SCP-XXXX-JP下書き 雨夜の月

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カエデ.jpg

サイト-8192に出現した最初のSCP-1930-JP-1-a

アイテム番号: SCP-1930-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1930-JPはサイト-8192の標準人型収容室に収容されます。SCP-1930-JP-1の内、SCP-1930-JP-1-a群は1本を残し全て伐採、焼却処分してください。収容目的で保存する個体には目視災害除去スクリーンを展開し、職員が曝露することを防ぎます。
SCP-1930-JP-1-b群は全て採取した後1個体を低脅威度物品保管ロッカーにて保管、残りを焼却処分してください。
SCP-1930-JP-1-c群は1個体を確保した後、残りを全て破壊してください。異常性により収容が不可能なため、全個体を破壊してください。

説明: SCP-1930-JP-1は2020年9月3日以降SCP-1930-JPの収容室内に毎年9月から11月の間に出現する異常な動植物群です。個別の概要については以下の表を参照してください。
識別番号 概要 特徴
SCP-1930-JP-1-a カエデ科の植物 紅葉、落葉、枝へと葉が戻る、のサイクルを1時間ごとに繰り返している。このサイクルを直接目視した人間は状況対応力が低下する。サイクルを目視する度に低下度合いは悪化する。これは何らかの媒体を介した場合は発生しない
SCP-1930-JP-1-b サツマイモ(学名:Ipomoea batatas) 収容室の天井に突き刺さる形で出現、複数の個体が連結してSCP-1930-JPを取り囲むように垂れ下がっている
SCP-1930-JP-1-c ツキノワグマ(学名:Ursus thibetanus) 捕獲した個体は短時間で消失した。収容室に入るもの全てに攻撃的な態度を取る

SCP-1930-JPは外見上は10代のモンゴロイド系女性の容姿をした年齢不詳の人型実体です。実体は、緋色の着物の袖に黄葉を散らした羽織を身に着けています。

SCP-1930-JPの異常性は腕を振ることによって、植物を紅葉させることです。

SCP-1930-JPは奈良県生駒郡三郷町でフィールドエージェントが異常な紅葉を引き起こす人物の調査を行っていた際に発見されました。目撃者にはカバーストーリー「手の込んだ手品」を適用しました。

以下は対象への実験記録及びインタビュー記録です。

実験記録001 - 日付2019/09/08

対象: SCP-1930-JP

実施内容: 北海道の知床峠、沖縄県の慶良間諸島の植物を紅葉させる、目標の付近にはあらかじめエージェントが待機。

結果: 目標地点の植物の紅葉を確認

分析: 遠隔地の植物にも影響を及ぼせるようだ。-鷲原博士

実験記録002 - 日付2019/09/10

対象: SCP-1930-JP

実施内容: ドイツのデュッセルドルフのケーニヒスアレーの植物を紅葉させる。

結果: 対象は実験への参加を拒否

分析: 日本国外の植物へ影響を及ぼすことについて拒否感を示している。発見された付近の██神社で祀られていた神と外見が一致していることが関係しているのかもしれない。-鷲原博士

補遺: 2019/11/21
SCP-1930-JPが鷲原博士に面会を要求、当該実体は収容に対して協力的であったため承認されました。以下は面会時の音声記録です。

<録音開始, 日時2019/11/21>

鷲原博士: どうしましたか?SCP-1930-JP。

SCP-1930-JP: 私はもうすぐいなくなるでしょう。

鷲原博士: それは難しいでしょう。それに貴方は収容に協力的だったはずですが。

SCP-1930-JP: 私は秋なのです、もうお判りでしょう?先生は頭がよろしいのですから。

鷲原博士: 秋の間しか存在できないということですか。

SCP-1930-JP: いつかの秋にまた会いましょう。

対象はこれ以降全ての質問に応じなかった。

<録音終了, 日時2019/11/21>

備考: 面会以降、対象は昏睡状態となり、肉体の溶解が観測された。鷲原博士はこれを対象の周囲のヒューム値の低下に起因すると主張、実際にカント計数機が対象の周囲で0を示したため、オブジェクトの喪失を防ぐ目的でスクラントン現実錨を収容室内に設置した。結果としてオブジェクトの喪失は免れたが、昏睡状態は継続している。

補遺2: 2020/09/01 SCP-1930-JPが昏睡状態から回復、ただし当該実体は職員に対して非常に攻撃的であり、収容室に入室した職員に対して攻撃を行っています。当該実体の性質が変化した原因を探るため、インタビューが行われました。


インタビュー終了後、当該実体は以前と同様に収容には抵抗を行わなくなったものの、あらゆる実験、インタビューへの協力を拒んでいます。
また、鷲原博士へインタビュー後半の内容について質問を行いましたが有益な情報は得られませんでした。

補遺3:2020/12/21 鷲原博士が死亡したためSCP-1930-JPの研究データ及び研究チームは雨宮博士へと引き継がれることになりました。鷲原博士は全身が氷に覆われた状態で自身のオフィスで発見されました。サイト-8192にはそのような効果を及ぼす異常性が判明しているオブジェクトは収容されていません。この件については現在調査中です。

