SCP-XXX-JP 鯛にしタイ

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tainotai

SCP-XXX-JP

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid Keter

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは1点ずつ小袋に入れたうえでサイト-81██の標準専用小型ロッカーに収容してください。未収容のSCP-XXX-JP-1の確保のために九州および日本海沿岸の主要な漁港および釣り堀にアオキ式食品嗜好判定テストにおいてマダイで86点以上1を示したエージェントを派遣してください。派遣されたエージェントはマダイについてはポータブルX線スキャナーによって検査し、他の水産物については自身の摂食欲求をもとに判断してください。この時欲求の過度な暴走を防ぐために同テストにおいて40点以下のエージェントを必ず同行させてください。また、九州および日本海沿岸において漁業活動をおこなっている全ての船舶を財団の監視衛星”かつおどり”によって監視し、水揚地にエージェントを派遣してください。派遣先でSCP-XXX-JP-1の存在が確認したら適切なカバーストーリーを流布したうえで該当個体を回収してください。SCP-XXX-JPの関与が疑われる事象を確認した際は機動部隊た-1(”鯛祭り”)によってSCP-XXX-JP、SCP-XXX-JP-1を回収し、適切なカバーストーリーの流布や関係者へのAクラス記憶処理など事後処理を行ってください。

**追記(2019/██/██): ** 専用小型ロッカーは磁気浮遊装置によって常に周囲の固体から隔離するようにしてください。SCP-XXX-JP-1全個体の確保のためのエージェントは九州および日本海沿岸の全ての漁港や釣り堀、船釣り場にも配置されます。また、財団の大気水圏科学部門と生物学部門からなる合同研究チーム(”こんぴらさん”)によって佐賀県周辺を出入りする魚類の分布およびその移動、拡散範囲を調査してください。研究チーム(”こんぴらさん”)によって従来の調査範囲外においてSCP-XXX-JP-1の存在の可能性が生じた場合は速やかに該当地域にエージェントを派遣してください。

説明: SCP-XXX-JPは、マダイ(Pagrus major)の肩甲骨と烏口骨が融合した骨2に類似した実体です。SCP-XXX-JPは通常の魚骨と同一の物質で構成されていると考えられますが、あらゆる衝撃および熱に対する耐性を持っています。

SCP-XXX-JPの特異性は、SCP-XXX-JPを完全に包み込む大きさの固体(以下対象)と接触することで発現します。対象と接触したSCP-XXX-JPは対象の内部に潜り込みます。SCP-XXX-JPが完全に内部に潜り込むと、対象はSCP-XXX-JP-1に変化します。このときSCP-XXX-JPは、対象のどの部分に潜り込んでも対象を瞬時にSCP-2000-JP-1に変化させます。

SCP-XXX-JP-1は外見上もとの対象と一切変化がありません。しかし、SCP-XXX-JP-1は魚類のように体の尾部ないしそれに該当する部分を動かして水中を魚のように泳ぐことができます。SCP-XXX-JP-1は一切の呼吸・摂食・排泄活動を示しませんが、陸上では尾部ないし該当部位を動かして数分~十分程度跳ね回ったのちに一切の活動を停止します。また、SCP-XXX-JP-1はその内部構造や構成している素材が一切変化していないにもかかわらず、それを摂食した人物はマダイの味がすると感想を述べます。マダイを食べることに関心のある人間はSCP-XXX-JP-1を捕食したいという欲求を抱くようになりますが、行動に対する強制力はなくAクラス記憶処理で除去が可能です。ただし、SCP-XXX-JPは唯一マダイに対してはその内部に潜り込むのみであり他の特異性を一切示しません。そのため、SCP-XXX-JPが入り込んだマダイは解剖やX線撮影などで内部構造を調べるしかありません。現在自然界から捕獲されたSCP-XXX-JP-1としてはマダイ39個体、ナヌカザメ(Cephaloscyllium umbratile)2個体が確認されています。

