寿司回転プレイヤーズ

「なあ、知ってるかジャビー。最近同胞がちょくちょく行方不明になっているって。」

ここはSPC東太平洋管区のサイト-XX。新人教育担当のマイケル・ロドリゲスは同期で親友でもある遠洋鮫科担当殴打エージェント、ジャビー・スミスと昼食を共にしていた。

「おいおいマイケル、どうしたんだよ急に。最近軟骨野郎に負ける軟弱野郎が増えてきたって話か?」

「ちげえよ……。確かに最近の新人共は負抜けてて軟骨野郎と勘違いしちまうけどよ。そうじゃないって。」

「Hahaha、まあ新人の教育係に選ばれるほどのおまえが冗談めかしたこと言うわけねえよな。で、さっきの行方不明云々ってのはどういうことなんだよ。」

「ああ、俺も上からちょこっと聞いただけなんだがな、ここのところ同胞が外出したきり帰ってこないということがちょくちょくあるらしいんだ。それもエージェントだけなら良かったんだがな、ほとんど外出しない管理官や電子鮫科担当にまで行方不明者が出ていると聞く。」

「管理官や電子鮫科担当も?そいつはなにかおかしいな。」

「ああ、しかも行方不明になったエージェントにはあのモロゾフもいるという。」

「なに、あの『シベリアの鯱』が!?」

「そうなんだよ。Carcharodon級の殴打に何度も成功したと噂のあいつだよ。最近はオンデンザメを殴りに何度も北極海にダイブしてたって噂だ。」

「噂通りのCrazyさだぜ。鯱を名乗ってたら本当に鯱に食われたか?」

「シベリアの鯱が本物の鯱に負けるわけねえだろ。」

「違いねえや。どうせワンパンだろうしなあ。」

「……まあシベリアの鯱の話は置いといて、今そんなことになってるからおまえも気をつけろよ。」

「そんなこと言ったってなあ、原因も分かってないんだろ?」

「まあなあ。だが彼らの共通点として、行方不明になる前は事務仕事をしていたらしい。」

「事務仕事ォ?俺の一番嫌いな仕事じゃねえか。だいいちなんでただ軟骨野郎を殴るためだけにいちいちそんな面倒くさいことしなきゃならねえんだよ。」

「…おまえの事務仕事嫌いはまあ置いとくとして、おまえも気をつけろよ。」

「おう!要は事務仕事をしなきゃいいんだな!」

「そうじゃないって…。」

「でも原因が分からねえと気をつけようがないぜ。」

「まあ、それもそうだよなあ。とにかく俺はこの件についてもう少し調べてみるよ。おまえの部署でも不審な行方不明者が出たら俺に教えろよな。」

「もちろんだとも。じゃあな。」

「おう。」


「はああ……。なんで軟骨野郎を殴りに行くだけでこんな面倒なことをしなきゃならねえんだよ。右拳が疼いて仕方ねえぜ全くよお…。」

ジャビーは遠洋鮫科担当室で管理官に提出するための殴打申請書を書いていた。

「相変わらずねちねちうるせえぞジャビー、文句言う暇があったら手を動かさねえと軟骨野郎を殴りにいけねえぞ」

先輩であるアンドレ上級殴打エージェントがジャビーに文句を言った。

「わかってますよアンドレ上官。でも嫌いなモノは嫌いなんすよ。」

「まったく、おまえの殴打欲は俺も認めているが…、いい加減事務仕事に慣れたらどうだ。」

「えー、でも面倒なものは面倒っすよ……」

「いいから早く仕上げる!」

「はぁい。」


「…やっべ、書類ミスっちまった。書き直さなきゃな…。上官、申請書の予備ってありましたっけ?」

「あいにく切らしてるんだ。事務に貰いにいってきてくれ。」

「はぁい。全くこれだから事務仕事は……」


「よおジャビー、まさかまた会うとはな。」

「ああマイケル、それはこっちの台詞だぜ。何しにいくんだ?」

「書類をミスっちまってな、事務に貰いにいくんだ。」

「そうか。どれどれ、いったいどこを間違えたんだ」

「ちょ、そんなことどうでもいいだろ!」

「いいから見せろって。」

殴打申請書

……

SCP東太平洋管区遠洋鮫科担当室 ジャビー・スミス

「おいおい、よりによって所属をミスってんのか。しかもSCPってそれじゃあ……


「ジャビーのやつ、まだ帰ってこない…」

あの日から1週間、ジャビーからの連絡は途絶えている。遠洋鮫科担当室も彼の消息を知らないらしい。

ジャビーは仕事柄1月近く出張に出ることも多い。しかし、長期出張の際は大体連絡(ほとんどが出張先の風景や美味しそうなご飯の写真だが)を入れてくるし、遠洋鮫科担当室の話では次の殴打はせいぜい3日で帰ってこられる程度の任務らしい。