補遺4: 2021/12/22 SCP-1930-JPの収容室に対してアクセスが行われました。不可解なことにアクセスに用いられたのは既に故人である鷲原博士のセキュリティカードでした。SCP-1930-JP収容室内には全身が凍結したSCP-1930-JP-c個体が複数発見されました。幸いにもSCP-1930-JPの収容違反は発生しませんでしたがサイト内に要注意団体の構成員が紛れ込んでいる可能性も考慮し、全職員に忠誠度テストと所持品検査を行なったものの不審な人物は発見されませんでした。

これ以上の情報についてはサイト-8192所属のセキュリティクリアランス3/1930-JPの職員にのみ開示されます。

職員コード
パスワード
    • _
      • _

      以下の情報は現在調査中の事項に関わるため、クリアランス制限が加えられ正式な報告書に反映されていません。
      調査が済み次第クリアランス制限は解除され結果を踏まえた編集が報告書に行われます。

      補遺5: 2022/01/02 SCP-1930-JPの発見場所近辺の██神社を念入りに調査したところ、負号部隊の地下施設が発見されました。回収された資料から、コントロールできる自然災害の発生や従来兵器を置換する異常兵器の開発等を主な目的として活動していたことが判明しました。また、施設内には複数の監房が発見されましたが、そのうち2つは破壊されていました。
      以下に回収した資料の一部を表示します。

      識別記号: FS3Au1
      製造年月日: N/A
      処置: N/A
      結果: Au1は部隊が偶然発見したもので部隊の開発したものでは無いが四季計画の起源であり、全てのFSシリーズのオリジナルとなるため記載する。Au1は9月~11月にのみ確保できることに注意

      識別番号: FS1Sp1
      製造年月日: 1942/01/10
      処置: 素体にジャミングについての知識を入力の後神降ろしを行う
      結果: 素体が神霊に耐えられず肉体及び精神が崩壊 
      考察: Au1を参考に巫女を素体に使うのが適当と考える。

      識別番号: FS1Sp2
      製造年月日: 1942/03/21
      処置: 前回と同様
      結果: Sp2は電波を反射する桜の花弁の生成によって要求を満たした
      考察: Spモデルの完成がなされたため、Suモデルの開発を開始する。
      追記: 要求は満たしたものの、花弁を生成できるのは春分の日に限定されることが判明。9月~11月間常に能力を発揮するAu1に対してなんともお粗末だ。まあ花弁の効果は破壊されない限り持続するので春分の日に大量生産させればよいか。

      識別番号: FS2Su3
      製造年月日: 1944/6/21
      処置: 前回と同様
      結果: 神降ろし自体は成功したものの要求通りの能力を発揮できず使用に耐えない
      考察: 台風に関する知識を入力したにもかかわらず気温上昇程度しか行えないのは素体と神霊の相性の悪さに起因していると思われる。
      追記: 戦局の悪化に伴い開発を急ぐ必要があるためSu3をもってSuモデルの開発を終了しWiモデルの開発を開始する。

      識別番号: FS4Wi1
      製造年月日: 1944/12/22
      処置: 冬期に発生する自然災害のデータを全て入力 改造による適性の上昇 出力の向上のため複数の神霊を憑依させる 知覚及び認識を妨げる呪印を全身に施す(記憶にも影響を及ぼすことに注意。担当者は事前に対抗処置を受けること)
      結果: 十分な威力を発揮 ただし能力を発揮できるのは冬至の日に限定される
      考察: やはりというべきか、自然発生したAu1が最も神霊と素体の相性が良かったようだ。FS計画は当初予定していた成果を満足に提出できておらず、予算に関しても膨大であるということで部隊上層部からは計画の凍結を告げられた。
      もし戻ってきた時の為に、この施設とFSシリーズの完成品2体を残しておくことにする。Wi1は誰にも気づかれずにつれていけるだろう。

      補遺6:2022/12/21 鷲原博士のオフィスを調査した結果、冷凍保存されたモンゴロイド系成人男性の遺体が発見されました。DNA検査により、この遺体が鷲原博士であること、博士がSCP-1930-JPを担当する以前に死亡していたことが判明しました。鷲原博士の容姿をした詳細不明人物の遺体については調査が行われる予定です。
      また、オフィスは鷲原博士が住居としても使用していましたが、2人分の人間が生活していたことを示す痕跡が発見されました。

      補遺7:2022/12/22 SCP-1930-JP収容室内のスクラントン現実錨が直径10mの氷塊によって破壊されました。監視カメラの映像によるとSCP-1930-JP収容室に侵入した人物は存在せず、突如収容室上方に氷塊が出現、落下によって現実錨を破壊したことが記録されていました。
      SCP-1930-JP及びSCP-1930-JP-1は消失し、収容室内部には非異常の葉1枚のみが残されていました。

      以下は補遺7発生時の音声記録です。

      SCP-1930-JP: 来ると思っていました。


      SCP-1930-JP: あら、私のことを覚えていたのですね?


      SCP-1930-JP: 元気なようで何よりです。


      SCP-1930-JP: 私は自分の意思で留まっているわけではないんですよ。


      SCP-1930-JP: はい、それさえなければ私もようやく逝くことができます。ありがとう。

      分析: これは明らかに不自然です、我々は未知のオブジェクトの異常性に曝露している可能性が高い、考えたくはないですが、もし反ミームであるならばすでに手遅れかもしれません-雨宮博士

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