参照し、portalページを作成してください。


利用ガイド

  1. portal:6004274 ( 09 Jan 2020 14:09 )
layoutsupporter.png
Unless otherwise stated, the content of this page is licensed under Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 License