SCP-XXX-JP 紅吸いの甘露

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは、サイト-81 ██の標準収容ロッカーにて保管されます。
SCP-XXX-JPには6日に一度、防護用手袋を着用したDクラス職員を使用して、O型Rhマイナスの血液200mlを刷毛でSCP-XXX-JP全体に塗布してください。SCP-XXX-JPに複数回接触するのは避け、作業後のDクラス職員にはクラスC記憶処理を施してください。
SCP-XXX-JPを使用して実験を行う場合は、セキュリティクリアランスレベル3以上の職員2人の承認が必要です。SCP-XXX-JP-Aの摂食実験は必ずDクラス職員を使用し、実験終了後は生成したSCP-XXX-JP-Aを全て焼却処分してください。

説明: SCP-XXX-JPは全長30cm、幅6cm、厚さ1.8㎝の木べらです。メーカーロゴの記載は無く、製作元は不明です。遺伝子情報解析の結果、ザクロ(学名:Punica granatum)に由来する材木を削り出して製作されていることがわかっています。

SCP-XXX-JPは全体が使い古されたように黒ずんでおり、洗浄などの手法でこの黒ずみを落とす試みは失敗に終わっています。検査の結果、黒ずみには酸化した血液と同等の成分が多量に含まれていることが判明しました。またこの血液成分をDNA検査すると、血液型がO型Rhマイナスの人間のDNAが少なくとも12人分検出されました。このDNAに該当する人間は、後述のSCP-XXX-JP-Bを除く11人全員が現在失踪中もしくは行方不明者とされています。
物理的な衝撃には通常の耐久性を示しますが、後述の飢餓状態の場合を除いて劣化することはありません。

200ml以上の血液を入れた鍋を火にかけずにSCP-XXX-JPでかき混ぜると、5〜7回ほどかき混ぜた頃から熱源が無いにも関わらず血液が沸騰し始めます。そのまま混ぜ続けることで血液の温度は約100℃まで上昇して煮詰まり、30分ほど経過すると徐々に温度が低下していきます。やがて血液は硬化し、空気に触れる表面部分は結晶化して厚さ0.7mm程度の半透明な被膜が形成されます。
硬化後は軽い衝撃を加えるだけで容易に砕けます。2時間ほど風通しの良い日陰で乾燥させると、いわゆる琥珀糖1のような物体(以下SCP-XXX-JP-A)に変化します。
元の血液には甘味成分を一切加えていないのに、SCP-XXX-JP-Aを摂食した者は総じて「新鮮な血の味の中に仄かな甘みがある」と感じます。SCP-XXX-JP-Aの成分を検査しても、甘味成分に当たるものは一切見受けられません。また、被膜内部で未知の方法にて血液が非常に新鮮な状態で保たれていることがわかりました。通常の血液で起こりうる凝固現象や色調の変化も起こりません。

SCP-XXX-JPには触れた者の思考や記憶を読み取る能力と、対象の思考に直接語りかける能力があります。実際にこのオブジェクトに接した職員やSCP-XXX-JP-Bからは、脳内に直接響く感覚で若い女性の声が聞こえるという報告が多数寄せられています。SCP-XXX-JPの声は殆どが言語の形を取りませんが、笑い声や唸り声など声色の微妙な差で感情を実に豊かに表現します。

SCP-XXX-JPは定期的に使用されない、もしくは血液をSCP-XXX-JPが直接触れる形で摂取できない場合、表面にひび割れが生じるなど極端に早く劣化していきます。6日以上血液を摂取できていないと飢餓状態に陥り、これを解消するために自身に触れたものに対して精神汚染を試みるようになります。精神汚染された人間は、SCP-XXX-JPに口付けたいという衝動に駆られます。口付けられたSCP-XXX-JPは、唇や手など直接的に対象の肌が触れた箇所に極めて細い針状突起を数十本出現させ、█分に渡って吸血を行います。血液を摂取できてない期間と比例して、吸血量も増加することが判明しています。
吸血行為は第三者がSCP-XXX-JPを対象から引き剥がすことで中断することができますが、対象に精神汚染の影響は継続して残ります。これはクラスC記憶処理を行うことで解消可能です。

実験記録XXX-JP-1 - 日付████/█/█

対象: D-XXX-1

実施方法: 鍋にSCP-XXX-JP-Bの血液200mlを入れて、SCP-XXX-JPを使用する

結果: SCP-XXX-JP-Aを問題なく作成可能。D-XXX-1は機嫌の良さそうな鼻歌が聞こえたと報告。

実験記録XXX-JP-2 - 日付████/█/█

対象: D-XXX-2

実施方法: SCP-XXX-JP-Bとは別人のO型Rhマイナスの血液200mlを用いてSCP-XXX-JPを使用する

結果: 問題なく作成可能。D-XXX-2はくすくすと楽しそうな笑い声が聞こえたと報告。

実験記録XXX-JP-3 - 日付████/█/█

対象: D-XXX-3

実施方法: A型Rhマイナスの血液型の血液200mlを使用

結果: 生成はされたものの、D-XXX-3は終始不満げな唸り声や溜息が聞こえたと報告。

分析: どうやら血の選り好みが激しいらしい

実験記録XXX-JP-4 - 日付████/█/█

対象: D-XXX-4

実施方法: 水、牛乳、ジュースなど別の液体を使用

結果: SCP-XXX-JP-Aは生成されず、D-XXX-4は退屈そうな欠伸が聞こえたと報告

分析: 血液以外には目もくれない様子だ

実験記録XXX-JP-5 - 日付████/█/█

対象: D-XXX-5

実施方法: SCP-XXX-JP-Bの血液400mlを使用

結果: SCP-XXX-JP-Aは問題なく生成された。

分析: 量が増える分には特に問題ないようだ。それだけの血液を確保しないといけないわけだが。


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