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特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはサイト-19の低脅威度物品保管ロッカーに収容されます。SCP-XXXX-JPは専用のサイト-32に収容されます。SCP-XXXX-JPの収容室はサイト-32の地下1kmの地点に位置しています。
説明: SCP-XXXX-JPは懐中時計です。SCP-XXXX-JPは竜頭を押すことによって異常性を表します。SCP-XXXX-JPの竜頭を押すと針が現在の位置から移動します。針の移動先は不規則かつ瞬間的であり、移動中の針を記録するあらゆる試みは失敗しています。後述のデータから、SCP-XXXX-JPは時間流1の切り替えを引き起こしていると推測されます。また、この異常性によりSCP-XXXX-JPの指す時刻は常に不正確です。SCP-XXXX-JPは分解を含む損傷に耐性を持ち、現時点では破壊は不可能です。SCP-XXXX-JPの背面には財団のシンボルマークが刻印されています。
現存するどのような記録媒体にも、SCP-XXXX-JPと同様の特徴を持つ物品を財団が製造、運用した記録はありません。また、回収経緯も判明していません。
補遺: SCP-XXXX-JPの針の移動の規則性検証実験中にSCP-XXXX-JP付近に機械式外骨格(外骨格と呼称)が出現しました。分解調査の結果、外骨格は装着者が通常とは異なる時間流においても活動を可能とする異常な機能を多数搭載していたと考えられていますが、過去の損傷の結果、現在ではデータの閲覧のみが可能となっています。外骨格には多数の穿孔跡が存在しました。外骨格の背部には財団のシンボルマークが印刷されていました。
外骨格出現時、外骨格内部から昆虫型の実体が大量に出現し、内部観察用の強化ガラスに貼り付きました。昆虫型の実体は速やかに消失したため、サンプルを確保する試みは失敗しました。
以下に外骨格に付属していた記録領域に保存されていたデータを表示します。
概要: 発見された異相時間流における活動時のデータ収集
結果: 成功
分析: 今日は記念すべき日だ。我々は最早、時間に追われることはなくなった!
概要: 異相時間流における通常時間流の物理的実体への干渉
結果: 可能
追記: 異相時間流の時間が進行している状態でも、停止している通常時間流の物品への干渉は問題なく行われた。しかし、時間流の切り替えが行われると、干渉によって発生した影響(物品の破損や情報が入力されたレポート等)は全て元の状態へと復元されていた。
概要: 異相時間流のオブジェクトへの影響
結果: 運動の完全な停止と異常性の一時的な無力化を確認。通常の時間流に復帰した後は、運動と異常性の回復を確認。
概要: 異相時間流における時間経過の調査
結果: ポータブルチェンジャー2を使用することで、通常時間流における時間の流れを停止させることに成功。
分析: 異相時間流における時間の流れが進行している期間は、通常時間流の時間の流れは停止していることが確認された。
概要: 異相時間流におけるオブジェクトの移送
結果: 成功 移送中にオブジェクトは活性化条件を満たしたにもかかわらず、活性化に至らなかった。
追記: 移送中に小型の昆虫に酷似した実体を確認。異相時間流で活動していたことから、原生生物の可能性あり。
分析: これは驚くべき事態だ。我々は異相時間流において生存可能な生物は存在しないと考えていた──異常技術による保護を受けなければ。しかし、あの羽虫たちは生身であの時間流を自由に飛び回っていた。上層部に研究の為の拠点が必要だと申請しなければならない。
概要: 異相時間流におけるサイト建設
結果: 失敗、前回の実験において確認された実体群により襲撃を受け、多数の職員が死亡
追記: 帰還した生存者のスーツに記録されていた映像を閲覧した。あの羽虫たちは脆弱な耐久力しか持たず、持ち込んだ火器によって容易に排除出来たようだ…しかし、一人が不幸にも羽虫の大群に覆われてしまった。その後はまるで悪夢のようだった、暫くすると奇妙なことにスーツから羽虫が離れ、職員たちは救出しようとスーツに近づいたのだが、スーツに亀裂が入ったかと思うと、次の瞬間破裂し、大量の羽虫が飛び出してきた。近づいた職員たちも同様の被害を受けた。奴らは殺した相手を自分たちと同じ姿に作り変えている。
