SCP-XXXX-JP[下書き] 感謝して。

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Safe EuclidSafe

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは物理的な収容が不可能なため、SCP-XXXX-JPの影響が出る土地を財団がすべて買収しています。この土地の周りに、最低でも常にBクラス職員を二名以上配置し、一般市民の一切の立ち入りを禁止して下さい。

説明: SCP-XXXX-JPは、石川県███市██町に在住する人々が受けている異常性を他の地域に人に話し、その後財団が異常性を発見し、SCP-XXXX-JPを収容しました。また、SCP-XXXX-JPに関与した人々には事情聴取後、クラスE記憶処理を行いました。
SCP-XXXX-JPは、石川県███市██町所在の██宅を中心に半径50m 80m 200m 1000m内に影響を及ぼす異常現象です。この範囲は一定の速度で拡大し続けると考えられています。その危険性により、オブジェクトクラスはSafeからEuclidへ格上げされました。 SCP-XXXX-JPの影響範囲内では、人の足元に60°から120°の角が存在し、そこに人が偶発的に足の小指を衝突させる場合に異常現象が発生します。

補遺1: SCP-XXXX-JPの範囲内にて異常現象が発生した場合、当小指の衝突はなく、同じ足の薬指を衝突させます。その際の衝突する力は、本来衝突させるであった小指にかかる負担のおよそ1.5倍から3倍になります。当小指・薬指の足は左右を問いません。その際、被影響者は衝突させること自体には何の違和感も感じません。また、被影響者は当薬指にかかる負担のため、ほぼ全員が軽度から重度の悶絶をします。この異常現象により、財団が確認できているだけでも、累計███名、合計███回の打撲。内、██名の薬指が骨折されました。また、骨が柔らかい乳児に対する異常現象により、その後の人生に薬指の障害を抱えた人もいました。後の財団の実験により、当異常現象は人以外の薬指が存在する全生物に影響されることが判明しました。

+ 被影響者へのインタビュー記録

インタビュアー: エージェント・木本

対象: 被影響者「山下██」氏(以下、山下氏)

付記: 対象は当異常現象により薬指を骨折しました。

<録音開始>

エージェント・木本: ではインタビューを開始します。よろしいですか？

山下氏: 別にいいですけど。

エージェント・木本: ではまず最初の質問です。なぜそのような骨折がおきたのですか？

山下氏: なぜって、誰にでもありません?机の脚の角に薬指ぶつけたんですよ。それもけっこう強めに。あれ痛かったな～……(同情を誘う様に)

エージェント・木本: 私はそのようなこと起きたことがありませんよ。小指ならありますけど。

山下氏: え⁉ないんですか？っていうか逆に小指をぶつけるってすごくないですか?自分の周り誰もそんな人いませんよ?

エージェント・木本: そうですか。では次の質問です。いつから薬指をぶつけるようになりましたか?

山下氏: いつからって…知らないですよ。少なくとも自分が生まれたときから当たり前の様にぶつけてましたし、うちの祖母とかからもそんなカンジの話一度も聞いたことありませんよ？

エージェント・木本: そうですか。インタビューは以上です。ありがとうございました。

山下氏: あっ、はい。ところでこれって何の質問なんです？

以下、山下氏によるインタビュー内容についての質問が続いたが、特に意味のない内容のため割愛。

<録音終了>

終了報告書: 被影響者は、当影響について一切疑問を抱いておらず、いつからSCP-XXXX-JPが発生したのか不明のままでした。

対象: 被影響者「永島██」氏(以下、永島氏)

付記: 対象は当異常現象の範囲の拡大により新たに影響を受けた一般市民です。

<録音開始>

エージェント・木本: それではインタビューを始めさせていただきます。よろしくお願いします。

永島氏: はーい。

エージェント・木本: いつから薬指をぶつけるようになりましたか?

永島氏: 5か月前くらいかな。薬指ぶつけるの痛いよねー。

エージェント・木本: 最近小指をぶつけることはありますか？

永島氏: そういえば最近ないね。その代わり薬指めっちゃぶつけるけど。

エージェント・木本: わかりました。次の質問です。

永島氏: ねぇ。ところでいまお金ある？ちょっと貸してくれればすぐ返すからさ。ね？

この後しばらく永島氏による金銭面での話が続き、こちらの質問に答える素振りを見せないためインタビューをやむを得ず終了。

<録音終了>

終了報告書: SCP-XXXX-JPの範囲の拡大スピードなどが大まかに判明しました。

他にも、新たに影響を受けた一般市民██名にインタビューを続けた結果、SCP-XXXX-JPの範囲の拡大スピードなどが詳細に判明しました。

対象: 有山█氏(以下、有山氏)

付記: 対象は、SCP-XXXX-JPの最終拡大範囲の外側の淵に在住している一般市民です。

<録音開始>

エージェント・木本: それではインタビューを始めます。よろしくお願いします。

有山氏: はい。よろしくお願いします。

エージェント・木本: では最初の質問です。最近足の薬指をどこかにぶつけましたか?

有山氏: いえ？ぶつけてませんが…いったいなぜです？

エージェント・木本: いえ、なんでもないです。では、小指は?

有山氏: あ～。小指ならありますよ。誰でもありませんか？小指ぶつけるの？

エージェント・木本: まぁそうなんですが…

有山氏: 私、それで前小指の爪割っちゃったんです。なので、それ以降ずっと足、特に小指にクリームを塗るようにしてるんです。

エージェント・木本: そうなんですか？

有山氏: はい。結構小指に細心の注意を払ってるんです。

エージェント・木本: なぜそこまでするんですか?

有山氏: 気持ち悪いと思うかもしれませんが、小指ってかわいそうじゃないですか？靴が小さいと一番影響を受けるのは小指だし、いつも角にぶつけるのも小指だし、小指があるからほかの指が守られてるんですよね。薬指さんは特に感謝しないとですね。(微笑みながら言う)

<録音終了>

終了報告書: 対象の小指への想いは異常ででした。対象が異常現象の範囲の外側の淵に在住しているのは偶然ではないと考えられますが、未だに対象と異常現象との関連性は確認できていません。

補遺2: 財団職員がSCP-XXXX-JPの調査中、使用中の通信機、CE-07機が、発信元が不明のメッセージを受信しました。以下はその通信内容です。

アイテムNo. CE-07

受信日時 20██年█月██日　午前██時██分██秒

所持者No. XXXXB-02

ねぇ！君の小指どう？キレイ?
アノコには感心したよねー。
ちゃんと小指の必要性をリカイしてるんだもん。
あんなコに出会えるとは思わんかったよー！
これからもタイセツにした方がいいよー。
隣の子にまたヤツアタリしちゃうから♪

送信者No. 蜷帙?莠皮分逶ｮ

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