実験記録XXX-JP-1 - 2019/██/██

対象: D-16344

実施方法: SCP-XXX-JPを非異常性のマダイ、クロダイ(Acanthopagrus schledingelii)の死体に接触させる

結果: SCP-XXX-JPは両者の内部に沈みSCP-XXX-JP-1となった。クロダイは尾を振るように動きだしたが、マダイにおいては他に変化はみられなかった。

分析: SCP-XXX-JPはマダイには効果がないようだ。

実験記録XXX-JP-2 - 2019/██/██

対象: D-16345(魚料理に詳しく財団の魚料理判別テストに合格した)

実施方法: SCP-XXX-JPをマアジ(Trachurus japonicus)の死体に接触させる

結果: マアジはSCP-XXX-JP-1に変化し、3分程度陸上で跳ね回った後活動を停止した。SCP-XXX-JP-1の切り身を摂食させたD-16345は「マダイの刺身の味がする」と答えた。切り身の外見は非異常性のアジと変わらなかった。

分析: SCP-XXX-JPは他の魚の味を鯛に変える効果があるようだ。

実験記録XXX-JP-3 - 2019/██/██

対象: D-16351(アオキ式食品嗜好判定テストにおいてマダイで95点、マアジで45点だった)、D-18642(同テストにおいてマダイで34点、マアジで39点だった)

実施方法: SCP-XXX-JPをマアジの死体に接触させ対象に食べさせる。

結果: マアジはSCP-XXX-JP-1に変化した。SCP-XXX-JP-1を見たD-16351は「今すぐにもかぶりつきたい」と答えD-18642は「突然アジが動いて驚いた」と答えた。

分析: 対象の鯛に対する好みに応じてSCP-XXX-JP-1の認識は変化するようだ。

実験記録XXX-JP-4 - 2019/██/██

対象: D-16345

実施方法: SCP-XXX-JPをマアジの死体に接触させ、生じたSCP-XXX-JP-1を異なる条件の水中にさらす。

結果: マアジはSCP-XXX-JP-1に変化し、あらかじめ用意した水道水、海水、砂糖水の水槽のいずれにおいても何の問題もなく遊泳した。各SCP-XXX-JP-1の切り身を摂食させたD-16345はそれぞれ「マダイの刺身の味がするが味が薄い気がする」、「通常のマダイの刺身の味がする」、「マダイを砂糖に漬けたような味がする」と答えた。いずれの切り身の外見も非異常性のアジと変わらなかった。

分析: SCP-XXX-JP-1の味は周囲の水の状態にも左右されるようだ。D-16345の「出汁醤油の中でSCP-XXX-JP-2を泳がせたい」という提案は却下された。

実験記録XXX-JP-5 - 2019/██/██

対象: D-16345

実施方法: SCP-XXX-JPをシロザケ(Oncorhynchus keta)の切り身に接触させる

結果: 切り身はSCP-XXX-JP-1に変化した。SCP-XXX-JP-1を水槽に入れると細い部分を動かして遊泳を始めた。SCP-XXX-JP-2の一部を摂食させたD-16345は「鯛の刺身の味がする」と答えた。

分析: 魚の形をしていなくても問題ないようだ。しかし切り身が泳いでいる光景はとてもシュールだった。

実験記録XXX-JP-6 - 2019/██/██

対象: D-16345

実施方法: SCP-XXX-JPを鯛焼きに接触させる

結果: 鯛焼きはSCP-XXX-JP-1に変化した。SCP-XXX-JP-1を水槽に入れると尾を動かして遊泳をおこなった。SCP-XXX-JP-1を摂食させたD-16345は「鯛の塩焼きの味がする」と解答した。外見および内部構造は鯛焼きと一切変わらなかった。

分析: SCP-XXX-JPは非生物にも問題なく特異性を発現させるようだ。実験中D-16345から白米と醤油がほしいと要望があったが却下された。

実験記録XXX-JP-7 - 2019/██/██

対象: D-16345

実施方法: SCP-XXX-JPを泥団子に接触させる。

結果: 泥団子はSCP-XXX-JP-1に変化した。水槽に入れると球の半分を動かして遊泳を開始したがこれまでの実験で用いたものと比べると明らかに遊泳能力が劣っていた。陸上に引き上げて活動終了後SCP-XXX-JP-1の破片をD-16345に摂食させると「鯛の刺身のような味がする」と解答した。