概要: 通常時間流でK-クラスシナリオが起きてしまった。私はポータブルチェンジャーを時間異常部門に届けてから通常時間流に復帰しよう。残念なことに、時間流に関する資料は破壊されてしまった。
結果: タイムアウトエラー
概要: スーツの復帰機能が動作しない。私は、異相時間流に閉じ込められたと考えるのが妥当だ。…幸いなことに、通常時間流の財団はポータブルチェンジャーを無事に回収し研究している。彼らが何とかして異相時間流へのアクセスを確立してくれるのを待つ。
結果: N/A
追記: スーツの遠視機能を使って景色を観察していた時、何やら巨大な砂煙のようなものが大地を這っているのが見えた。もっと詳細な情報が欲しかったが、遠視機能を最大まで上げても砂煙の様にしか見えなかった。もしかすると奴らかもしれない、距離を取っておこう。
概要: スーツの機能の更新
結果: ポータブルチェンジャーがどこで時間流の切り替えを行ってたとしても、切り替えが行われた地点に即座に飛ばされるように更新を行った。これで通常時間流で切り替えが行われるたびにポータブルチェンジャーを探して異相時間流を歩き回る必要はなくなった。実をいうと、この機能は普段ほとんど使ってなかったから今の今まで忘れていただけなんだが。
追記: 砂煙の正体は、サイト建設時に襲ってきたあの羽虫どもだった。奴らからは出来る限り離れるようにしたい。私は虫が大嫌いだ。
概要: 通常時間流の財団はポータブルチェンジャーの研究に時間がかかっているようだ。だが、焦る必要はないだろう。スーツの生命維持機能にはまだ余裕がある。彼らがポータブルチェンジャーの仕組みを解明するまで、私が止まった時を再び動かさなければならない。最悪なことに、通常時間流でK-クラスシナリオが起きた。まただ、今までの財団の研究は泡と消えてしまった。
結果: そして世界はリセットされる。
追記: 羽虫たちを遠くから観察してみたが、奴らはどうやら共食いしながら移動しているようだ。何故数が減らないのか気になったが、捕食されている途中の個体から同じ姿の羽虫が数百匹飛び出している。実に奇妙だ…。
概要: 実験室に飛ばされることが増えたお陰で、あることを知った。K-クラスシナリオが起きる前の──つまりは、私がこんなところに閉じ込められる羽目になる前の恋人が、ポータブルチェンジャーの実験を見守っていた。資料を確認したところ、彼女がポータブルチェンジャーの研究主任のようだ。こんなことがあるとは思いもよらなかった。
結果: N/A
追記: 気晴らしに海辺を散歩していたところ、巨大な砂煙がかなりの速さで私のいる大陸に近づいてきているのが見えた。遠視機能で確認したところ、案の定奴らだった。奴らが通常時間流に干渉できないのは実験の結果から分かっているが、奴らと同じ時間流にいる私は無事では済まないだろう。迅速に大陸から離れる。
概要: 奴らに大陸を囲まれてしまった。脱出はもはや間に合わない。頼む、誰か、時間流の切り替えに気付いてくれ。
結果: N/A
追記: ロケット3を開けて、恋人の写真を見る。彼女はまた時間異常部門で働いていた。私はどうなっているのだろうか、K-クラスシナリオが起きたときには異相時間流にいた私は、機械仕掛けの神によって作られていないのだろうか?それとも、キチンと製造され、時間流についての研究などせず時間異常部門で働いているのだろうか?私に確かめる術はない。
概要: 今は殆どの時間をポータブルチェンジャーの収容されているサイト内で過ごしている。死がどれほど目前に迫っているか、直視することは…出来ない。唯一の望みは、財団がまだポータブルチェンジャーをアノマラスに指定せず実験を行い続けてくれているところだ。頼む、オリヴィア4、気付いてくれ…。
結果: 寝ている間に羽虫に貪り食われる夢を見た。正夢にならないことを祈るばかりだ…。
概要: スイッチを押す。時間が止まる。時間が動き出す。スイッチを押す。時間が止まる。時間が動き出す。スイッチを押す。(同様の記述が続いたため省略)時間が動き出す。スイッチを押す。
結果: ああ…クロノス、時間の神よ。これは罰なのか?時間の秘密を解き明かしたと、傲り高ぶっていた報いなのか?
