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アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Safe Neutralized(補遺を参照)

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは移動させることが出来ないため、サイト-81MCの変化前に存在していた場所でそのまま保管されます。1週間に1度、SCP-XXXX-JPを用いた実験を行ってください。月に1度、SCP-XXXX-JPの対面に位置する内壁の補修工事を行ってください。

説明: SCP-XXXX-JPは空座博士1のオフィスとして使用されていた構造体です。内部構造は変化しており、外開きの扉、扉の横に追加された引き下げ式レバー、ニクロタル合金2に置換された内壁で構成されています。また、内部の寸法は高さ210cm、幅25cm、奥行き420cmです。発見された時、空座博士は衣服を身に着けておらず全身に第Ⅲ度熱傷を負った状態でSCP-XXXX-JP正面の通路の壁に埋没していました。転移イベント発生まで及び活性化終了後はSCP-XXXX-JPの扉は開閉可能です。

SCP-XXXX-JPは1週間に1度、周囲25m150m1500mの範囲内の人間を1人2人6人750人内部に転移させます(以降、転移イベントと呼称)。転移イベント発生後、扉横のレバーを引き下げるか1分経過するとレバーが自動的に引き下がりSCP-XXXX-JPは活性化します。活性化中のSCP-XXXX-JPに対しては如何なる干渉も効果を発揮せず、内外部から扉を開放することは不可能です。活性化したSCP-XXXX-JPは開放されている場合扉を閉鎖し、その後内壁の温度が段階的に上昇します。内壁の温度は最終的に250.0℃まで到達します。活性化から約3分後に扉が開放され、転移イベントの対象となった人間を射出すると同時に扉が閉鎖されます。扉が閉鎖された時点で活性化は終了します。活性化終了後に内壁の温度を計測したところ、時間経過によって低下し活性化前の内壁温度と同様になることが確認されています。転移イベントの際に範囲内に人間が存在しない場合、最も近い座標に存在する人間を内部に転移させます。転移イベントが発生する前に人間をSCP-XXXX-JPに進入させ、SCP-XXXX-JPを活性化させることで転移イベントの防止が可能です。転移イベント発生時、対象となった人物の衣服は転移の対象にならないことが判明しています。

実験記録: 倫理委員会によって実験記録の閲覧は一部制限されています。

実験記録XXXX-JP-1

対象: D-1355

実施方法: 標準探索装備を装備させたD-1355をSCP-XXXX-JPに入室させる。

結果: [編集済み]

追記: 実験の翌日に転移イベントが発生したことから、実験手順に不備があったものと考えられます。転移イベント発生時の状況を再現するため、次回の実験はDクラス職員を完全に脱衣させた状態で行います。-██博士

実験記録XXXX-JP-2

対象: D-1356

実施方法: 一切の衣服を身につけさせていない状態のD-1356をSCP-XXXX-JPに入室させる。

結果: [編集済み]

追記: 転移イベントの発生は確認されませんでした。以降の実験は同様の手順で行います。-██博士

実験記録XXXX-JP-32

対象: D-2120

実施方法: 前回と同様

結果: [編集済み]

追記: 転移イベントの発生が確認されました。また、射出されたDクラス職員に可食塗料によって以下の文言が記述されていました。文言の内容を考慮し、次回以降の実験ではDクラス職員を2名使用します。-██博士

文言: 「いつもご愛顧頂きまして、まことにありがとうございます。この度お客様方の要望を反映し、バージョン1.1へアップデートを行いました。本アップデートの変更点として材料の投入数上限が前バージョンと比較して2倍に拡張している点が挙げられます。また、申し訳ありませんが「レバーを引きやすくする変更」は技術的問題に伴い現在は実装できません。進化した『タスト』をどうぞご堪能下さい」

実験記録XXXX-JP-64

対象: D-5120、D-4790

実施方法: 前回と同様

結果: [編集済み]

追記: 転移イベントの発生が確認されました。また、射出されたDクラス職員に可食塗料で以下の文言が記述されていました。文言の内容を考慮し、次回以降の実験ではDクラス職員を6名使用します。-██博士