分析: 条件さえ満たしていれば形は関係ないようだが遊泳機能は関わりがあるようだ。また、SCP-XXX-JPは対象の水への耐性も変化させるようだ。

補遺1: 2018/██/██佐賀県████市において友人である畑津██氏とともにマダイを食べていた杵島██氏が突如激しく痙攣し死亡するという事件が発生しました。事件は発生当初は非異常性のものと考えられましたが杵島氏の死因が窒息死と判定されたこと、および畑津氏が奇妙な証言をしていることが当時警察署に潜入していたエージェント・多尾の興味を引き、財団への通報が行われたことで財団はSCP-XXX-JPの存在を知りました。

インタビュー記録XXX-JP-1 - 2018/██/██

対象: 畑津██

インタビュアー: エージェント・多尾(警察官としてインタビューをおこなっている)

<録音開始>

エージェント・多尾: それでは畑津さん、あの日あなたと杵島さんに何があったのかもう一度話していただけませんか?

畑津氏: はい…、あの日は朝から昼過ぎくらいまであいつと船釣りにいってたんです。あそこは俺とあいつがよく通っていた場所でよく魚が釣れるんです。その日もたくさん魚が釣れまして…、その日一番の獲物はあいつの大きなマダイでした。

エージェント・多尾: なるほど。それではその後の食事の際のこともお聞かせ願えますか?

畑津氏: はい、俺たちは毎回釣りを終えたら俺の家に向かって釣った魚を食べるようにしていました。なので今回もそのようにしました。

エージェント・多尾: そうだったのですね。調理の際はなにかおかしなことなどありませんでしたか?

畑津氏: いえ、特になにもありませんでした。

エージェント・多尾: ありがとうございます。食事の際の続きを話してください。

畑津氏: はい…。あいつが自分で釣ったマダイの塩焼きを食べているときでした。あいつがふと怪訝な顔をして「なんでこんなところにこの骨が…」と言ったんです。それで俺が「どうした?」って聞くとマダイの腹部から鯛の鯛がでてきたんです。それで…、そのあと…(嗚咽)

エージェント・多尾: 畑津さん、大丈夫ですか?まだ気持ちの整理がつかないようならインタビューは後日にも回せますが…。

畑津氏: いえ、すみません。大丈夫です。少し取り乱してしまっただけなので。そのあとあいつがそれを箸でつかんで手のひらにとったんです。多分俺に見せてくれようとしたのでしょう。その後にあんなことに…。

エージェント・多尾: なるほど、しかし畑津さんの証言にあった鯛の鯛にあたるものは現場のどこにもありませんでしたよ。杵島氏がとったという鯛の鯛はどこに行ったのか心当たりはないですか?

畑津氏: ありますが信じてもらえるかどうか…。

エージェント・多尾: 構いませんよ。話していただけますか?

畑津氏: わかりました。…実はあの鯛の鯛はあいつが手のひらにとったとたん手のひらに沈むように消えてしまったんです。その直後にあいつはまるで魚のように暴れ出してしまったんです。

エージェント・多尾: そうだったのですね。それではこれにて聴取を終了し…

畑津氏: あの、すみません。最後に1つだけいいですか?

エージェント・多尾: 大丈夫ですよ。何でしょうか?

畑津氏: 実はあいつがああなったとき、恐怖とともに別の感情が湧いてしまったんです。なぜかあいつがとても大きくて活きのいい、美味しそうなマダイに見えてしまって。実は通報してあなたたちが来るまでの間にあいつを食べてしまいたい…、そういう葛藤にも悩まされていたんです。大事な友人を食べようと思ってしまったなんて私はいったいどうしてしまったのでしょうか?