概要: 奴らが私の腕を、背筋を、昇ってくる。何かを刺された。
結果: ああ…!目の前に…オリヴィアがいる。気付いてくれ、私はここだ!何故だ…なぜ気付いてくれないんだ。私はいつも君の目の[データ破損]
補遺2: 外骨格が出現した当時、SCP-XXXX-JPの付近にはDクラス職員のみが存在しました。また、オリヴィア上級研究員にインタビューを行いましたが、自身と交際関係にある人物は財団には存在しないと証言しています。この証言は調査によって裏付けられました。
監督評議会決定
回収された外骨格の記録領域のデータから、SCP-XXXX-JPの竜頭が再び押された場合、通常時間流の不可逆な停止が引き起こされると判断され、特別収容プロトコルの改定及び攪乱クラスの再評価が行われました。
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JPではないGoIやLoIなどの世界観用語が登場する下書きが該当します。
ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:5875210 (22 Nov 2019 06:43)
発想、展開は練られていると思いました。ただし、専門用語や説明のない言葉が多く内容がすっと入ってきませんでした。特に「異相時間流は時間停止した世界」「懐中時計を押すと時間が止まる」や「止めた時をパワードスーツの人が戻している」「2000が何度も起動している」あたりがわからなかったので、面白味を感じることができませんでした。
批評に対するご意見・ご質問で返信が必要なものにつきましては、ディスカッションで返信の形で投稿いただいたうえで、PMにご一報ください。SB3のフォーラムは追っていませんので、ディスカッションへの投稿だけだと気づけない場合がございます。
御批評ありがとうございます。ご指摘いただいた点を改善しました。
頂いたご批評をディスコードで話し合い。それを踏まえた改稿を行いました。
スポイラーを見ずとも話しの全容が解るようになったと思います。
何度もスポイラーで解説していただいた者からの意見でアレですが、
>分析: 我々はとうとう、止まったときの中ですら活動が可能になった。
この文、ドンピシャバッチリ全ての答えを丸バラしし過ぎに見えるので、
“分析: 我々はとうとう、実質的に無制限の作業時間を手に入れるに至ったのだ。”
…程度には、濁しても良いかもしれません。バラし具合は大して変わってない気もしますが…
ご批評ありがとうございます。
該当箇所を書き直し、あまり露骨なネタバラシにならないように変更を行いました。
拝読しました。
以下はrev.42時点の内容への批評です(サンドボックス下部メニューの"History"からrev.を確認しています)。
以下の批評は、私がSCPを好き好んで考察するタイプの人間ではないことを考慮に入れてもらえると幸いです。
このまま投稿されたらNVかDVします。主な要因は以下の通りです。
読みにくい回収されたデータ
これはほぼ
k-calさんが指摘している通りです。それぞれの用語は未定義のまま進行していき、読者に没入感を与えることが出来ていません。なぜなら、用語が未定義なので読者はパワードスーツの持ち主がどういった状況に置かれているかが想像できないためです。
また、パワードスーツから回収されたデータによって財団が間接的に観測する例はSCP-5000がありますが、そちらに比して危機感やミステリアスさが見劣りします。
現状は、世界の流れが大まかに完成しています。ここで一度、ログでどんな感情を想起させたいかをはっきりさせ、修正するのが良いと思います。
ポータルチェンジャーが未定義のまま進むため、ぱっと見ではわかりにくい
これは上記と少し被りますが、特にわかりにくい点です。ただし、この分かりにくさが意図したもの(=読者に考察させるためにあえて分かりにくくしている)の場合、ここは読み飛ばした方が良いです。
まず、ポータルチェンジャーがわからないことで物語の把握は一層難しくなっている事実をお伝えします。物語の中心にはポータルチェンジャーがありますが、ポータルチェンジャー=このSCPだとスポイラーを読むまで確信が持てませんでした。そのため、私はよくわからないアイテムをきっかけに世界が滅んだり動いたりしているなとしか感じられず、物語がどう動いているのかが全く分かりませんでした。(スポイラーを読み、もう一度読み返してなんとなく構造が察せられた程度です)ここは上記の分かりにくさの中でも特に強調しておきたいです。
リンクの位置
これはかなり単純です。SCP-2000へのリンクはそれだけで世界の滅亡と再興をセットに表現できる手段です。もう少し早めに置いた方が読者は物語の把握がしやすいです。
概要と結果の使用法が一致していない
これは回収されたデータ部分の話です。はじめは実験のように概要に「何をするか」結果に「何が起こったか」が書かれています。しかし、後ろに行くほどこの用法がぶれ、非常に物語の構造を分かりにくくしています。ここは機械的に使い分けたほうが良いです。
特に顕著なのはこの部分です。
ここでは概要に「何をするか」と「何が起こったか」(或いは「何が起こったか」のみ)描写されています。ここ単体で見ると面白いのですが、前後の繋がりが悪いです。
雰囲気だけで楽しめない
恐らく
p51さんは読者に何が起こったか考察させるような記事を書きたいのだと思います。しかし、考察させるSCPに最低でも必要なのは「真相がわからなくても雰囲気だけで楽しめる」ことです。SCP-511-JPや、SCP-5000はそれぞれ、日本の古い因習に精通していたり、SCPユニバースに深い知識がなければ作中の描写が何かよくわかりません。しかし、それでもなお面白いのです。
なぜそれらの作品が面白いのか。
SCP-5000に関しては、一人称視点で物語が進んでいくため、世界が壊れていく姿をひしひしと感じながら登場人物に感情移入しつつ読み進めていくことが出来るからです。
SCP-511-JPに関しては、ひたすらに不穏な描写を着々と積み重ね続けているからです。読者はいやでも本文に蔓延るおぞましさから逃れることはできません。だから面白いのです。
これは回収されたデータにある、虫の描写を強くすることで解決できます。にじり寄る虫の恐怖を強く読者に追体験させるわけです。(もちろんこれ以外の解決方法もあると思います)
ご批評下さりありがとうございました。