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アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81XXの低脅威用のロッカーに保存されます。SCP-XXX-JPを使った実験は現在許可されていません。
説明: SCP-XXX-JPは全長0.32mの幼児の形をした人形です。全身がプラスチックでできています。SCP-XXX-JPには多少の経年劣化の他に、毛髪部の不自然な逆立ち、体中の様々な傷や落書きが見受けられます。右手には玩具の救急箱を所持しています。
SCP-XXX-JPは着せ替え人形用の服1を着ると活性化状態に入ります。SCP-XXX-JPは5~6歳並みの知能を持っていて活性化状態のとき、会話も可能となります。活性化状態に入るとSCP-XXX-JPの周りに壊れた幼児用玩具が突然出現します。これをSCP-XXX-JP-1とします。SCP-XXX-JPがどのようにSCP-XXX-JP-1を出現させているのかは今の所わかっていません。SCP-XXX-JPはSCP-XXX-JP-1に対し、玩具の救急箱を使用し修理を始めます。この修理には30~60分ほどかかります。完全に修理されたSCP-XXX-JP-1は、過去にSCP-XXX-JP-1を所有していた6歳から12歳の持ち主の元に瞬間的に移動し戻っていきます。この持ち主をSCP-XXX-JP-2とします。SCP-XXX-JP-2の元に戻るとSCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JP-2と言葉を交わし始めます。これはSCP-XXX-JP-2がSCP-XXX-JP-1を以前に所有していた日数だけ行われ、SCP-XXX-JP-2以外にこの声が聞こえることはありません。もしこの日数までにSCP-XXX-JP-1が破壊などを受けたとしても自然に修復し、廃棄をしたとしても瞬間的に移動し戻ってきます。そして一定の日数が経過すると自然と修理される前の壊れた状態に戻り、異常性がなくなります。SCP-XXX-JP-1は以前にSCP-XXX-JP-2に対し 感じていた心情を発する以外に特別な能力はないとされています。しかしSCP-XXX-JP-1はほぼ確実に罵声を浴びせます。罵声を浴びせられたSCP-XXX-JP-2は大抵1週間を過ぎたあたりからSCP-XXX-JP-1に対する謝罪の言葉を連呼するようになります。そして一か月を過ぎたあたりで自傷行為を始め、鬱の症状が出始めます。これはSCP-XXX-JP-1の罵声によるストレスのみが原因とされています。
実例SCP-XXX-JP-1 | SCP-XXX-JP-1の発言の例 | SCP-XXX-JP-2の反応 | 損傷 | |
---|---|---|---|---|
SCP-XXX-JP-1-A | ウサギのぬいぐるみ | 「私のことを大切にしてくれてありがとう。」「一緒に寝たの楽しかったね。」「洗ってくれたおかげでずっときれいでいれたよ。」 | とても喜び、SCP-XXX-JP-1-Aが消えるまで談笑を楽しんだ。 | 特に見当たりませんでした。 |
SCP-XXX-JP-1-B | 拳が着脱式のロボット | 「俺のロケットパンチを返せ。」「お前のせいで俺の人生は真っ暗だよ。███くれ。」「お前の拳を████して奪ってやる。」 | 初めは覚えていないと反論したが、一週間後から謝罪を続けるようになった。 | 両拳がありませんでした。 |
SCP-XXX-JP-1-C | 乳児の形をしている人形 | 「貴方に引きずられたせいで私はズタボロで████みたいだわ。」「貴方は私の将来を奪った。」「同じ目にこれから遭えばいいのに」 | 「大切にしていたのに」と発言。自身の認識との齟齬からショックを受け、一か月後から異常性の消失まで継続的に自傷行為を行った。 | 大量の擦れてできた傷がありました。 |
SCP-XXX-JP-1-D | ロバの形のバランスボール | 「俺の張りのある体を返せ。」「こんなに汚れているのに俺を使い続けるなんてお前は最低な奴だ。」「重いんだから自重しろよ。」 | SCP-XXX-JP-1-Dの発言にストレスを感じ、睡眠障害となる。物事に関して過去より悲観的になった。 | 空気が抜けていて全体的に黒ずんでいました。 |
インタビュー記録XXX-JP
対象: SCP-XXX-JP
インタビュアー:████博士
<録音開始>
████博士: それではSCP-XXX-JPのインタビューを開始します。
SCP-XXX-JP: はーい。████博士: あなたはどのようにSCP-XXX-JP-1を修理しているのですか。
SCP-XXX-JP: それってってわたしがなおしてるみんなのこと?
████博士: はい。そうです。
SCP-XXX-JP: うーん。よくわからないけど、このきゅうきゅうばこを使ってなおしてる。
████博士: 右手に持っている救急箱は何処で手に入れたのですか。
SCP-XXX-JP: 私のお母さんがわたしに持たせてくれたの。████博士: お母さんとは具体的に誰のことですか。
SCP-XXX-JP: うーん。お母さんはお母さんだよ。もう会えないだろうけど。████博士: お母さんに会いたいですか。
SCP-XXX-JP: もちろん。すごくやさしかったから。また会えるなら会いたいな。
████博士: 失礼。話が逸れました。どうして壊れた玩具を修理するのですか。
SCP-XXX-JP: みんながお母さんとかお父さんと、きれいになったすがたで会えたらお互いにうれしいと思うし、昔いっしょにいた時に伝えられなかった気持ちを伝えられると思ったからだよ。████博士: 修理の内容について、SCP-XXX-JP-1を繕う、喋れるようにする以外には何をしていますか。
SCP-XXX-JP: なんにもしてないよ。
████博士: わかりました。以上でインタビューを終了します。
<録音終了>
補遺:SCP-XXX-JPは██県██市のごみ処理場の職員による「動く人形を見かけた」という噂から財団に情報が入り明らかとなりました。その後、ごみ処理場の職員にはカバーストーリー「疲れによるドブネズミとの見間違い」を流布しました。収容時にはすでにSCP-XXX-JPの服は完全に破れており、非活性化状態となっていました。
- portal:5951771 ( 28 Apr 2020 08:08 )

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