<録音終了>

インタビュー後、畑津氏および通報を受けた警察関係者にはAクラス記憶処理が施されました。杵島氏の体内からはSCP-XXX-JPが摘出され、杵島氏はSCP-XXX-JP-1に変化していることが示されました。なお杵島氏および畑津氏が採集した他の魚からはSCP-XXX-JPは検出されずいずれも非異常性の個体でした。

インシデント記録-XXX-JP-2019/██/██: 2019/██/██、SCP-XXX-JPを収容していたサイト-81██を震源とする震度6弱相当の揺れが約10分間に渡って観測されました。揺れの後にサイト-81██からの連絡が途絶えたため近隣サイトのエージェントが確認のためにサイト-81██に訪れたところ、サイト-81██の第2研究棟が横転し、他全棟が崩壊しているのが確認されました。本インシデントによって財団職員および近隣住民[編集済]名の死者、██個のSCPオブジェクトおよびAnomalousアイテムの破壊または無力化、█個の低脅威SCPオブジェクトの収容違反3の発生が確認されました。一般社会にはカバーストーリー「大地震」を流布し本インシデントを隠蔽しました。当初、本インシデントは原因不明とされていましたが、サイト-81██の第2研究棟が横転こそしたものの無傷であったことおよびインシデント発生時本研究棟においてSCP-XXX-JPの実験が行われていたことからSCP-XXX-JPの関与が疑われました。そこで、SCP-XXX-JP研究チームの唯一の生存者でありインシデント発生時別サイトよりビデオ通話で実験の観察をおこなっていた甚平博士へのインタビューおよび当時のビデオ通話記録の確認をおこなったところ本インシデントの原因がSCP-XXX-JPを用いた実験中の事故であることが判明しました。本インシデントをうけてサイト-81██の廃棄、回収されたSCP-XXX-JPの別のサイトへの移送およびSCP-XXX-JPを用いた実験の永久の凍結が決定されました。

補遺2: インシデント-XXX-JP発生の1週間後、甚平博士から日本支部理事会に向けて次のような提言がなされました。

インシデント-XXX-JPは私が今まで見てきた中では最悪のものでした。このインシデントで私の友人、同僚を含む非常に多くの優秀な職員が亡くなってしまったのですから。しかし、私は今回の1つのサイト壊滅は最悪の事態と比べるとまだ”ましな方”だと考えています。
今まで自然環境下で発見されたSCP-XXX-JP-1個体はいずれもマダイそのものまたはSCP-XXX-JPによってマダイと同様の生態をもつようになったものでした。ここでマダイがどのような環境に生息しているのかを考えてみてください。そう、岩礁です。岩礁とは水中において岩石が露出している場所です。では、もし仮に今までSCP-XXX-JPを用いて行ってきた実験やインシデント-XXX-JPのようなことが自然環境下で、すなわち岩石が露出している岩礁で発生したらどうなるでしょうか?
私を含めた研究チームはみんなこの可能性について考えもしませんでした。いや、ひょっとしたら考えていたメンバーもいたかもしれませんが流石に本気にはしなかったのでしょう。流石にここまで大きなものは対象にならないだろうと。しかし、その考えは甘かったです。私は完全に失敗しました。実際にインシデント-XXX-JPは発生し、あれほどの大きな建物がSCP-XXX-JP-1に変化してしまったのです。あの大きさのものも対象となるのならさらに大きなものも対象になると考えるのは極めて自然なことでしょう。
SCP-XXX-JPは全て財団で確保しなくてはなりません。自然環境下におけるSCP-XXX-JP-1は全個体確保し野生下で絶滅させなくてはなりません。いつかではありません、今すぐにです。

この提言を受けて日本支部理事会はSCP-XXX-JPのオブジェクトクラスのKeterへの格上げ、SCP-XXX-JP-1全個体収容のための捜索を強化するための特別収容プロトコルの追記を決定しました。

補遺3: 佐賀県████市に存在する日本生類創研の廃棄された臨海研究施設へ別オブジェクトについてのの調査時にSCP-XXX-JPに関係すると考えられるメモが発見されました。

鯛にしタイ(仮)      形的に鯛の鯛がよさそう
                ↓
・鯛に[判読不能]を用いて体内にイメージ[判読不能]プロジェクタつくる→成功個体を網生け簀md-1にて飼育。現在20 77 154
  
 これでタイがたくさん食べれる!楽しみだな!            

・イワシ、ヒラメ、マグロ、アジでも
             ↑
             できた!網生け簀で飼育

なお、研究施設の全ての網生け簀が破れており、内部に特異性をもった生物は存在していませんでした。


付与予定タグ
scp-jp
keter

日本生類創研


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