マイケルは最後にジャビーにあった日のことを思い出す。

(1週間前にサイト-XXの廊下ですれ違った時か。そういえばあいつ、書類を貰いに行くっていってたな。事務仕事をしていたってことか……。まさかあいつも?あいつも行方不明事件に巻き込まれてしまったのか?)

マイケルは嫌な予感がした。


「おうマイケル!そこにいたか!」

「あなたは……、ジャビーの上官のアンドレ上級殴打エージェント?一体俺に何の用です?」

「お前確か例の行方不明事件について調べてるといってたな。」

「そうですが……」

「実はな、先ほど北極海管区から連絡があってな。『シベリアの鯱』ことモロゾフが発見されたらしい。」

「え!?」

「しかも北極海管区の行方不明者のうち数名も見つかったという。」

「そうですか……!それで彼らは一体どこに?」

「スシ・レストランだ。」

「スシ・レストラン!?どうしてそんなところに。」

「わからん。それ以上の情報はこちらも得られていないからな。」

「そうですか。とにかく見つかって何よりです。」

「そこで本題なんだが、北極海管区の事例を受けて我々東太平洋管区でもスシ・レストランの一斉調査の踏み切ることとなった。」

「それじゃあ、ジャビーもひょっとしたら……!」

「そういうことだ。しかもその調査メンバーにはお前も含まれているぞ。」

「えっ!?それはとても嬉しいです!なんとしてもジャビーを取り戻してみせます!」

「おう。詳細は管理官から来ると思うがよろしく頼むよ。」

「はい!ありがとうございます!」


「ここが、スシ・レストラン……」

Sushi Cycling Players

元SPCの殴打エージェントを確保、尋問

「俺とお前は共に鮫を殴った仲だろう!」
「鮫科存在の殴打?ネタを殴るなんてとんでもない!」
「じゃあお前は何が目的なんだ?」
「寿司を回すことだ!」
「貴様ァ!」(バチン)
「って、貴様何しやがる!」
「お前が分かるまで何度でもこうしてやるよ!」何度も殴る
「くそッ、痛ェ…」
「だがなんだこの感じは、どこかから力が湧くような、漲ってくる感じは…」
「やっと分かってきたようだな!」
「この感じは…、この感じは……!」
「もう一度聞く!貴様の使命はなんだ!」
「お、俺の…、やるべきことはこうだ!」
鮫寿司を殴る
「よかった!やっぱり分かってるじゃねえか!よし俺も殴らせろ!」
鮫寿司が原型を留めなくなるまで2人で殴り続ける

「ハァ…、ハァ…、やったぞ…」
「やったな…」

「これで最強のスシブレード、タタキザメの完成だ…」
「は?」
「今まで俺の寿司に足りなかったのは闘魂だ。俺はブレーダーに闘志があればそれで十分だとだと思っていたがそれは違った。闘っているのは寿司だから寿司が闘魂を持つべきだったんだ。」
「ありがとう、名も知らぬ拳友(とも)よ、これで俺は先の世界へ進める」
「ちょっと待て、お前の使命は全ての鮫科存在の殴打ではないのか?」
「俺は最強のスシブレーダーになるためにここにいる。そしてお前のおかげで目的に一歩近づいたよ。それではお礼に一発…」
「ちょ、ちょっと待て、俺の話を…
「3、2、1、へいおまち!」
タタキザメは放たれると同時に回転エネルギーにより長細く変形。すかさず防御姿勢をとったエージェントの腕を弾きみぞおちに直撃、その鋼の肉体は殴打によって蓄積された闘魂エネルギーを弾き返すことはできなかった。
吹き飛ばされる殴打エージェント
「さらばだ、拳友よ、ザギンで待ってるぞ」

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