現在このページは批評中です。

20██/06/09のインシデント時に回収された写真
アイテム番号: SCP-2564-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-2564-JPが出現し、撮影された場合、撮影者や目撃者に記憶処理が行われます。また、カバーストーリー"不発弾の処理による避難"を流布し、███駅周辺の公共交通機関の運休を行ってください。これらと同時にSCP-2564-JPの画像の回収が行われます。SCP-2564-JPの破片(以下、SCP-2564-JP-1)は回収せず被害拡大を防ぐため無人機による焼却処分を行って下さい。
説明: SCP-2564-JPはガラス質に酷似した物質で構成された虹です。この物質は強化ガラス以上の強度を持っていますが、耐熱性が通常のガラスよりも低いため対象の処理は焼却処理が推奨されます。また、SCP-2564-JPを焼却した場合に発生する物資として、水とケイ素、未知の気体(以下、SCP-2564-JP-2)が挙げられます。
SCP-2564-JPには2種類の状態があり、SCP-2564-JP自体の色彩や形状が観測可能の場合は活性状態とSCP-2564-JPの色彩が地上から観測されていない非活性状態があります。非活性から活性の間はSCP-2564-JPの崩壊と修復を含め最短で12時間、最長で6ヶ月以上とばらつきがあります。SCP-2564-JPは非活性、活性時に関わらず破壊する事は不可能であり、仮に可能であっても周囲にSCP-2564-JP-1を拡散させる可能性があります。
SCP-2564-JPは活性状態には外見としてはっきりした色彩を有し、画像を見せた場合出身国の違いに関わらず7色に見えると回答します1。しかし、虹の色や順番、色の割合は人それぞれ異なることが判明しています。これらは撮影された時刻、天候に関係なく生じます。SCP-2564-JPは██駅の高度500mに存在していますが非活性時には上空付近でも視認することは不可能です。しかし、活性時には輪の幅10m、直径約100mのSCP-2564-JPが発見できます。この時、SCP-2564-JPの色は200m以内であれば薄い灰色、それよりも離れていれば透明に見え地上からはそれぞれの天候の空模様として見えます。
出現は天候に関わらず不定期であり、時間帯として午前または午後4時から6時にかけて███駅上空にSCP-2564-JPが出現します。この時、太陽と██駅が同位置の地点から上空を見上げてもSCP-2564-JPを視認することができます。██駅構内はSCP-2564-JPの真下2に当たる場所であり構内から見上げると灰色のSCP-2564-JP3を確認することができます。周辺一帯が人口密集地であり、██市の交通の要点である為SCP-2564-JPの収容は困難です。
SCP-2564-JPは撮影することによって異常性を発現します。SCP-2564-JPは撮影されると20分で崩壊が始まり、その10分後に地上にSCP-2564-JP-1を拡散させます4。この時のSCP-2564-JP-1は灰色の状態で拡散しますが、これを反射した光が生物の網膜に到達すると灰色から対象の観測したSCP-2564-JPの中で最も色の割合が高いものに変化し、色に応じた感情の欠落が生じます。この対象には撮影者以外の生物、人物も対象となります。これらの異常性の対策は確立されてなく、感情の復元は成功していません。これによる感情の欠落が生じた場合、SCP-2564-JP-1は5分後に消失する事が確認されています。また、SCP-2564-JPは非活性状態から活性状態になる際は外側から色彩では赤に当たる部分から現れ、崩壊する際には内側の紫色に当たる部分から崩れていきます。
全てのSCP-2564-JP-1が消失または処理が行われてから10分以内にSCP-XXX-JPは崩壊した自身を修復しますが、SCP-2564-JP-1が前述した特異性により消失した場合、SCP-XXX-JPは崩壊する前に現れた際よりも██m大きくなった状態で自身を修復します。また、SCP-XXX-JPは必ず██駅の真上にSCP-XXX-JPが位置するように修復されます。