文言: 「いつもご愛顧頂きまして、まことにありがとうございます。この度お客様方の要望を反映し、バージョン1.2へアップデートを行いました。本アップデートの変更点として、材料の投入数上限が前バージョンと比較して3倍、材料認識範囲上限が前バージョンと比較して6倍に拡張している点が挙げられます。また、申し訳ありませんが「レバーを引きやすくする変更」は技術的問題に伴い現在は実装できません。進化した『タスト』をどうぞご堪能下さい」

実験記録XXXX-JP-96

対象: D-6578、D-5111、D-4788、D-3212、D-2909、D-1220

実施方法: 前回と同様

結果: [編集済み]

追記: 転移イベントの発生が確認されました。また、射出されたDクラス職員に可食塗料で以下の文言が記述されていました。文言の内容から予想されるSCP-XXXX-JPの収容コストは現実的な範囲を超えているため、何らかの対策が必要であると提言します。-██博士

文言: 「いつもご愛顧頂きまして、まことにありがとうございます。この度お客様方の要望を反映し、バージョン2.0へアップデートを行いました。本アップデートの変更点として、材料の投入数上限が前バージョンと比較して125倍、材料認識範囲上限が前バージョンと比較して10倍に拡張している点が挙げられます。また、最初期からご要望頂いていた「レバーを引きやすくする変更」を技術的問題の解決に伴い実装しました。進化した『タスト』をどうぞご堪能下さい」

補遺: 無力化事案XXXX-JP

2020/09/31 SCP-XXXX-JPの影響範囲拡大及び収容コストの肥大化に伴い、無力化も視野に入れたSCP-XXXX-JP対処計画の立案が検討されていました。当事案はその最中に発生し、結果としてSCP-XXXX-JPは無力化されることとなりました。下記は無力化時の様子を映像ログ形式で書き起こしたものです。

日付: 2020/09/31

人物A: 天宮博士

人物B: Agt.甘味屋

撮影機器: サイト内監視カメラ

特筆すべき要素: 非異常の食パン1斤


[ログ開始]

09:32 口に食パンを咥えサイト内通路を疾走する人物A

09:32 Aと同じサイト内通路を反対方向に向かって疾走する人物B

09:33 SCP-XXXX-JPの正面でA及びBが衝突し3、衝撃によって食パンがAの口部から離れる。

09:34 SCP-XXXX-JPの扉が自動的に開放される4

09:35 空中に舞い上がった食パンがSCP-XXXX-JP内部へと進入する。A及びBは衝突の際に発生した衝撃から立ち直れていない。

09:36 SCP-XXXX-JPのレバーが自動的に引き下ろされ、SCP-XXXX-JPが活性化状態に移行する。A及びBが立ち上がり、周囲を見回した後顔を見合わせ、SCP-XXXX-JPから距離を取り始める。

09:39 A及びBはSCP-XXXX-JPの正面から離れた位置に立ち、携帯端末を使用している5。扉が自動的に開放され、SCP-XXXX-JPから物体が高速で射出される。SCP-XXXX-JPのレバーは引き下げられた状態で停止している。

09:42 収容スペシャリスト及び研究員が現場に到着する。

[ログ終了]


当該事案以降、転移イベントが発生せずレバーを引き下げても活性化状態に移行しないことが確認されているため、オブジェクトクラスはSafeからNeutralizedに修正されました。また、映像内で射出された物体を回収したところ、非異常のトーストであることが判明すると共に、表面に可食塗料で「想定されていない用途でご使用なされた場合保証は致しかねます」と記述されていることが確認されました。

当事者2人へのインタビュー及び心理学者の分析から、当該事案が偶発的かつ予測困難であり、オブジェクト無力化の意図は無かったことをふまえ、天宮博士及びAgt.甘味屋には1週間の謹慎処分命令が下されました。


scp-jp Neutralized 移動不可 家電 機械 構造



ページ情報

執筆者: p51
文字数: 4556
リビジョン数: 77
批評コメント: 5

最終更新: 31 Oct 2020 04:36
最終コメント: 30 Oct 2020 07:56 by Karathh

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