SCP-2564-JPは非活性時にも実体を伴っていますが、鳥類、ヘリコプター等の飛行物がSCP-2564-JPに衝突したことは確認されていません。その理由として、SCP-2564-JPの付近、高度では電子機器などの制御が効きにくい事やその周辺が生育に適していない事が影響していると考えられています。また、物体がSCP-2564-JPを目掛け飛んできた場合には衝突する部分のみ自身の分解を行い、回避する事5が分かっています。この特性を利用し、SCP-2564-JPを継続的に非活性状態にする試みが██博士によって提言されました。しかし、SCP-2564-JPが位置する場所、立地や物体の確保が行いにくい等の問題により却下されました。
SCP-2564-JP-2はSCP-2564-JP-1を焼却した際に発生する気体であり、SCP-XXX-JP-1に対応する感情がある際に吸引するとSCP-2564-JP-1の色に応じた感情の高揚が発生します。しかし、欠落した感情がSCP-2564-JP-2の吸引によって復元される事はありません。
SCP-2564-JP-1の色と欠落した感情の関係性が判明した為、処理に参加した職員に色の聞き取りを行いました。以下がその結果です。
SCP-2564-JPのインシデントから10日後、エージェント・翡翠が自傷行為を行った為カウンセリングを行いました。以下はカウンセリング時の記録です。
カウンセリング終了後、エージェント・翡翠はSCP-2564-JPの感情を復元行う実験に志願し、承認されました。
これ以降の実験は現在凍結されています。エージェント・翡翠がSCP-2564-JPについて感じている事を調べる為に日記を書く事が██博士により提案され、サイト管理者である████博士に承認されました。以下はその日記です。
補遺: SCP-2564-JPによるインシデントから1か月が経ち、再びSCP-2564-JPが現れ、全体的に色彩が濃くなった事と多少の拡大が確認されました。拡大の様子によると、約15███人がSCP-2564-JP-1の異常性により感情が欠落すると日本列島全域で、約750███人が影響を受ければ世界各国でSCP-2564-JPが見られるようになり、崩壊時にSCP-2564-JP-1が降り注ぐ事が予想されています。
- portal:5997051 ( 04 Jan 2020 23:45 )

4つあります。
1 特別収容プロトコルに『SCP-XXX-JPの破片(以下、SCP-XXX-JP)』とありますが、『SCP-XXX-JPの破片(以下、SCP-XXX-JP-1)』が正しいと思われます。
2 SCP-XXX-JP-2は異常性が見受けられない為、番号の割り当ては不要なのではないかと思いました。
3 2つ目の脚注の近くに『SCP-XXX-JP-1は灰色の状態で拡散しますが、生物の網膜に到達すると灰色からSCP-XXX-JPの中で最も色の割合が高いものに変化』とありますが、それぞれ
A 網膜に到達するのは光の為、『これを反射した光が生物の網膜に到達すると』が良いのでは。
B 『色の割合は人それぞれ異なる』という文言から『対象の観測したSCP-XXX-JPの中で』と訂正すると良いかもしれません。
総括するとこんな感じ↓
『SCP-XXX-JP-1は灰色の状態で拡散しますが、これを反射した光が生物の網膜に到達すると灰色から対象の観測したSCP-XXX-JPの中で最も色の割合が高いものに変化』
4 内容は、ゆるやかな絶望! といった印象で、SCPの世界観、作風に合っています。個人的には、非常に悪くありません。エージェント翡翠は何の感情を失ったのだろう。
jalklodonsonさん批評ありがとうございます。
1と3について:
修正しました。
2について:
SCP-XXX-JP-2については吸引した場合、SCP-XXX-JP-1の色によって感情の増幅が起こるという異常性を持っている感じです。なので、D-160000が見たSCP-XXX-JP-1をD-160001が燃やし、発生したSCP-XXX-JP-2を吸引したことによってD-160001が暴力的又は短気になったという感じです。(逆も同じく。)
4について:
ありがとうございます。エージェント・翡翠については殆どの感情を失っています。
画像の追加を行いました。
ファイルページ: 虹
ソース: http://scp-jp-storage.wikidot.com/file:5997051-1-7wcb
ライセンス: CC BY-SA 3.0
タイトル: 虹
Simazucha _yayoi
著作権者:
公開年: 不明
補足: